スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年05月31日

米軍ブロックパターンのスーベニアハット

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はブロックパターン迷彩のスーベニアハットを紹介します。



 ブロックパターン迷彩は韓国軍海兵隊で1980年代から1990年代にかけて使用されていた迷彩です。日本では石垣迷彩、海外ではGeometric Camoなどとも呼ばれています。現在は海兵隊も陸軍と同じウッドランド系の迷彩を通常は使用していますが、外出用として個人でブロックパターンの服を仕立て着る将兵が現在でも多くいるようです。


 今回紹介するのはアメリカ兵が記念に入手したものと思われるブロックパターンの帽子です。



 星条旗、日の丸、太極旗の合計3つのフラッグパッチと米海兵隊と韓国軍海兵隊のパッチが縫い付けられています。


 米海兵隊と韓国軍海兵隊のパッチは彩色や裁断などが同じなので、おそらくどちらも韓国製と思われます。

 3つの国旗と2つの軍のパッチが付いている不思議な帽子ですが、入手元が沖縄のサープラス店なのでアメリカ兵の放出品と思われます。韓国での駐留もしくは韓国軍海兵隊との合同演習を経験した海兵隊員が沖縄に派遣され、沖縄でこのスーベニアハットを放出したのではないでしょうか。


 これだけでは何なので、いくつか韓国軍海兵隊のブロックパターンのアイテムを紹介します。ここからは全て自分が現在ヤフーオークションに出品中のものなので、欲しい方はぜひご入札下さい!!



 韓国軍海兵隊のブロックパターンのジャケットです。胸ポケットがベルクロどめのため、近年作られたテーラーメイド品の外出服と思われます。左胸ポケットの上に「ROK Marine Corps」の刺繍、左胸ポケットの韓国軍海兵隊のマークの刺繍が入っており、縫い付けられているパッチは特殊捜索章です。こちらで出品中ですので、良かったらご覧ください!





 セットで入手したブロックパターンのトラウザーズとなります。こちらもやはりポケットはベルクロどめです。カーゴポケットに「海兵」と刺繍が入っており、裾の小型ポケットには海兵隊のマークが刺繍されています。こちらで出品中ですので、良かったらご覧ください!




 テーラーメイド品のジャケットで、二重襟や多数のポケットなど大変変わったスタイルです。ポケットは胸ポケット2つ、裾ポケット2つ、左袖のシガーポケット、左脇下のペンポケットの他に内ポケットが2つ付いています。ウェスト部分は紐でサイズ調整が可能です。右胸にマスターの韓国軍降下章とハングルの名前の刺繍が入っていたものの、刺繍糸が抜かれています。背中側にも何か書かれていたようなので、韓国兵向けのスーベニアジャケットだったようです。

 また、肩エポレットと袖口のボタンにソウルオリンピックと書かれているので、ソウルオリンピックが開催された1988年頃に作られたものかと思います。なお、フロントジッパーはYKKのプラジッパーで、裾ポケットのジッパーはメーカー不明のプラジッパーです。こちらで出品中ですので、良かったらご覧ください!


人気ブログランキングへ  


Posted by ビッキー池田  at 00:40Comments(2)帽子類

2010年05月17日

タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はローカルメイド品のタイガーストライプパターンの帽子について紹介します。




 最初に登場したタイガーストライプパターンの迷彩は1950年代末に南ベトナム軍海兵隊(Thủy Quân Lục Chiến:TQLC)に採用されたVMXパターン(Vietnamese Marine Corps Experimental Pattern)で、フランス軍のリザード迷彩を参考に作られたと言われています。このVMXパターン以降も南ベトナム軍海兵隊では何種類かのタイガーストライプパターンが採用されます。そして、それらのタイガーストライプパターンの戦闘服や八角帽が南ベトナム軍海兵隊では使用されていました。

 1964年に撮影された写真で、南ベトナム軍海兵隊の通信兵と軍事顧問がタイガーストライプパターンの戦闘服を着用し、軍事顧問はタイガーストライプパターンの八角帽も使用しています。年代的に彼らの服とキャップ帽はおそらくVMSパターン(Vietnamese Marine Corps Sprse Pattern)です。軍事顧問は戦闘服に大尉階級章、南ベトナム軍海兵隊のSSI、ローカルメイドのネームテープを取り付けています。また、この軍事顧問はローカルメイド品と思われる変わったサスペンダーを使用しているようです。


 そして、VMSパターンをもとにタイガーストライプパターンの様々なバリエーションが登場していったようです。それらのタイガーストライプパターンの生地を使用した様々なタイプの帽子が作られるようになりました。中でも使用例が多いのはブーニーハットやブッシュハットなどと呼ばれるハット類です。

 右のマイクフォース隊員がタイガーストライプパターンのサンハットを被っています。彼はタイガーストライプパターンのジャケットにマイクフォースのC-3(III Corps)のSSIやRangerタブ、ネームテープなどを縫い付けてフルパッチにしているようです。


 これもMIKE FORCEの写真で、この隊員はブッシュハットにMIKE FORCEのC-3(III Corps)の部隊章を付けています。何も上着を着ずにそのままM69ボディアーマーを着ていたり、テープで連結されたM1カービンのマガジンなどが印象的です。


 LRRPもしくはRANGER部隊でしょうか。右の隊員がタイガーストライプパターンのブーニーハットを被っています。彼はバンダリアをチェストリグのような感じで装着しているようです。


 ハット類に次いで使用例が多いのはベレー帽ではないでしょうか。

 迷彩のベレー帽といえば、SEALsを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この写真も1969年5月にBinh Thuyで撮影されたSEALsの写真です。


 タイガーストライプパターンのベレー帽を使用していたのはSEALsだけではありません。この写真の人物はLRRPもしくはRANGER部隊の隊員と思われます。革製のガンベルトを装着し、それにカラビナを取り付けて、そのカラビナに1QTプラスチックキャンティーンを引っ掛けているようです。彼が着ているタイガーストライプパターンの戦闘服はTadpole Dense PatternもしくはTad pole Sparse Patternかと思います。



 さて、自分のコレクション紹介に入ります。実は個人的に自分はタイガーストライプ迷彩よりもダックハンター迷彩やリーフ迷彩が好きですし、タイガーストライプ迷彩のアイテムの多くは高額なので、タイガーストライプ迷彩関係のコレクションは大変少なかったりします。タイガーストライプ迷彩の帽子のコレクションは現状では2個だけです。

 1つ目のコレクションはジャングルハットです。擬装用ループの付いたタイプとなります。



 迷彩パターンはTadpole Dense Patternです。タッドポール(テッドポール)系のパターンはジョン・ウェイン系と南ベトナム軍海兵隊系のものに次いで人気のあるタイガーストライプ迷彩かと思います。このブーニーハットは部分によって生地の色落ち具合が大きく違うので、複数の生地をあわせて1つのブーニーハットにしたのかもしれません。


 もう1つのコレクションは残念ながら、ベトナム戦争時のものではありません。とはいっても、TRU-SPECなどの民生品でもないです。

 1970年代から1980年代頃のものと思われるナイトタイガーやシャドウタイガーと呼ばれるタイ軍のタイガーストライプ迷彩の生地を使用したブーニーハットです。ナイトタイガーにはリップストップ生地のものが多いようですが、こちらはノンリップ生地となります。なお、ナイトタイガーはタイ軍のほかにミャンマーのカレン民族同盟とその傭兵たちにも使用されていたようです。



 ナイトタイガーはベトナム戦争時のThai Tadpole patternから発展した迷彩パターンとされています。なお、Thai Tadpole patternはベトナム戦争時タイ王国に駐留していた米陸軍グリーンベレーの第46特殊部隊中隊の隊員たちにも使用されていました。ナイトタイガーの米軍での使用例は確認したことがありませんが、沖縄のサープラスショップで販売されたいたことがあるので、もしかすると個人的に入手して使用していた米兵もいたのかもしれません。


 タイ軍の軍装品についての知識は乏しいのですが、おそらくこのブーニーハットはタイ軍の官給品ではないと思います。一見偽装用ループがついているようですが、ほとんど隙間なく縫い付けられているので、これは偽装用ループとしての意味をなしません。そして、最初から付いていたのか、後から取り付けられたのかは分かりませんが、用途不明の金属リングが取り付けられています。


 内側の生地は一部モスキートネットのようなメッシュ素材になっており、顎紐も付属しています。内張りにメッシュ素材を使ったブーニーハットはあまりないのではないでしょうか。


 今回の記事はコレクターのM.C.YASUDA氏の助言により書くことができました。ご協力ありがとうございます。



 以下の記事も参考にどうぞ。
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンターパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)


人気ブログランキングへ  


Posted by ビッキー池田  at 00:23Comments(9)帽子類

2010年05月10日

米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のOG-507ユーティリティシャツの改造品について紹介します。なお、OG-507ユーティリティシャツはOG-107ユーティリティシャツの4thタイプと分類されることもありますが、OG-107ユーティリティシャツとは色と素材が違うので、別物として分類するのが正しいのではないでしょうか。


 米軍での改造OG-507ユーティリティシャツの使用例を紹介したいのですが、画像が見つからないので、改造OG-107ユーティリティシャツの使用例をまず紹介します。
 こちらのグリーンベレー大尉はOG-107ユーティリティシャツの1stタイプを半袖に改造しています。右胸ポケットのCIDGポケットパッチや左襟の南ベトナム陸軍レンジャー部隊(BDQ)の兵科章が特徴的です。


 後にMACVの司令官となるウィリアム・ウェストモーランド少将です。階級がまだ少将なので、ベトナム戦争以前の写真と分かります。彼は1stタイプのOG-107ユーティリティシャツ(もしくはM47ユーティリティシャツかOD-7ユーティリティシャツ)に肩エポレットを増設しています。


 以上のような半袖化や肩エポレット増設といった改造はOG-507ユーティリティシャツでも見られました。

 こちらのOG-507ユーティリティシャツは肩エポレットを増設されています。コントラクトNoはDSA100-76-C-1206の1976年ロットで、生産メーカーは「SELMA APPAREL CORPORATION」です。


 左肩のパッチ跡と肩エポレットです。このパッチ跡はおそらく第2歩兵師団のSSIだと思います。肩エポレット用の生地とボタンはOG-107ユーティリティユニフォームからとったようで、生地はOG-107色のコットンサテン生地、ボタンはプラスチック製の平ボタンです。


 左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとベーシックのエアクルー章が縫い付けられています。右肩のSSIは第1航空旅団のものです。このシャツが1976年ロットであることを考えると、このユーティリティシャツの着用者は第1航空旅団に所属していたときにベトナム戦争へ行っていたと分かります。


 続いては半袖に改造されたOG-507ユーティリティシャツです。

 上級空兵(Senior Airman)の階級章付きのものとなりますコントラクトNoはDLA100-82-C-0506の1982年ロットで、生産メーカーは「MARTIN MFG. CO., INC.」です。


 右胸ポケットの部隊章は空軍通信軍団((Air Force Communications Command)のものとなります。ネームテープはコットン製です。なお、空軍通信群団という名称は1979年11月15日から1993年5月27日まで使われた名称で1993年5月28日からは空軍司令・管制・通信・コンピューター局(Air Force Command, Control, Communications, and Computer Agency : AFC4A)という名称に変わりました。その後も1996年6月13日に空軍通信局(Air Force Communications Agency : AFCA)、2009年7月15日に空軍ネットワーク統合センター(Air Force Network Integration Center : AFNIC)と改変が続きます。


 左胸ポケットの部隊章は第162通信群(162nd Communications Group)のもので、U.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものとなります。1980年代の米空軍のユーティリティシャツやBDUに縫い付けられたU.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものが多いです。


 今回の記事はコレクターのアカトラ氏の助言により書くことができました。ご協力ありがとうございます。



 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その2
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その2
米軍テストサンプルユーティリティシャツ


人気ブログランキングへ  


Posted by ビッキー池田  at 00:26Comments(4)衣類

2010年05月03日

米軍M5アサルトガスマスク

 こんばんは。ビッキー池田です。しばらくベトナム戦争関係が多かったですが、今回は第二次世界大戦時のM5アサルトガスマスクについて紹介します。



 M5アサルトガスマスクは1944年に米陸軍に採用されたガスマスクで、オーバーロード作戦においてノルマンディーに降下した空挺部隊やノルマンディーに上陸したレンジャー部隊などで使用されたのが有名です。厳密にはM5フェイスプレート(ガスマスク本体)、M11キャニスター、M7キャリアー(ガスマスクバッグ)の3点で構成されており、M5-11-7アサルトガスマスクといいます。今回はM5フェイスプレートについて紹介し、M11キャニスターとM7キャリアーについては別の機会に紹介予定です。

 1944年にM5アサルトガスマスクは採用されたものの、戦場で問題が発見されました。気温が低いと素材のネオプレン(耐油性合成ゴム)が硬直してしまい、顔に装着するのが困難になってしまうのです。この問題とネオプレンの製造工程の難しさがあわさって、M5アサルトガスマスクの生産はすぐに終わってしまいました。M5アサルトガスマスクを置き換えるために1945年には急遽M8が採用されることになります。なお、M5アサルトガスマスクはその後1947年に採用されたM9ガスマスクの開発において参考にされていました。


 さて、自分のコレクションのM5アサルトガスマスクを紹介します。まずはM11キャニスターを装着した状態の写真です。



 M5の前に採用されていたM1~M4ガスマスクと違い、キャニスターはコンパクトになっており、ガスマスクの頬の部分に装着する方式となっています。これは後のM9ガスマスク、M9A1ガスマスクにも受け継がれる特徴です。

 そして、M11キャニスターを装着していない状態の写真となります。なお、M11キャニスターはM9&M9A1ガスマスクにも採用されたキャニスターです。




人気ブログランキングへ  


Posted by ビッキー池田  at 00:23Comments(6)ガスマスク類