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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年06月28日

米軍スリーピングシャツのバリエーション

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のスリーピングシャツのバリエーションを紹介します。


 どういうわけかベトナム戦争時の写真でジャングルファティーグのジャケットなどを着用せずにスリーピングシャツだけ着ている写真が時折見られます。

 どういうわけか左から2番目の人がリーフパターンのトラウザーズとスリーピングシャツという出で立ちです。右端と右から2番目の人の左袖についているのが第1騎兵師団のSSIに見えるので、第1騎兵師団の偵察犬部隊でしょうか。スリーピングシャツを着た人と右から2番目の人は56式騎槍(56式騎兵銃:中国製のSKSカービン)用のチェストリグを着用しています。また、彼らのうち最低でも3名のメインウェポンはXM177E1のようです。


 本来スリーピングシャツはその名のとおり、寝る際に着用する服で、ある程度の防寒機能があります。採用時期は不明ですが、1950年代末期から1960年代中期の採用ではないでしょうか。

 米軍のマニュアル用に撮られたポンチョとポンチョライナーを使用した簡易寝袋の使い方の写真です。スリーピングシャツを着用しています。彼が使用しているポンチョは一般的なODのものですが、ポンチョライナーは珍しいダックハンターパターンのもののようです。


 防寒性があるので、睡眠のとき以外に防寒用のアンダーウェアとして使われることもありました。

 1969年に撮影された写真となります。ショットガン(ウェインチェスターM1912でしょうか?)を持った第101空挺師団の隊員がジャングルファティーグのジャケットの下にスリーピングシャツを着ているようです。その右の隊員はスリーピングシャツを単体で着ているようにも見えます。ただ、防寒用アンダーウェアとして他にハイネックセーターも存在したので、そちらを着用している可能性も否定できません。特に単体で着ている人の方は襟の感じからしてハイネックセーターのようにも見えます。写真右のフライトジャケットを着用しているベトナム人はベレー章がはっきりと見えませんが、ARVN(Army of the Republic of Vietnam : 南ベトナム陸軍)一般部隊の所属ではないでしょうか。ベレー章の横には少尉の階級章が付いているように見えます。フライトジャケットは私物ではないでしょうか。


 睡眠時の着用もしくは防寒用のアンダーウェアとしての着用が基本で、公式にはスリーピングシャツ単体での着用は認められていませんでしたが、上記のように単体で着用されることがありました。しかし、その理由ははっきりしません。

 グリーンベレー隊員でしょうか?ベオガムパターンのトラウザーズとスリーピングシャツを着用しています。彼のダックハンター迷彩のキャップ帽もおそらくベオガムパターンのものだと思います。


 こちらは1970年から1973年の間に撮影されたグリーンベレーの第1特殊部隊群の韓国分遣隊(Korea Detachment)の写真です。彼はスリーピングシャツと一緒に韓国軍の空輸特戦団(陸軍特殊部隊)のヌードルパターンのパンツを着用しています。スリーピングシャツ単体を単体で着用するケースはベトナム以外の地域でも稀にあったようです。




 それでは、バリエーション紹介に入ります。基本的には初期型と後期型の2種類に分けることができそうです。



 1980年代まで生産されていたのが初期型で、ベトナム戦争で使用されていたのもこのタイプになります。襟の部分が2ボタン式なのが特徴です。こちらのスリーピングシャツのコントラクトNoはDSA100-69-C-0377の1969年ロットで、生産メーカーはFOSTER INDUSTRIES, INC.となります。


 続いて後期型です。


 後期型は1990年頃からの生産で、襟の部分がボタン式ではなく、プラスチック製ジッパー式になっているのが特徴です。後期型はラベルに取り扱い方法が書かれているのも特徴と言えます。こちらのスリーピングシャツのコントラクトNoはDLA100-91-C-0352の1991年ロットで、受注メーカーはMACON APPAREL CORP、生産メーカーはTHOMASVILLE MFG.です。また、使用されているジッパーはYKKのプラジッパー(取っ手は金属)となります。


 また、初期型は年代によってラベルの表記内容が違うようです。残念ながら、資料不足のため、正確にいつ頃からラベルの表記内容が変わっていったかは分かりません。

 DLA100-79-C-3061の1979年ロット品のラベルです。上記の1969年ロットのものは名称にOG-106と入っていましたが、こちらの1979年ロットのものにはOG-106とありません。こちらのスリーピングシャツの生産メーカーはKINGS POINT MFG. CO., INC.です。



 DLA100-83-C-0480の1983年ロットのものでは名称に入っていた素材が消えています。こちらのスリーピングシャツの生産メーカーはLITE INDUSTRIES, INC.です。



 ちなみに1979年ロットのものはヤフーオークションに出品中ですし、1983年ロットのものも販売可能です!また、7月11日開催の第57回ビクトリーショーでもこれらの商品は販売致します!出店ブース番号はB-9(Bブロックの9番)です。詳しくは以下の会場配置図をご覧ください!!もしかするとビクトリーショーではベトナム戦争ロットのものも販売できるかもしれません。



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Posted by ビッキー池田  at 00:16Comments(4)衣類

2010年06月22日

ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はベトナム戦争頃のローカルメイドや民生品のダックハンター迷彩の帽子について紹介します。


 ちなみに・・・今回は本来南ベトナム陸軍レンジャー部隊(Biệt Ðộng Quân : BDQ)のフルパッチのダックハンター迷彩ジャケットについて紹介しようと思っていたのですが、迷彩パターンについて研究途上のため中止しました。この南ベトナム陸軍レンジャー部隊のダックハンター迷彩ジャケットは7月11日の第57回ビクトリーショーにおいて自分のブースで展示しようと思います。出店ブース番号はB-9(Bブロックの9番)で、ブース名は「キャンプビッキー」です!なお、BDQのジャケットはあくまでも展示品で、売り物は他に色々用意する予定となっています。ぜひ皆様いらしてください!!



 先日の改造OG-507ユーティリティシャツの記事で載せた写真のグリーンベレー大尉と同一人物でしょうか。ベオガムパターンのキャップ帽と戦闘服を着用しているようです。ピストルベルトにはM1956コンパス・ファーストエイドポーチ後期型と共にリザーブ(補助)用のサバイバルキットポーチが付いています。



 こちらの写真でダックハンター迷彩のカウボーイハットを被っている人もグリーンベレー隊員かと思います。モンタニヤードにデンマーク製のマドセンM1950(もしくはM1946)サブマシンガンの扱い方を教えているところのようです。グリーンベレーやモンタニヤードのSMG(サブマシンガン)というとスウェーディッシュK(スウェーデンのカールグスタフM45B)が有名ですが、マドセンSMGも使用されていました。このグリーンベレー隊員はKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケット(もしくはそのコピー品)を着用し、M1943コンバットブーツもしくは2バックル式ジャングルブーツを履いているようです。



 1966年9月の写真のようで、LRRP隊員でしょうか?ダックハンター迷彩のベレーを被っています。使っているのがM3(もしくはM3A1)グリースガンだったり、横にBAR(ブローニングオートマチックライフル)があったりと物凄くベトナム戦争初期の雰囲気です。彼もKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケットもしくはそのコピー品を着用しています。ブーツは初期の黒革コンバットブーツのようです。

 彼の左手の下あたりに見えるポーチがM16用のXM3バイポッドのポーチの3rdタイプ(コットン製で蓋つきのタイプ)に見えますが、違うかもしれません。もしXM3バイポッドのポーチだとしても、彼が使っているグリースガンにXM3バイポッドは使えないので、グリースガンのマガジンなどバイポッド以外のものを入れているのかと思います。



 米海軍から南ベトナム海軍のジャンクフォースに派遣された軍事顧問と思われます。右の軍事顧問がダックハンター迷彩のブーニーハットをカウボーイハット風にかぶっているようです。左の軍事顧問はジャンクフォース用のブラックベレーを被り、M1943コンバットブーツを履いています。それに対して右の軍事顧問はサンダル履きです・・・。2人とも服は1stタイプのジャングルファティーグを着用しています。



 さて、今回はベレー、ブーニーハット、カウボーイハットを1個ずつ紹介します。



 こちらのベレーはベトナム戦争で使われたダックハンターパターンの中でもKAMO社のものと共に多く使われたベオガムパターンの生地で使われています。CIDGなどに支給されていたベオガムパターンの帽子は主にキャップ帽と思われるので、このベレーは当時の将兵の私物ではないでしょうか。右にも左にも垂らして被れるようになっていますが、しわの入り方からすると写真のように右に垂らした状態で使われていたものと思われます。




 一方、このブーニーハットは韓国軍の郷土予備軍用ダックハンターパターンの生地が使われています。郷土予備軍の創設が1968年4月で、郷土予備軍向けのダックハンターパターンが1980年代まで生産されていたことを考えると、ベトナム戦争時のものではないかもしれません。郷土予備軍のダックハンターパターンにはHBT(ヘリンボーンツイル)生地のものとコットンサテン生地のものが存在しますが、このブーニーハットに使われている生地はコットンサテン生地の方です。ちなみにに過去に紹介した郷土予備軍用ダックハンターパターンのブーニーハットもかなり近い生地が使われています。


 とはいえ、表記サイズが「7」であることから、このブーニーハットがベトナム戦争後の大韓民国製だとしても韓国軍の将兵向けではなく、在韓米軍の将兵向けだと思います。韓国人向けであれば、韓国式表記サイズの小や大と書くはずではないでしょうか。なお、このブーニーハットの内張りはM65フィールドジャケットのライナーの生地のようです。






 最後にカウボーイハットですが、このカウボーイハットのダックハンターパターンはKAMO社のコピーのようです。彩色は全体的に茶色系の色ばかり使っています。ベトナム戦争時の写真でも茶色系の彩色のダックハンターパターンは確認できますが、写真の写り方によって色は変わってくるので、茶色系のダックハンターパターンがベトナム戦争で使われていたとは断言できません。



 以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その1
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1


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Posted by ビッキー池田  at 00:51Comments(2)帽子類

2010年06月16日

米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその1

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は米軍の徽章付きの3rdタイプ及び4thタイプのOG-107ユーティリティシャツを紹介します。ユーティリティシャツのタイプ分けについてはこちらの記事をご参考になさってください。



 この写真の詳細は不明ですが、この2人はユーティリティシャツの3rdタイプもしくは4thタイプ、またはOG-507ユーティリティシャツを着用しています。右の人は右胸ポケットにジャングルエキスパート章を付けており、左胸にもスキルパッチ(降下章かエアアサルト章と思われます)が付いているようです。

 また、右の隊員はユーティリティトラウザーズにカーゴポケットを増設しているようで、カーゴポケットに地図か何かを突っ込んでいます。左の隊員のスカーフや右の隊員のサンハット(チューリップハット)なども興味深いです。右の隊員のユーティリティシャツの左袖に付いているのが第9歩兵師団のSSIに見えるので、第9歩兵師団の写真かもしれませんし、ユーティリティトラウザーズへのカーゴポケットの増設は空挺部隊に多くみられるので、空挺部隊の写真かもしれません。



 こちらは1966年7月23日にケンタッキー州のフォート・キャンプベル(Fort Campbell)に当時のリンドン・B・ジョンソン大統領が第101空挺師団を視察に来た時の写真のようです。第101空挺師団は1967年からベトナムへ派遣されたので、この時点ではまだ第101空挺師団はベトナム戦争に参加していません。

 右端の隊員は1stタイプのユーティリティシャツ、その左隣の隊員は2ndタイプのユーティリティシャツ、更にその左隣の隊員は3rdタイプもしくは4thタイプのユーティリティシャツを着用しているようです。空挺部隊なだけあって、(おそらく)全ての隊員が降下章を付けており、ヘルメットは空挺部隊仕様のM1Cヘルメットを被っています。彼らのうち、最低2名はCIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)を付けていますが、まだ若い人のようなので朝鮮戦争経験者ではなく、別の部隊で既にベトナム戦争に参加した人ではないでしょうか。



 こちらは第1歩兵師団の写真ですが、1970年にベトナムから第1歩兵師団が引き揚げた後の写真と思われます。そう考えられる理由はいくつかあります。

 まず左の人が付けている第1歩兵師団のSSIはフルカラータイプですが、右の人のはサブデュードタイプなので、少なくとも1960年代後期の写真です。そして、第1歩兵師団はベトナム戦争時には基本的にフルカラーのSSIを使用しており、ローカルメイド品を除くとサブデュードタイプは使用していなかったはずなので、ベトナム戦争中の写真の可能性は低くなります。更にベッドの上にコヨーテファーのフード付きのM51もしくはM65フィールドパーカーが見えますが、ベトナムにフィールドパーカーを持ちこんでいた可能性は低いですし、左の人が履いているブーツも熱帯用のジャングルブーツではなく、オールレザーのコンバットブーツです。

 以上の理由よりベトナムから撤退後の写真と考えられるわけですが、フルカラータイプのSSIがまだ使われているので、おそらくは1970年代初期〜中期の写真と思われます。場所はカンザス州のフォート・ライリー(Fort Riley)もしくは西ドイツではないでしょうか。ベトナム戦争後、第1歩兵師団隷下の部隊の一部は本拠地のフォート・ライリーに帰還し、一部は西ドイツに駐留しました。


 それでは、自分のコレクションの紹介に移ります。第1歩兵師団が西ドイツに駐留していたことについて少し書いたところなので、まずは西ドイツ駐留の部隊のユーティリティシャツの紹介です。


 在欧州米陸軍(United States Army Europe)のフルパッチ品の4thタイプのユーティリティシャツです。この部隊は現在でもドイツのハイデルベルグ(Heidelberg)に駐留しています。 在欧州米陸軍のSSIと4等特技兵(Specialist 4 : E4)の階級章はフルカラーのメロウエッジタイプで、U.S. ARMYテープもフルカラータイプです。


 ネームテープはサブデュードタイプのコットン製で、名前がスタンプされています。残念ながら、左袖に補修がある他、左袖のボタンが3rdタイプのユーティリティシャツなどに使われる平ボタンに交換されており、交換に使った糸がODや黒ではなく目立つ黄色です。なお、このユーティリティシャツのコントラクトNoはDSA100-3209で、裁断が全てダブルのタイプとなっています。


 次の1着も西ドイツ駐留部隊のものです。


 こちらは1957年から1992年まで西ドイツに駐留していた第8歩兵師団のユーティリティシャツ3rdタイプですが、第8歩兵師団の部隊章がAIRBORNタブ付きのものとなっています。このAIRBORNEタブ付きの第8歩兵師団の部隊章は第8歩兵師団の中でも空挺能力を持った部隊でだけ使用されたものとなります。こちらのシャツに縫い付けられた第8歩兵師団SSI、4等特技兵(Specialist 4 : E4)階級章はフルカラーのカットエッジ品で、U.S. ARMYテープとベーシックの降下章もフルカラー品です。


 ネームテープは白色のものにスタンプという方式になっています。また、こちらのユーティリティシャツのコントラクトナンバーはDSA-1-9410です。

 なお、1958年から1973年までの間、第8歩兵師団の隷下に空挺部隊がありましたが、その間に第二次世界大戦で活躍した第504パラシュート歩兵連隊(504th Parachute Infantry Regiment)第1大隊や後のベトナム戦争で活躍する第505パラシュート歩兵連隊(504th Parachute Infantry Regiment)第1大隊、後に仮想敵部隊(Opposing force : OPFOR)となる第509歩兵連隊第1大隊などを隷下に置きました。


 最後の1着は在独米軍部隊のものではありません。しかし、人気のベトナム戦争参加部隊のもので、コントラクトNoもベトナム戦争ロットです!


 第4歩兵師団の4thタイプユーティリティシャツですが、第4歩兵師団はベトナムからの撤退後も解隊されなかったことを考えると、ベトナム戦争後に使用されたものかもしれません。第4歩兵師団はベトナムには1966年から1970年まで駐留していました。第4歩兵師団SSIとRANGERタブはサブデュードのメロウエッジタイプです。サブデュードのベーシックの降下章も縫い付けられています。ネームテープは欠品しており、U.S. ARMYテープはサブデュードのナイロン製のものです。


 襟にはサブデュードの中尉の階級章と情報科の兵科章です。残念ながら、第1ボタンが欠品しています。なお、こちらのシャツのコントラクトナンバーはDSA100-68-C-1926の1968年ロットで、生産メーカーはJ. H. RUTTER-REX CO., INC.となり、裁断は全てダブルのタイプです。




 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ


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Posted by ビッキー池田  at 00:44Comments(5)衣類

2010年06月09日

米空軍パッチ付きウッドランドBDUジャケット

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ空軍のパッチ付きのウッドランドパターンのBDU(Battle Dress Uniform)ジャケットを紹介しようと思います。



 2008年6月に撮影された第175保安中隊(175th Security Forces Squadron)の写真で、ウッドランド迷彩とABU(Airman Battle Uniform)が併用されています。全員が米空軍保安部隊用のブルーベレーを被っているようです。左から2番目の軍曹(Staff Sergeant)は右胸ポケットに航空戦闘軍団(Tactical Combat Command : TCC)の部隊章、左胸ポケットに保安部隊のポケットパッチ、右胸ポケットの上に第175保安中隊の部隊章、左胸ポケットの上に補給・燃料章(Supply and Fuels Badge)もしくは兵站計画章(Logistics Plans Badge)を付けているように見えます。民間タクティカルギアメーカー製と思われるデューティベルト、タクティカルベスト、ホルスター、ポーチなども興味深い写真です。


 こちらは米空軍の第24保安中隊(24th Security Forces Squadron)の隊員と米海兵隊の隊員が訓練中の写真です。左の第24保安中隊の隊員はウッドランドBDUジャケットの右胸ポケットに戦術航空軍団(Tactical Air Command : TAC)もしくは航空戦闘軍団の部隊章、袖に軍曹もしくは技能軍曹(Technical Sergeant)の階級章を付けているようです。


 マルーンベレーとマルーンベレーのベレー章からしてPJ (Pararescue Jumper :パラシュート降下救難員)と思われます。PJ隊員が被るベレー帽は米陸軍空挺部隊と同じくマルーンベレーです。部隊章は見えませんが、彼のBDUジャケットにはエアクルー章(シニア?)、マスターの降下章、曹長(Master Sergeant)の階級章が付けられています。こちらの方はPJのティム・ウィルキンソン氏と判明しました。彼は第24特殊戦術中隊(24th Special Tactics Squadron : 24th STS)に所属していたときにソマリアにおけるモガディシュの戦闘に参加したそうです。


 さて、自分はPJのパッチ付きウッドランドパターンBDUは所有していませんが、保安部隊のものは所有しています。

 こちらのBDUジャケットは大変興味深いことに全てのポケットのボタンが取り外され、ポケットフラップとポケットのマチを縫い付けており、一切ポケットを開閉できなくなっています。保安部隊としては見た目が大事なので、ポケットが膨らむのは見栄えが悪いとでも考えたのでしょうか。なお、こちらのBDUジャケットのコントラクトNoはSPO100-99-D-0345の1999年ロットで、生地は50%ナイロン50%コットンのリップストップ生地となり、生産メーカーは「DJ MANUFACTURING CORP.」です。


 空軍資材軍団(Air Force Materiel Command : AFMC)の部隊章が右胸ポケットについています。空軍資材軍団は1992年に空軍兵站軍団(Air Force Logistics Command : AFLC)と空軍システム軍団(Air Force Systems Command : AFSC)が合併してできた組織です。ネームテープははがされてしまっています。


 左胸ポケットには保安部隊のポケットパッチ、左胸ポケットの上にはコットン製のU.S. AIR FORCEテープと防護章(Force Protection Badge)が縫い付けられています。階級章は上級空兵(Senior Airman)のものです。


 保安部隊ではありませんが、他にも何着か空軍部隊のウッドランド迷彩のBDUを所有しています。

 このジャケットのコントラクトNoはSPO100-00-D-0329の2000年ロットで、生地は50%コットン50%ナイロンのノンリップ生地となり、生産メーカーは「TERRY MANUFACTURING CO., INC.」です。


 右胸ポケットに航空機動軍団(Air Mobility Command : AMC)の部隊章、右胸ポケットの上にはコットン製ネームテープが縫い付けられています。階級章は軍曹のものです。


 左胸ポケットには第723航空機動軍団(723rd Air Mobility Squadron : 723AMS)の部隊章が縫い付けられており、左胸ポケットの上には輸送章(Transportation Badge)とコットン製のU.S. AIR FORCEテープが縫い付けられています。なお、胸ポケットの部隊章はポケットを使用可能なように縫い付けられています。


 ここからの2着はヤフーオークションに現在自分が出品中のものなので、欲しい方はぜひご入札下さい!!


 戦術航空軍団の技能軍曹のフルパッチ品となります。コントラクトNoはDLA100-88-C-0471の1988年ロットで、生産メーカーは「TERRY MANUFACTURING CO., INC.」、生地は100%コットンのリップストップです。こちらで出品中ですので、良かったらご覧ください!




 航空教育・訓練軍団(Air Education and Training Command)の部隊章と第81訓練航空団(81st TRAINING WING)の部隊章が付いています。コントラクトNoはSPO100-99-D-0344の1999年ロットで、生産メーカーは「GOLDEN MANUFACTURING CO. INC,.」です。生地は50%コットン50%ナイロンのリップストップとなります。こちらで出品中ですので、良かったらご覧ください!


 今回の記事はコレクターのアカトラ氏の助言により書くことができました。ご協力ありがとうございます。



 以下の記事も参考にどうぞ。
米軍ウッドランドBDUジャケットのバリエーション
米軍ウッドランドパターンM65フィールドジャケット


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Posted by ビッキー池田  at 00:04Comments(4)衣類