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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年08月26日

米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その2

 こんにちは。ビッキー池田です。今回は空軍で使用された民生品やテーラーメイドのユーティリティシャツを3点紹介します。





 こちらは日本の横田基地周辺のKINGS TALORというテーラーで作られたユーティリティシャツです。もともと半袖で作られたようで、背中側には反射テープが縫い付けられています。このような反射テープの取り付けはユーティリティシャツに限らず、空軍で使われた服では時々見られる改造です。


 2ndタイプ型で背中側上部に2本の縫い目がありますが、縫い目の角度が官給品(写真下側)と違います。通常2ndタイプ型の官給品以外のユーティリティシャツは背中側上部の縫い目がないので、これは珍しいのではないでしょうか。また、官給品では左胸ポケット内にペンポケットがありますが、これにはありません。ただし、ペン差込口はあります。他に1番上のボタン(襟部分のボタン)がありません。


 徽章は全て官給品です。技能軍曹階級章と軍事空輸軍団部隊章はカットエッジのタイプで、軍事空輸軍団隷下の第610軍事空輸支援飛行隊がベトナム戦争中に横田基地で活動していたため、その当時のものと思われます。


 続いてはタイのコラート基地周辺で作られたものです。


 1stタイプ型ですが、ペンポケットが省略されています。徽章は全て官給品のようで、上級空兵階級章はカットエッジタイプです。よって、60年代にコラート基地に駐留していた隊員の使用品と思われます。


 細かいですが、1stタイプとは前合わせの折り返し部分の縫い位置が違います。また、1番上のボタン(襟部分のボタン)がありません。


 最後にAFグレー(SAGE GREEN SHADE 509)カラーの空軍型ユーティリティシャツの民生品です。50年代の一時期、空軍は陸軍のOG-107ユーティリティとも海兵隊のP58ユーティリティとも違うタイプで色がAFグレーのユーティリティを使用し、その後にOG-107ユーティリティの1stタイプ型で色がAFグレーのユーティリティも採用しました。

 空軍で実際に使われたようで、技能軍曹階級章や部隊章やネームテープの跡があります。


 基本的に官給品の空軍型ユーティリティシャツと同じ作りですが、襟のところのストラップが官給品(写真下側)と違います。


 他にはボタンが官給品の空軍型ユーティリティシャツ(写真左側)やOG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ(写真右側)と違うものになっています。


 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ


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Posted by ビッキー池田  at 18:42Comments(0)衣類

2009年08月17日

米陸軍歩兵私物のフライトジャケット

 どうも。ビッキー池田です。今回は陸軍の歩兵科士官の私物の民生品フライトジャケットを紹介します。

 空軍と同様に陸軍のエアクルーやパイロットはL-2BフライトジャケットやMA-1フライトジャケットを使用していました。それらの支給品とは別に私物で民生品のフライトジャケットをPXなどで購入する将兵も居たようで、今回紹介するものは陸軍のパイロットやエアクルーではなく、歩兵科少尉が私物で使用していたフライトジャケットです。



 デザインとしてはL-2BのEタイプもしくはFタイプ初期型とほぼ同型でしょうか。ライニングがオレンジ色で、肩エポレット、ポケットフラップ、ストームフラップの3点が付いているのがL-2BのEタイプとFタイプ初期型の特徴です。



 ジッパーの形状が官給品のL-2Bと違います。フロントジッパーはIDEAL、ポケットのジッパーはTALONのものです。また、官給品のL-2Bとの違いとしては他に背中側上部の2本の縫い目が省略されています。


 左のポケット内のラベルです。I.SPIEWAK & SONS社のブランドであるGolden Fleeceのロゴが描かれています。


 右のポケット内のラベルです。NAMEのところにJ.M.WALKERとあり、ネームテープの名前と一致します。ADRESSのところの書き込みは判読不能です。



 徽章は少尉階級章以外官給品のようです。右腕のRANGERタブ、AIRBORNEタブ、第101空挺師団SSIはカットエッジタイプで、左腕のAIRBORNEタブと第82空挺師団SSIはメロウエッジタイプになります。また、左胸にはベーシックの降下章と共にCIBがあることから、兵科は歩兵科だったことが分かります。



 少尉階級章は自作したもののようです。黒色の生地の上から白色の生地を縫いつけ、白色の生地を金色に塗った感じでしょうか。


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Posted by ビッキー池田  at 01:48Comments(0)衣類

2009年08月06日

夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その2

 こんにちは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍の夏用もしくは熱帯用に作られた民生品のユーティリティシャツを3点紹介します。民生品でそのようなユーティリティが誕生した経緯については熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等) その1を参照してください。


 まずはTROPPER社のものです。


 右腕にはローカルメイドの第9歩兵師団SSI、左腕には第7輸送群のSSI(メロウエッジ)、左胸にローカルメイドのCIBが付いているので、第9歩兵師団でベトナム戦争に実戦参加した将兵のものと思われます。ネームテープとARMY章はそれぞれコットン製とナイロン製の官給品です。


 続いてBVD社のものになります。


 首の部分のスタンプもしっかり残っています。


 袖のパッチ跡です。右腕には第7歩兵師団、第9歩兵師団、第1兵站司令部などとのものと考えられる丸型のパッチ跡が、左腕にはUSARV、第7工兵旅団、第18憲兵旅団などのものと思われる形状のパッチ跡があります。右腕のパッチ跡は時期的にベトナム戦争時に所属していた部隊の可能性が高いので、第9歩兵師団や第1兵站司令部の可能性が高いのではないでしょうか。


 最後の1枚もBVD製ですが、海軍で使用されたものです。


 パッチは全てローカルメイド品と思われます。写真では分かりにくいですが、名前と「U.S.NAVY」の文字が全て繋がっているのが珍しいです。左腕のSSIは第13河川強襲艇隊のもので、官給品の第13河川強襲艇隊SSIは「RIVER SQUARDON」と書かれたスクロール型パッチと一体化していますが、この写真のものはその部分が省略されています。ちなみに海軍は通常のOG-107ユーティリティや海兵隊のP58ユーティリティとは違うスタイルの熱帯用戦闘服も採用していました。


 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

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Posted by ビッキー池田  at 17:57Comments(0)衣類