米軍実物装備コレクション紹介byビッキー
https://bicky.militaryblog.jp
自分が保有している第一次世界大戦から現用(主に第二次世界大戦とベトナム戦争)までのアメリカ軍の軍装品を紹介していきます。場合によっては米軍以外に南ベトナム軍や韓国軍などの軍の装備も紹介予定です。内容に間違いなどありましたら、ぜひとも指摘をお願いします。ミリタリーマニア、リエナクター、コレクター、サバゲーマーなどの方々の資料になれば幸いです。なお、基本的には実物として入手したものを載せていますが、偽者ではないかと疑わしいものも多数載せております。あくまでもこちらで紹介しているものは趣味の自己満足の世界ですので、怪しいものでも実物と思い込んでいることが多いです。
ja
ビッキー池田
2010-01-25T00:01:34+09:00
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米軍M1C空挺ヘルメット(第二次世界大戦型)
https://bicky.militaryblog.jp/e102934.html
こんばんは。ビッキー池田です。今回は第2次世界大戦時のM1C空挺ヘルメットを紹介します。
第二次世界大戦時の米軍空挺部隊には独特の装備が多いですが、その中でも最も代表的なものはM1Cヘルメットではないでしょうか。ジャンプブーツやM42ジャンプジャケットはM43コンバットブーツやM43フィールドジャケットに取って代わられますが、M1CヘルメットはWWIIを通して使われ、朝鮮戦争やベトナム戦争初期にも使われます。そして、戦後の改良型はフリッツヘルメット(PASGTヘルメット)採用まで使われ続けました。
1941年から米陸軍の空挺部隊用に専用の降下ヘルメットとしてM1Cヘルメットが生産され始めました。ノルマンディにおけるオーバーロード作戦、オランダにおけるマーケット・ガーデン作戦などヨーロッパ戦線の第82空挺師団や第101空挺師団での使用がやはり有名でしょうか。
太平洋戦線で戦い、戦後日本に駐留した第11空挺師団でもやはり使用されました。
そして、上記のように1964年にP64空挺ヘルメットライナーが採用されるまでは使用が続き、朝鮮戦争やベトナム戦争でも使用されました。
なお、米軍以外ではインドシナ戦争におけるフランス軍での使用が確認できます。未確認ですが、南ベトナム軍でも使用されたのではないでしょうか。
戦後の改良型を除いてもM1Cヘルメットのバリエーションはかなりの数があります。知識不足ですし、自分のコレクションのM1Cヘルメットも1つだけなので、基本的なバリエーションだけをあげておきます。まず、ヘルメットのシェル部分のチンストラップ取り付け部分のループのバリエーションがD型で固定式の初期型、普通のM1ヘルメットと同型の固定式の中期型 、可動式の後期型の3種類がありました。
そして、ヘルメットのライナー部分はファイバー(紙)製ライナーの初期型とプラスチック製ライナーのものがあり、プラスチックライナーにはAストラップ(チンカップを取り付ける部分のストラップ)のバックルが小型の中期型と大型の後期型があります。
また、前線で普通のM1ヘルメットのライナーを改造して作ったリガーメイドのM1Cヘルメットのライナーも存在します。リガーメイドのものはライナーのリベットが17個ありますが、官給品のライナーではリベットは13個です。
さて、ここで1個しかない自分のコレクションのM1Cヘルメットを紹介します。本当は基本的なバリエーションをひととおり集めてからM1Cの記事を書きたかったのですが、M1Cは大変希少な上に高価なため1つだけの状態で更新することにしました。
近年のリペイントと思われますが、第82空挺師団隷下の第505パラシュート歩兵連隊のマーキング入りです。
ライナーはプラスチック製で、リベットが13個の官給品タイプです。また、使用者の名前と思われるマーキングがあり、このマーキングは当時のものと思われます。
チンストラップ取り付け用のループは可動式(後期型)で、チンストラップはカーキです。
AストラップはODで、Aストラップのバックルは大型のタイプ(後期型)となっています。
第二次世界大戦時の米軍空挺部隊には独特の装備が多いですが、その中でも最も代表的なものはM1Cヘルメットではないでしょうか。ジャンプブーツやM42ジャンプジャケットはM43コンバットブーツやM43フィールドジャケットに取って代わられますが、M1CヘルメットはWWIIを通して使われ、朝鮮戦争やベトナム戦争初期にも使われます。そして、戦後の改良型はフリッツヘルメット(PASGTヘルメット)採用まで使われ続けました。
1941年から米陸軍の空挺部隊用に専用の降下ヘルメットとしてM1Cヘルメットが生産され始めました。ノルマンディにおけるオーバーロード作戦、オランダにおけるマーケット・ガーデン作戦などヨーロッパ戦線の第82空挺師団や第101空挺師団での使用がやはり有名でしょうか。
太平洋戦線で戦い、戦後日本に駐留した第11空挺師団でもやはり使用されました。
そして、上記のように1964年にP64空挺ヘルメットライナーが採用されるまでは使用が続き、朝鮮戦争やベトナム戦争でも使用されました。
なお、米軍以外ではインドシナ戦争におけるフランス軍での使用が確認できます。未確認ですが、南ベトナム軍でも使用されたのではないでしょうか。
戦後の改良型を除いてもM1Cヘルメットのバリエーションはかなりの数があります。知識不足ですし、自分のコレクションのM1Cヘルメットも1つだけなので、基本的なバリエーションだけをあげておきます。まず、ヘルメットのシェル部分のチンストラップ取り付け部分のループのバリエーションがD型で固定式の初期型、普通のM1ヘルメットと同型の固定式の中期型 、可動式の後期型の3種類がありました。
そして、ヘルメットのライナー部分はファイバー(紙)製ライナーの初期型とプラスチック製ライナーのものがあり、プラスチックライナーにはAストラップ(チンカップを取り付ける部分のストラップ)のバックルが小型の中期型と大型の後期型があります。
また、前線で普通のM1ヘルメットのライナーを改造して作ったリガーメイドのM1Cヘルメットのライナーも存在します。リガーメイドのものはライナーのリベットが17個ありますが、官給品のライナーではリベットは13個です。
さて、ここで1個しかない自分のコレクションのM1Cヘルメットを紹介します。本当は基本的なバリエーションをひととおり集めてからM1Cの記事を書きたかったのですが、M1Cは大変希少な上に高価なため1つだけの状態で更新することにしました。
近年のリペイントと思われますが、第82空挺師団隷下の第505パラシュート歩兵連隊のマーキング入りです。
ライナーはプラスチック製で、リベットが13個の官給品タイプです。また、使用者の名前と思われるマーキングがあり、このマーキングは当時のものと思われます。
チンストラップ取り付け用のループは可動式(後期型)で、チンストラップはカーキです。
AストラップはODで、Aストラップのバックルは大型のタイプ(後期型)となっています。
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ヘルメット類
ビッキー池田
2010-01-25T00:01:34+09:00
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米軍OPFOR(仮想敵部隊)用ヘルメット
https://bicky.militaryblog.jp/e73734.html
こんばんは。ビッキー池田です。今回は米陸軍のOPFOR(Opposing Force : 仮想敵部隊)用のヘルメットについて紹介します。
冷戦期の米軍の第一の仮想敵国はもちろんソ連でした。そこで米陸軍はソ連陸軍の戦術などを研究し、それを取り入れた部隊を演習の際に敵役として使うことにしました。それがOPFORです。冷戦終結後もロシア軍やテロリストなどを意識したOPFORが演習で使われ続けました。そして、OPFORでは徽章の付け方が普通の米陸軍部隊と違い、他の部隊と違う装備が使用されることがあります。その1つがヘルメットです。
OPFORについては情報が少ないので推測になるのですが、このヘルメットは冷戦期に使われていたものと思われます。ソ連軍のSsh-40やSsh-60ヘルメットを意識したデザインです。素材は安っぽいプラスチックで、普通のM1ヘルメットのライナーを取り付けて使用します。
ライナーを固定するこのパーツの金具がコレクターとしては曲者です。この金具のおかげでライナーの塗装がはげてしまいます。ちなみにこれと同じ仕様でもっと深い緑色のヘルメットもあるようです。
このタイプのヘルメットの年代ですが・・・。
50年代の写真ではこのようなタイプのヘルメットを使用しており、
80年代以降はベレーの使用が主なので、今回紹介したSsh-40型のヘルメットは60~70年代のものと推測しています。
以下の記事も参考にどうぞ。
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その2
米軍OPFORの階級章(80年代以降)
冷戦期の米軍の第一の仮想敵国はもちろんソ連でした。そこで米陸軍はソ連陸軍の戦術などを研究し、それを取り入れた部隊を演習の際に敵役として使うことにしました。それがOPFORです。冷戦終結後もロシア軍やテロリストなどを意識したOPFORが演習で使われ続けました。そして、OPFORでは徽章の付け方が普通の米陸軍部隊と違い、他の部隊と違う装備が使用されることがあります。その1つがヘルメットです。
OPFORについては情報が少ないので推測になるのですが、このヘルメットは冷戦期に使われていたものと思われます。ソ連軍のSsh-40やSsh-60ヘルメットを意識したデザインです。素材は安っぽいプラスチックで、普通のM1ヘルメットのライナーを取り付けて使用します。
ライナーを固定するこのパーツの金具がコレクターとしては曲者です。この金具のおかげでライナーの塗装がはげてしまいます。ちなみにこれと同じ仕様でもっと深い緑色のヘルメットもあるようです。
このタイプのヘルメットの年代ですが・・・。
50年代の写真ではこのようなタイプのヘルメットを使用しており、
80年代以降はベレーの使用が主なので、今回紹介したSsh-40型のヘルメットは60~70年代のものと推測しています。
以下の記事も参考にどうぞ。
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その2
米軍OPFORの階級章(80年代以降)
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ヘルメット類
ビッキー池田
2009-06-28T19:10:28+09:00