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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年11月24日

ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は民生品もしくはローカルメイドと思われるダックハンター迷彩のM-65フィールドジャケットを紹介します。


 リーフパターンのM-65フィールドジャケットは官給品で存在しませんでしたが、(官給品が存在したという話もありますが、現物を見たことがありません)70年代頃に民生品で作られた人気の高いアイテムです。現在ではタイガーストライプパターンやスモーキーブランチパターンのM-65が生産されています。これらと同じように60年代から70年代頃にはダックハンター迷彩のM-65フィールドジャケットが作られていたようです。


 アルミジッパーが使われており、服の作りとしては完全に2ndタイプのM65フィールドジャケットです。また、迷彩パターンと彩色はKAMO社のダックハンターのコピーと思われます。



 メーカーは不明です。これとはまったく違うタイプのラベルがついたダックハンター迷彩のM65も見たことがあるので、おそらく複数のメーカーでダックハンター迷彩のM65は生産されていたのだと思われます。また、このM65の裏地はODのリップストップ生地です。


 ダックハンターのフィールドジャケットは他にブラスジッパー使用のものや違う迷彩パターンのもの、更にはM51型のものを見たことがあります。これらのタイプのものについても入手予定です。



 以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その2
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
米軍ウッドランドパターンM65フィールドジャケット


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Posted by ビッキー池田  at 00:27Comments(0)衣類

2009年11月19日

米軍OPFOR(仮想敵部隊)の階級章(80年代以降)

 おはようございます。ビッキー池田です。今回は(Opposing Force : 仮想敵部隊)の徽章について少し判明したので、それを紹介しようと思います。




 過去2回に渡ってOPFORで使用されたジャケットを紹介しましたが、今回OPFORの階級章について詳しいことが分かったので、紹介します。

 12種類の階級章が存在するようです。日本語にするなら、二等兵、一等兵(Corporalは伍長と訳すのが普通ですが)、伍長、軍曹、曹長、上級曹長、少尉、中尉、大尉、少佐、中佐、大佐という感じでしょうか。


 過去に紹介したこのPROPPER製BDU(バトルドレスユニフォーム)ジャケットの階級章はJunior Sergent(伍長)のものです。


 また、こちらのグリーン483BDUジャケットの階級章はMajor(少佐)のものです。


 この他にも兵科章などOPFORの徽章については分からないことが多いので、今後とも調査を続けていきたいと思います。



 以下の記事も参考にどうぞ。
米軍OPFOR(仮想敵部隊)用ヘルメット
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その2


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Posted by ビッキー池田  at 06:45Comments(0)徽章類

2009年11月12日

米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その2

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は(Opposing Force : 仮想敵部隊)で使用されたBDUジャケットを2着紹介します。



 PROPPER社の民生品BDU(バトルドレスユニフォーム)を使用しています。このようにOPFORでは民生品のODカラーBDUを使用することもありました。生地はコットン100%のリップストップです。また、BDU自体の作りとしてはウェスト調整ストラップが無くて、袖のボタンタブが短いウッドランドBDUで言うところの後期型タイプとなっています。


 襟部分のラベルです。素材やサイズ、生産国についての情報が書かれています。ドミニカ共和国で生産されたようです。また、左の方にはPROPPER社のロゴのラベルの切れ端が付いています。


 裾部分のラベルです。PII100-98-C-9600とコントラクトNoのようなものが書かれていますが、98年製かどうかは分かりません。


 袖のSSIは第35歩兵師団のものです。肩の階級章はOPFORのJunior Sergent(米陸軍の伍長にあたる階級と思われます)のものとなります。襟の兵科章は北朝鮮陸軍の全兵科共通兵科章に似ています。肩の階級章も北朝鮮の下士(伍長に当たる階級と思われます)もしくはソ連軍の伍長兵科章にも似ています。


 もう1着もPROPPER社製のODカラーBDUです。

 こちらもPROPPER社のロゴのラベルは切りとられていましたが、PROPPER社のロゴラベルが付いた状態で放出されたものも見たことがあります。また、こちらのジャケットも上で紹介したBDUとラベルの内容はほぼ同じで、BDU自体の作りもウッドランドBDUで言うところの後期型タイプでした。


 こちらも第35歩兵師団のものです。階級章なども先に紹介にしたものとほぼ同じ配置ですが、兵科章が米陸軍の普通の通信科兵科章のようです。


 なお、自分のコレクションにはありませんが、OPFORでは黒のBDUも使用されることがあったようです。

 稀にコントラクトNoなどが入った米軍官給品のブラックBDUを見ることがありますが、それがOPFOR用と思われます。民生品のブラックBDUも使われているようです。


 以下の記事も参考にどうぞ。
米軍OPFOR(仮想敵部隊)用ヘルメット
米軍ウッドランドBDUジャケットのバリエーション
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米軍官給品黒BDU
米軍OPFORの階級章(80年代以降)


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Posted by ビッキー池田  at 00:02Comments(0)衣類

2009年11月03日

米軍ERDLグリーンリーフジャケット改造品

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は米軍のERDL型リーフジャケットのカスタム品を2着紹介します。


 ベトナム戦争で使用されたジャングルファティーグやユーティリティシャツには袖を短くしたり、ポケットの配置を変更したり、ポケットを増設したりといった改造が施されたものが多くあります。1967年に採用されたいわゆるリーフパターン迷彩のERDL(Engineer Research and Development Laboratory)戦闘服も支給が始まると、やはり同様の改造が行われました。

 この写真ではERDL型リーフ迷彩ジャケットの裾ポケットを袖に移植して、ジャケットの裾をトラウザーズに入れてもポケットが全て使えるように改造しているようです。STABOハーネスを使用する際、ジャケットの裾をトラウザーズに入れて裾ポケットが使えなくなるので、特殊部隊では同様のジャングルファティーグやリーフジャケットのポケットの配置変更がよく見られました。

 なお、この写真のリーフ迷彩ジャケットの右胸には「O POSITIVE」と血液型が刺繍されているようです。左胸の刺繍は詳細不明ですが、彼が所属するリコンチームの名前ではないでしょうか。また、彼のベースボールキャップにはサブデュードの金属製襟用伍長階級章とカラーの金属製ベーシック降下章が取り付けられているようです。



 こちらの写真右のサンハット(ブッシュハット?)を被った人のリーフジャケットは袖を7分袖くらいの長さに改造しているようです。ARMY章、第9歩兵師団SSI、一等兵袖用階級章が縫い付けられているようです。ポケットパッチはおそらく第16歩兵連隊第1大隊か第60歩兵連隊第5大隊のものかと思いますが、知識不足で分かりません。左端の人がベレーを被っているので、レンジャー部隊かもしれませんが、第9歩兵師団ではレンジャー以外で紫色や黒色のベレーが使用されることがありましたし、右の人のポケットパッチのことがあるので、おそらく違うと思います。



 さて、ここで自分のコレクションのカスタム品リーフジャケットを1着紹介します。生地はリップストップ生地のものです。

 肩エポレットと左袖のポケットが追加されており、裾を上げてあります。裾を上げるために1度裾ポケットは取り外され、裾を上げた後で縫い付けられたようです。


 肩エポレットと徽章跡です。右胸にネームテープとスキルパッチの跡が、左胸にもスキルパッチの跡が1つあります。両胸にスキルパッチの跡があるので、特殊部隊や軍事顧問の使用品の可能性が高いです。また、南ベトナム軍や韓国軍の使用品の可能性もあります。


 左袖のポケットです。ブラス製ジッパーで開閉するタイプで、ポケット上には3つのペン刺しが付いています。


 裾を上げた関係で裾のラベルがかなり隠れてしまっています。辛うじてコントラクトNoは判読でき、DSA100-69-C-1722となっています。



 また、ポケットの増設の例ですが、袖へのポケット増設以外にジャケット側面部分への小型ポケットの増設を1度見たことがあります。しかし、袖以外へのポケット増設で有名なのはやはりいわゆるフランス軍式ポケットではないでしょうか。

 少々分かりにくいですが、左の少佐の右胸ポケットのすぐ近くにジッパーが見えるのが分かりますか?胸ポケットと重なる感じで服の内側にジッパー式のポケットが付いています。これはアルジェリア戦争やインドシナ戦争で使われたフランス軍空挺部隊のジャケットについていた同様のポケットを参考にしたもので、南ベトナム軍の将兵や南ベトナム軍に派遣された軍事顧問で時々見られる改造です。この空挺部隊の軍事顧問(U.S. AIRBORNE ADVISOR, TEAM 162)は南ベトナム軍のパステルリーフパターンのM59型ジャケットを使用しています。


 白黒写真なので定かではありませんが、右から2番目の人がグリーンリーフパターンのM59型ジャケットにジッパー式のポケットを増設しているようです。このようにフランス軍式のジッパー式ポケットの増設はM59型のジャケットに多く見られます。


 このように米軍のERDL型のリーフ迷彩ジャケットでも同様の改造がされていることがあります。この写真は1971年から1972年の間に撮影されたものです。なお、同様の仏式ポケットの増設は他に南ベトナム軍のブラッシュパターンのジャケット、2ndタイプのM65フィールドジャケット、Tedpole sparseパターン(シルバータイガー)のタイガーストライプジャケットで確認しました。


 さて、自分のコレクションはERDL型のグリーンリーフパターンジャケットにフランス式のポケットを追加したものです。生地はリップストップ生地のものになります。

 半袖に改造されていますが、袖は切りっぱなしではなく、切った部分を折り返して縫ってあります。


 ジッパー式ポケットのジッパーはYKK製の黒いプラジッパーです。


 左胸側の仏式ポケットをジャケットの内側から撮った写真です。このように通常の胸ポケットとは別のポケットが内側についているというのが良く分かります。どうやらグリーンリーフの生地が足りなかったようで、リップストップのOD生地(やはりジャングルファティーグのものだと思います)が多く使われています。


 右胸側の仏式ポケットです。こっちは一見グリーンリーフ生地だけで作られているようですが、端の方を見れば分かるようにリップストップのOD生地も使われています。このように服の改造やリペアにはその服とは違う生地が使われることが時折あるのです。


 メロウエッジでサブデュードのMACV SSI以外は全てローカルメイドです。ネームテープはリップストップのOD生地に、ARMY章、二等軍曹の襟用階級章、CIBはリップストップのグリーンリーフ生地にそれぞれ刺繍をしたものになります。テームテープとそれ以外で刺繍の感じが大きく違うので、ネームテープだけ当時別ルートで入手したものかもしれません。なお、このジャケットのコントラクトナンバーはDSA100-69-C-2661となっています。



 以下の記事も参考にどうぞ。
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)


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Posted by ビッキー池田  at 04:43Comments(4)衣類