2009年09月16日

米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ

 こんにちは。ビッキー池田です。今回はOG-107ユーティリティシャツの2ndタイプのバリエーションを紹介します。


 OG-107ユーティリティシャツの2ndタイプは60年代初期に採用されたユーティリティシャツで、60年代中期頃まで使用が確認できます。一般部隊がベトナムへ派遣され始めた1965年には一般部隊で1stタイプと共に使用されていました。ただ、ベトナムなどではすぐにTCUに置き換えられた上に、1stタイプの方が多く使用されていたようで、意外に見ることは少ないです。また、2ndタイプのユーティリティシャツは中期型ユーティリティシャツとも呼ばれます。
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ


 OG-107ユーティリティシャツの3rdタイプからが4軍共通で採用されたユーティリティシャツと言われていますが、実際には海兵隊や空軍でも2ndタイプは使用されていました。
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 M1961ピストルベルトなどの装備から彼が海兵隊の所属なのが分かります。


米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 続いて空軍の第315航空軍団兵員輸送機群(315 Air Commando Group, Troop Carrier)での使用例となります。1966年に南ベトナムのプレイク基地(Pleiku Air Base)で撮影された写真で、写真右の女性は1stタイプのジャングルファティーグを着用していますが、ショーのために来た民間人です。第315航空軍団兵員輸送機群は1965年3月8日から1966年3月8日までの1年間だけ活動した部隊なので、活動停止までの最後の3ヶ月の間に撮影された写真ということになります。その後、第315航空軍団兵員輸送機群は1985年7月31日に第315軍事空輸群(315 Military Airlift Group)として活動再開しました。


米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 1964年12月の写真で、この三等軍曹はAN/PRC-64無線を操作しています。2ndタイプのユーティリティシャツの袖ストラップを確認できる珍しい写真です。

 なお、以上の全ての写真にも言えることですが、官給品の2ndタイプのユーティリティシャツではなく、ローカルメイド品や民生品などで2ndタイプ型のユーティリティシャツを着ている可能性も否定できません。



 さて、2ndタイプのユーティリティシャツの特徴を説明します。
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 これは第173空挺旅団の二等兵が使用していた2ndタイプのユーティリティシャツの基本タイプです。最大の特徴はポケットフラップで、長方形の下部の角を落としたような形状になっています。ポケット自体の形状は1stタイプと同じで四角形の下部の角を落としたような六角形です。

 なお、こちらのシャツについている徽章は全てカットエッジの官給品になります。コントラクトNoはDSA-1-3155-64-Cです。フルカラーの第173空挺旅団SSI、二等兵階級章、ベーシックの降下章、ARMY章、ネームテープが付いていて、SSIと階級章はカットエッジタイプになります。

米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 細かいところでは、この背中側上部の2本の縫い目が2ndタイプ独特の特徴です。2ndタイプ型のローカルメイド品や民生品ではこの縫い目が省略されていたり、角度が違うことがよくあります。

米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 更に細かいところですが、前あわせ部分の内側の折り返しがちゃんと縫われていないのも2ndタイプの特徴で、これは3rdタイプにも受け継がれる特徴です。なお、2ndタイプ型のローカルメイド品や民生品ではこの折り返しが縫われていることがあります。


 さて、基本タイプに続いて、バリエーションの紹介ですが、バリエーションと呼べるものを1種類しか自分は確認できていません。官給品の1stタイプのユーティリティシャツにはボタンの違うバリエーションがありましたが、官給品の2ndタイプにはそれがないようです。
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 基本的な2ndタイプのユーティリティシャツには袖の調整用ストラップが付いていませんが、これにはついています。同じ仕様のものを複数確認しており、裁断もしっかりしているので、個人や部隊単位での改造ではないはずです。なお、コントラクトNoはDSA-1-3921-64-Cとなっています。このシャツにはフルカラーの第4歩兵師団SSI、4等特技兵階級章、ARMY章、ネームテープが縫い付けており、SSIと階級章はカットエッジタイプです。

米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
 通常の2ndタイプの袖(写真右)との比較です。このストラップが付いたタイプの生産数は多くなかったようで、実際に使用されていた写真は見たことがありません。1964年頃に採用された3rdタイプに生産が切り替わる直前に生産が始まったために生産数が少なかったのだと思われます。


 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ


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Posted by ビッキー池田  at 00:29 │Comments(0)衣類

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