2009年11月03日

米軍ERDLグリーンリーフジャケット改造品

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は米軍のERDL型リーフジャケットのカスタム品を2着紹介します。


 ベトナム戦争で使用されたジャングルファティーグやユーティリティシャツには袖を短くしたり、ポケットの配置を変更したり、ポケットを増設したりといった改造が施されたものが多くあります。1967年に採用されたいわゆるリーフパターン迷彩のERDL(Engineer Research and Development Laboratory)戦闘服も支給が始まると、やはり同様の改造が行われました。

 この写真ではERDL型リーフ迷彩ジャケットの裾ポケットを袖に移植して、ジャケットの裾をトラウザーズに入れてもポケットが全て使えるように改造しているようです。STABOハーネスを使用する際、ジャケットの裾をトラウザーズに入れて裾ポケットが使えなくなるので、特殊部隊では同様のジャングルファティーグやリーフジャケットのポケットの配置変更がよく見られました。

 なお、この写真のリーフ迷彩ジャケットの右胸には「O POSITIVE」と血液型が刺繍されているようです。左胸の刺繍は詳細不明ですが、彼が所属するリコンチームの名前ではないでしょうか。また、彼のベースボールキャップにはサブデュードの金属製襟用伍長階級章とカラーの金属製ベーシック降下章が取り付けられているようです。



 こちらの写真右のサンハット(ブッシュハット?)を被った人のリーフジャケットは袖を7分袖くらいの長さに改造しているようです。ARMY章、第9歩兵師団SSI、一等兵袖用階級章が縫い付けられているようです。ポケットパッチはおそらく第16歩兵連隊第1大隊か第60歩兵連隊第5大隊のものかと思いますが、知識不足で分かりません。左端の人がベレーを被っているので、レンジャー部隊かもしれませんが、第9歩兵師団ではレンジャー以外で紫色や黒色のベレーが使用されることがありましたし、右の人のポケットパッチのことがあるので、おそらく違うと思います。



 さて、ここで自分のコレクションのカスタム品リーフジャケットを1着紹介します。生地はリップストップ生地のものです。

 肩エポレットと左袖のポケットが追加されており、裾を上げてあります。裾を上げるために1度裾ポケットは取り外され、裾を上げた後で縫い付けられたようです。


 肩エポレットと徽章跡です。右胸にネームテープとスキルパッチの跡が、左胸にもスキルパッチの跡が1つあります。両胸にスキルパッチの跡があるので、特殊部隊や軍事顧問の使用品の可能性が高いです。また、南ベトナム軍や韓国軍の使用品の可能性もあります。


 左袖のポケットです。ブラス製ジッパーで開閉するタイプで、ポケット上には3つのペン刺しが付いています。


 裾を上げた関係で裾のラベルがかなり隠れてしまっています。辛うじてコントラクトNoは判読でき、DSA100-69-C-1722となっています。



 また、ポケットの増設の例ですが、袖へのポケット増設以外にジャケット側面部分への小型ポケットの増設を1度見たことがあります。しかし、袖以外へのポケット増設で有名なのはやはりいわゆるフランス軍式ポケットではないでしょうか。

 少々分かりにくいですが、左の少佐の右胸ポケットのすぐ近くにジッパーが見えるのが分かりますか?胸ポケットと重なる感じで服の内側にジッパー式のポケットが付いています。これはアルジェリア戦争やインドシナ戦争で使われたフランス軍空挺部隊のジャケットについていた同様のポケットを参考にしたもので、南ベトナム軍の将兵や南ベトナム軍に派遣された軍事顧問で時々見られる改造です。この空挺部隊の軍事顧問(U.S. AIRBORNE ADVISOR, TEAM 162)は南ベトナム軍のパステルリーフパターンのM59型ジャケットを使用しています。


 白黒写真なので定かではありませんが、右から2番目の人がグリーンリーフパターンのM59型ジャケットにジッパー式のポケットを増設しているようです。このようにフランス軍式のジッパー式ポケットの増設はM59型のジャケットに多く見られます。


 このように米軍のERDL型のリーフ迷彩ジャケットでも同様の改造がされていることがあります。この写真は1971年から1972年の間に撮影されたものです。なお、同様の仏式ポケットの増設は他に南ベトナム軍のブラッシュパターンのジャケット、2ndタイプのM65フィールドジャケット、Tedpole sparseパターン(シルバータイガー)のタイガーストライプジャケットで確認しました。


 さて、自分のコレクションはERDL型のグリーンリーフパターンジャケットにフランス式のポケットを追加したものです。生地はリップストップ生地のものになります。

 半袖に改造されていますが、袖は切りっぱなしではなく、切った部分を折り返して縫ってあります。


 ジッパー式ポケットのジッパーはYKK製の黒いプラジッパーです。


 左胸側の仏式ポケットをジャケットの内側から撮った写真です。このように通常の胸ポケットとは別のポケットが内側についているというのが良く分かります。どうやらグリーンリーフの生地が足りなかったようで、リップストップのOD生地(やはりジャングルファティーグのものだと思います)が多く使われています。


 右胸側の仏式ポケットです。こっちは一見グリーンリーフ生地だけで作られているようですが、端の方を見れば分かるようにリップストップのOD生地も使われています。このように服の改造やリペアにはその服とは違う生地が使われることが時折あるのです。


 メロウエッジでサブデュードのMACV SSI以外は全てローカルメイドです。ネームテープはリップストップのOD生地に、ARMY章、二等軍曹の襟用階級章、CIBはリップストップのグリーンリーフ生地にそれぞれ刺繍をしたものになります。テームテープとそれ以外で刺繍の感じが大きく違うので、ネームテープだけ当時別ルートで入手したものかもしれません。なお、このジャケットのコントラクトナンバーはDSA100-69-C-2661となっています。



 以下の記事も参考にどうぞ。
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)


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Posted by ビッキー池田  at 04:43 │Comments(4)衣類

この記事へのコメント
このあいだのVショーで↑の仏式ポケット付きERDLリーフジャケット現物見ましたよ~ブースに挨拶に行ったらスグ出して見せてくれましたよw
結局ビッキーさんが購入したんですね~
当時のプラジッパーは珍しいですよね
だいたい他の物もプラジッパーの場合は黒のYKKですよね~
店長と襟の階級章デカイなぁ!!と話してましたw
Posted by komon at 2009年11月03日 21:47
 訪問及びコメントありがとうございます!

 Vショーでこちらのジャケットは売られていたのですね。どうやら、Vショーでは売れなかったらしく、ヤフーオークションで出品され、それを幸運にも自分が落札しました。

 プラジッパーは確かに珍しいですよね。当時の米軍官給品の装備で使われていなかったプラジッパーが現地での改造では使用されていたと考えると大変興味深いです。

 階級章を始め、徽章も特徴的で良いですよね。このジャケットは自分のコレクションの中でも特に自慢のアイテムですw
Posted by ビッキー池田ビッキー池田 at 2009年11月04日 00:59
ERDLは個人的に好きな柄です。ジッパー付きは大変珍しく貴重な資料だと思います。
Posted by Willard at 2009年12月06日 22:21
 グリーンリーフは人気ですよね。ウッドランドっぽいということでブラウンリーフは人気がありませんが、あれもあれで自分は好きです。ジッパー式ポケット付きはかなり希少で、数えるほどしか見たことがありませんし、値段も結構高くなります。
Posted by ビッキー池田ビッキー池田 at 2009年12月07日 00:49
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