2010年10月31日
米軍ライトウェイトジャケット&トラウザーズ(試作品)
こんばんは。ビッキー池田です。今回は過去にご紹介したアメリカ軍のライトウェイトジャケットとライトウェイトトラウザーズの試作タイプをご紹介致します。
過去にご紹介したようにライトウェイトジャケットとライトウェイトトラウザーズは太平洋戦争用に開発された戦闘服ですが、実線投入は間に合いませんでした。そして、ベトナム戦争で一部使用されたようです。試作タイプを過去にも1種類ご紹介しましたが、今回更にジャケットとトラウザーズ各1着ずつ試作タイプを入手したのでご紹介致します。
パッと見にはあまり量産タイプとの違いが分かりにくいかもしれませんが、多数違いが有ります。
例えば、通常のもの(写真左側)とは袖口の作りが違います。また、使われているボタンが全てウールフランネルシャツ(マスタードシャツ)などのものと同じ小型のものです。
ガスフラップもあります。
ポケットの形状が通常のもの(写真左側)と違い、完全に四角形です。
そして、通常のもの(写真下側)とは違い、背中側上部の生地が二重になっており、襟の裏側のところにフード取り付け用と思われるボタンが付いています。
四角形のポケット、ガスフラップ、フード取り付け用ボタンといった特徴はM43HBTジャケット(HBTジャケット2ndタイプ以降)にも見られる特徴ですので、ライトウェイトジャケットがM43HBTジャケットを参考に開発されたことが伺えます。
そして、今回ご紹介する試作タイプのライトウェイトパンツもM43HBTパンツと似た特徴を持っています。
M43HBTパンツと似ているのがこの時点でよく分かるかと思います。
使われているボタンは通常のもの(写真左側)と同じですが、前あわせに使われている数が1個少なく5個です。これはM43HBTパンツとの共通点となります。また、前あわせのスタイルもM43HBTパンツのような作りです。
やはり最大の特徴は通常のもの(写真上側)にはないカーゴポケットです。また、ハンドポケットの作りも違います。この高い位置についたカーゴポケットはM43HBTパンツとの共通点ですが、M43HBTパンツにはハンドポケットがありません。また、M43フィールドパンツのようにサスペンダー取り付け用と思われるボタンが腰周りに複数付いています。
ちなみに今回入手したジャケットもパンツもサイズラベルらしきラベルが付いていたのですが、判読不能です。過去にご紹介した試作タイプのようにインチ表記のサイズなのか、S~Lのサイズなのか気になります。
こちらの記事も参考にどうぞ。
米軍ライトウェイトジャケット&トラウザーズ
米軍T53-1テストサンプルライトウェイトジャケット
米軍T54-4テストサンプルブッシュジャケット
過去にご紹介したようにライトウェイトジャケットとライトウェイトトラウザーズは太平洋戦争用に開発された戦闘服ですが、実線投入は間に合いませんでした。そして、ベトナム戦争で一部使用されたようです。試作タイプを過去にも1種類ご紹介しましたが、今回更にジャケットとトラウザーズ各1着ずつ試作タイプを入手したのでご紹介致します。
パッと見にはあまり量産タイプとの違いが分かりにくいかもしれませんが、多数違いが有ります。
例えば、通常のもの(写真左側)とは袖口の作りが違います。また、使われているボタンが全てウールフランネルシャツ(マスタードシャツ)などのものと同じ小型のものです。
ガスフラップもあります。
ポケットの形状が通常のもの(写真左側)と違い、完全に四角形です。
そして、通常のもの(写真下側)とは違い、背中側上部の生地が二重になっており、襟の裏側のところにフード取り付け用と思われるボタンが付いています。
四角形のポケット、ガスフラップ、フード取り付け用ボタンといった特徴はM43HBTジャケット(HBTジャケット2ndタイプ以降)にも見られる特徴ですので、ライトウェイトジャケットがM43HBTジャケットを参考に開発されたことが伺えます。
そして、今回ご紹介する試作タイプのライトウェイトパンツもM43HBTパンツと似た特徴を持っています。
M43HBTパンツと似ているのがこの時点でよく分かるかと思います。
使われているボタンは通常のもの(写真左側)と同じですが、前あわせに使われている数が1個少なく5個です。これはM43HBTパンツとの共通点となります。また、前あわせのスタイルもM43HBTパンツのような作りです。
やはり最大の特徴は通常のもの(写真上側)にはないカーゴポケットです。また、ハンドポケットの作りも違います。この高い位置についたカーゴポケットはM43HBTパンツとの共通点ですが、M43HBTパンツにはハンドポケットがありません。また、M43フィールドパンツのようにサスペンダー取り付け用と思われるボタンが腰周りに複数付いています。
ちなみに今回入手したジャケットもパンツもサイズラベルらしきラベルが付いていたのですが、判読不能です。過去にご紹介した試作タイプのようにインチ表記のサイズなのか、S~Lのサイズなのか気になります。
こちらの記事も参考にどうぞ。
米軍ライトウェイトジャケット&トラウザーズ
米軍T53-1テストサンプルライトウェイトジャケット
米軍T54-4テストサンプルブッシュジャケット
2010年10月24日
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その3
こんばんは。ビッキー池田です。今回はOPFOR(Opposing Force : 仮想敵部隊)で使用されたBDU(Buttle Dress Uniform)ジャケットをご紹介致します。
こちらはOPFORである第509歩兵連隊(空挺)のSpecial Weapons Intelligence Cell(特殊兵器情報班)の写真で、黒いBDU上下という格好です。靴も通常のブーツではなく、トレッキングシューズですし、腰周りも官給品ではなく民間タクティカルギアメーカーのものと思われます。
こちらは過去に何度かご紹介した写真ですが、第7軍のOPFORです。彼も黒のBDUを着ています。
そして、今回ご紹介するコレクションの1つはOPFORのパッチ付きの民生品黒BDUジャケットです!
服の作りとしては背中側にサイズ調整用ボタンタブがあるウッドランドBDUの後期型と同型で、リップストップ生地です。なお、これは民生品ですが、官給品のブラックのBDUもOPFORで使用されていたと思われます。
左袖にOPFORのSSI、左胸にOPFORテープ、右胸にネームテープという感じのパッチのつき方です。両襟に赤い襟章が付いていますが、本来はこの上に金属製の徽章が付いていたものと思われます。
サイズラベルはきれいな状態ですが、インストラクションラベルの方がほとんど判読できません。生地がコットン100%というのは判読できます。メーカー名が見えませんが、ラベルの雰囲気からするとATLANCO社製でしょうか?
これまでにOPFOR使用の黒とODとデザートタイガーの民生品BDUの写真をご紹介致しましたが、他にも民生品BDUの使用が確認されています。
こちらは第509歩兵連隊(空挺)のRepublic of Acadia Special Purpose Force(アカディア共和国特殊目的部隊)の写真ですが、写真に写っている2名はタイガーストライプのBDUとODのブーニーハットという服装で、実に興味深いです。
そして、自分もOPFOR使用のタイガーストライプBDUを入手しました。
こちらも作りとしてはウッドランドBDUの後期型と同じスタイルです。
左袖には第7軍のSSIとOPFORテープ、左胸にはU.S. ARMYテープ、右胸にはネームテープという配置です。先ほど載せた黒のBDU着用のOPFOR隊員もそうでしたが、第7軍のOPFORでは左胸ではなく、第7軍SSIの下にOPFORテープをつけるものと思われます。
メーカーはTRU-SPECで、素材は60%コットン40%ポリエステルです。なお、過去にご紹介したJROTCのタイガーストライプBDUもほぼ同じものですが、微妙にコットンとポリエステルの比率が違いました。
以下の記事も参考にどうぞ!
米軍OPFOR(仮想敵部隊)用ヘルメット
米軍ウッドランドBDUジャケットのバリエーション
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米陸軍JROTCのBDU
米軍官給品黒BDU
米軍OPFORの階級章(80年代以降)
こちらはOPFORである第509歩兵連隊(空挺)のSpecial Weapons Intelligence Cell(特殊兵器情報班)の写真で、黒いBDU上下という格好です。靴も通常のブーツではなく、トレッキングシューズですし、腰周りも官給品ではなく民間タクティカルギアメーカーのものと思われます。
こちらは過去に何度かご紹介した写真ですが、第7軍のOPFORです。彼も黒のBDUを着ています。
そして、今回ご紹介するコレクションの1つはOPFORのパッチ付きの民生品黒BDUジャケットです!
服の作りとしては背中側にサイズ調整用ボタンタブがあるウッドランドBDUの後期型と同型で、リップストップ生地です。なお、これは民生品ですが、官給品のブラックのBDUもOPFORで使用されていたと思われます。
左袖にOPFORのSSI、左胸にOPFORテープ、右胸にネームテープという感じのパッチのつき方です。両襟に赤い襟章が付いていますが、本来はこの上に金属製の徽章が付いていたものと思われます。
サイズラベルはきれいな状態ですが、インストラクションラベルの方がほとんど判読できません。生地がコットン100%というのは判読できます。メーカー名が見えませんが、ラベルの雰囲気からするとATLANCO社製でしょうか?
これまでにOPFOR使用の黒とODとデザートタイガーの民生品BDUの写真をご紹介致しましたが、他にも民生品BDUの使用が確認されています。
こちらは第509歩兵連隊(空挺)のRepublic of Acadia Special Purpose Force(アカディア共和国特殊目的部隊)の写真ですが、写真に写っている2名はタイガーストライプのBDUとODのブーニーハットという服装で、実に興味深いです。
そして、自分もOPFOR使用のタイガーストライプBDUを入手しました。
こちらも作りとしてはウッドランドBDUの後期型と同じスタイルです。
左袖には第7軍のSSIとOPFORテープ、左胸にはU.S. ARMYテープ、右胸にはネームテープという配置です。先ほど載せた黒のBDU着用のOPFOR隊員もそうでしたが、第7軍のOPFORでは左胸ではなく、第7軍SSIの下にOPFORテープをつけるものと思われます。
メーカーはTRU-SPECで、素材は60%コットン40%ポリエステルです。なお、過去にご紹介したJROTCのタイガーストライプBDUもほぼ同じものですが、微妙にコットンとポリエステルの比率が違いました。
以下の記事も参考にどうぞ!
米軍OPFOR(仮想敵部隊)用ヘルメット
米軍ウッドランドBDUジャケットのバリエーション
米軍OPFOR(仮想敵部隊)使用BDU(80年代以降)その1
米陸軍JROTCのBDU
米軍官給品黒BDU
米軍OPFORの階級章(80年代以降)
2010年10月17日
米海兵隊用M1967 M14用ナイロン製マガジンポーチ
こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のM14ライフル用のナイロン製マガジンポーチをご紹介致します。
M14用のナイロン製マガジンポーチは謎の多いアイテムですが、米海兵隊が試作していた海兵隊用M1967装備(通常のM1967装備とは別になります)を構成するアイテムの1つと思われます。他に海兵隊用M1967装備にはサスペンダーとコンバットフィールドパックがあり、貴重なことで有名なM1967バットパックも本来は海兵隊用M1967装備の1つではないでしょうか。
バリエーションとしては初期型と後期型の2種類に分けられます。
底にある水抜き用アイレット(ハトメ)が小さい方が初期型で、大きい方が後期型です。それ以外には特に違いはありません。
初期型のスタンプです。ポーチの名称は「POCKET, AMMUNITION, MAGAZINE, NYLON DUCK, OG106」となっています。コントラクトNoはDSA100-70-C-1895の1970年ロットで、製造メーカーは「KINGS POINT MFG, CO., INC.」です。
続いて、後期型のスタンプです。名称が「POCKET, AMMUNITION, MAGAZINE, NYLON DUCK」となっており、初期型の名称にあったOG106が消えています。データ不足のため、後期型になってからOG106が名称から消えたのかどうかは分かりません。コントラクトNoはDSA100-72-C-0319の1972年ロットで、製造メーカーは「E. C. T CORPORATION」です。
ちなみに後期型を1個ヤフーオークションで出品中ですので、ぜひご覧ください!!
M14用のナイロン製マガジンポーチは謎の多いアイテムですが、米海兵隊が試作していた海兵隊用M1967装備(通常のM1967装備とは別になります)を構成するアイテムの1つと思われます。他に海兵隊用M1967装備にはサスペンダーとコンバットフィールドパックがあり、貴重なことで有名なM1967バットパックも本来は海兵隊用M1967装備の1つではないでしょうか。
バリエーションとしては初期型と後期型の2種類に分けられます。
底にある水抜き用アイレット(ハトメ)が小さい方が初期型で、大きい方が後期型です。それ以外には特に違いはありません。
初期型のスタンプです。ポーチの名称は「POCKET, AMMUNITION, MAGAZINE, NYLON DUCK, OG106」となっています。コントラクトNoはDSA100-70-C-1895の1970年ロットで、製造メーカーは「KINGS POINT MFG, CO., INC.」です。
続いて、後期型のスタンプです。名称が「POCKET, AMMUNITION, MAGAZINE, NYLON DUCK」となっており、初期型の名称にあったOG106が消えています。データ不足のため、後期型になってからOG106が名称から消えたのかどうかは分かりません。コントラクトNoはDSA100-72-C-0319の1972年ロットで、製造メーカーは「E. C. T CORPORATION」です。
ちなみに後期型を1個ヤフーオークションで出品中ですので、ぜひご覧ください!!
2010年10月09日
ジャングルファティーグ風のローカルメイドのジャケット
こんばんは。ビッキー池田です。今回は米軍で使用されたローカルメイドやテーラーメイドのジャングルファティーグ風のジャケットを紹介します。イベント参加などのため、更新が遅くなってしまいました。申し訳ありません。
米軍ではなく南ベトナム軍ですが、こちらの南ベトナム軍特殊部隊(Lực Lượng Đặc Biệt : LLDB)の隊員は1stタイプのジャングルファティーグ風のジャケットを着ています。これとほぼ同型のブラッシュパターン迷彩のジャケットは比較的よく見ますが、このODのタイプはあまり見ないので、官給品ではなく私物ではないでしょうか。ちなみに南ベトナム軍の官給品にはOD色やリーフパターンで3rdタイプのジャングルファティーグに似た形の服もありました。
このような感じでローカルメイドや民生品のユーティリティユニフォームが使われていたのと同じように、時折ジャングルファティーグに近い形の戦闘服のローカルメイド品やテーラーメイド品が使われていたようです。
それでは、コレクション紹介に入ります。こちらはなんと日系人着用です!
1stタイプのジャングルファティーグは前あわせのボタンが隠しボタンで、ポケットのボタンがむき出しでしたが、このジャケットは逆になっています。第1ボタンがもともとありません。
3rdタイプ以降のジャングルファティーグのように背中側上部の生地が二重になっています。
袖口は3rdタイプ以降のユーティリティシャツのようになっています。
ラベルによると、タイのバンコクのテーラーで作られたものです。テーラーの名前は「GOODWILL TAILORS」となっています。
1stタイプや2ndタイプのジャングルファティーグのように肩エポレットがついているのも特徴的です。左袖には第1通信旅団(1st Signal Brigade)のサブデュードでカットエッジの官給品SSIが縫い付けられています。左胸のU.S. ARMYテープと左襟の通信科兵科章もサブデュードの官給品です。第1通信旅団はベトナム戦争中は南ベトナムで活動していたので、着用者がタイに休暇で行ったときに仕立てたものかもしれません。
右襟には中尉の階級章が付いており、やはりサブデュードタイプの官給品となっています。日系人のハラダという名前のネームテープのみが機械刺繍と思われるローカルメイド品です。
そして、2着目の紹介に入りますが、こちらはTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風と呼んで良いかどうか微妙なスタイルです。
確かに4ポケットで胸ポケットのポケットフラップが斜めではありますが・・・。こちらも第1ボタンがもともとありません。
生地はユーティリティユニフォームと同じものと思われるコットンサテン生地です。
ポケットの形もポケットフラップの形もポケットのマチの入り方も独特です。更に全てのボタンホールが横向きではなく、縦向きにあいています。ボタンはTCUやBDUのものと同型です。
こちらも3rdタイプ以降のユーティリティシャツのような袖口です。
ネームテープはコットン生地のローカルメイド品で、U.S. ARMYテープはサブデュードの官給品です。SSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)はベトナム戦争時にタイ王国に駐留していたUSARSUPTHAI(United States Army Support Command , Thailand : 在タイ米陸軍支援司令部)のフルカラーでメロウエッジのタイプとなります。
以下の記事もご参考にどうぞ。
米軍NAG(海軍軍事顧問群)ジャングルファティーグジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その1
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その2
米軍ではなく南ベトナム軍ですが、こちらの南ベトナム軍特殊部隊(Lực Lượng Đặc Biệt : LLDB)の隊員は1stタイプのジャングルファティーグ風のジャケットを着ています。これとほぼ同型のブラッシュパターン迷彩のジャケットは比較的よく見ますが、このODのタイプはあまり見ないので、官給品ではなく私物ではないでしょうか。ちなみに南ベトナム軍の官給品にはOD色やリーフパターンで3rdタイプのジャングルファティーグに似た形の服もありました。
このような感じでローカルメイドや民生品のユーティリティユニフォームが使われていたのと同じように、時折ジャングルファティーグに近い形の戦闘服のローカルメイド品やテーラーメイド品が使われていたようです。
それでは、コレクション紹介に入ります。こちらはなんと日系人着用です!
1stタイプのジャングルファティーグは前あわせのボタンが隠しボタンで、ポケットのボタンがむき出しでしたが、このジャケットは逆になっています。第1ボタンがもともとありません。
3rdタイプ以降のジャングルファティーグのように背中側上部の生地が二重になっています。
袖口は3rdタイプ以降のユーティリティシャツのようになっています。
ラベルによると、タイのバンコクのテーラーで作られたものです。テーラーの名前は「GOODWILL TAILORS」となっています。
1stタイプや2ndタイプのジャングルファティーグのように肩エポレットがついているのも特徴的です。左袖には第1通信旅団(1st Signal Brigade)のサブデュードでカットエッジの官給品SSIが縫い付けられています。左胸のU.S. ARMYテープと左襟の通信科兵科章もサブデュードの官給品です。第1通信旅団はベトナム戦争中は南ベトナムで活動していたので、着用者がタイに休暇で行ったときに仕立てたものかもしれません。
右襟には中尉の階級章が付いており、やはりサブデュードタイプの官給品となっています。日系人のハラダという名前のネームテープのみが機械刺繍と思われるローカルメイド品です。
そして、2着目の紹介に入りますが、こちらはTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風と呼んで良いかどうか微妙なスタイルです。
確かに4ポケットで胸ポケットのポケットフラップが斜めではありますが・・・。こちらも第1ボタンがもともとありません。
生地はユーティリティユニフォームと同じものと思われるコットンサテン生地です。
ポケットの形もポケットフラップの形もポケットのマチの入り方も独特です。更に全てのボタンホールが横向きではなく、縦向きにあいています。ボタンはTCUやBDUのものと同型です。
こちらも3rdタイプ以降のユーティリティシャツのような袖口です。
ネームテープはコットン生地のローカルメイド品で、U.S. ARMYテープはサブデュードの官給品です。SSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)はベトナム戦争時にタイ王国に駐留していたUSARSUPTHAI(United States Army Support Command , Thailand : 在タイ米陸軍支援司令部)のフルカラーでメロウエッジのタイプとなります。
以下の記事もご参考にどうぞ。
米軍NAG(海軍軍事顧問群)ジャングルファティーグジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その1
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その2