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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年11月07日

米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍の徽章付きの3rdタイプもしくは4thタイプのユーティリティシャツをご紹介致します。ユーティリティシャツのタイプ分けについてはこちらの記事をご参考になさってください。



 西ドイツに1956年5月から1992年7月まで駐留していた第3機甲師団の写真です。頭だけ見えている隊員はどうか分かりませんが、他の3名は4thタイプのユーティリティシャツを着用しています。M113シリーズ装甲兵員輸送車(APC)に乗っているところなのでしょうか。M2重機関銃を操作している人はベトナム戦争でも使われたCVCヘルメット(T56-6ヘルメット)を被っていますが、頭部だけ見えている人のヘルメットは知識不足でちょっと分かりません。


 所属部隊は分かりませんが、こちらも西ドイツで撮影された写真と思われます。彼らもやはりユーティリティユニフォームを着用しているようです。一部の隊員がM1ヘルメットのヘルメットカバーにミッチェルパターンのものではなく、リーフパターンのものを使っています。ベトナム戦争中の米軍ではリーフパターンのヘルメットカバーは使用されなかったようですが、このように西ドイツやアメリカ本土の部隊では普通に使用されていました。


 1975年4月29日から4月30日に行われたフリクエント・ウィンド作戦(Operation Frequent Wind)でサイゴンから脱出してきた南ベトナム空軍のパイロットたちがエセックス級空母『ハンコック』へ降り立ったときの写真です。右側手前の海兵隊員が3rdタイプもしくは4thタイプのユーティリティユニフォームを着用していますが、左胸ポケットにUSMCのスタンプが入っているのが分かります。このように米海兵隊ではUSMCのスタンプが入ったユーティリティシャツをスタンプ無しのものと共に使用していました。この写真において海兵隊員が携行している銃が着剣したM14ライフルというのも興味深いです。また、南ベトナム空軍のパイロットたちのライフプリザーバーはLPU-2/Pのようですが、左端のアメリカ人は別のタイプのライフプリザーバー(UDT用でしょうか?)を着用しています。


 というわけで、パッチは付いていませんが、1着目は米海兵隊のスタンプ入りのユーティリティシャツをご紹介致します。


 左胸ポケットにUSMCの文字とイーグルグローブ&アンカー のスタンプが入っている以外には特別違う点はありません。米海兵隊ではジャングルファティーグの採用はある程度限定的だったため、ベトナム戦争末期までユーティリティユニフォームの採用も見られました。なお、このユーティリティシャツのコントラクトNoはDSA100-75-C-????(?の部分は判読不能)で、裁断が全てシングルのタイプとなっています。生産メーカーも判読できません。


 2着目は第7歩兵師団のものです。


 注目すべきはカットエッジでフルカラーの第7歩兵師団SSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)の上に縫い付けられたSECURITY DETACHMENTというスクロール型パッチです。おそらくこのユーティリティシャツは第7歩兵師団が韓国のCamp Casey(キャンプ・キャシー)に駐留していた時期(1953年から1971年の間駐留していましたが、4thタイプのシャツなので60年代後期以降)に使われていたもので、DMZ(軍事境界線)を防衛していた部隊のものと思われます。


 階級章もフルカラーのカットエッジタイプで、三等軍曹(E5 : Sergeant)のものです。U.S. ARMYテープはコットン製のサブデュードタイプです。


 ネームテープもコットン製のサブデュード品です。なお、このユーティリティシャツは裁断が全てダブルのタイプです。ラベルの文字が消えてしまっているので、コントラクトNoなどは分かりません。


 最後に第4歩兵師団のものです。


 メロウエッジの第4歩兵師団SSI、RANGERタブ、ベーシックの降下章、コットン製U.S.ARMYテープと全てサブデュード品です。裁断が全てシングルですし、U.S.ARMYテープのタイプからしてもベトナム戦争後に使用されていたものと思われます。コントラクトラベルの文字が消えているので、コントラクトNoなどは不明です。なお、こちらのユーティリティシャツは手放そうと思うので、興味のある方はこちらからご連絡ください!



 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプその1
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

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Posted by ビッキー池田  at 14:58Comments(1)衣類

2010年10月31日

米軍ライトウェイトジャケット&トラウザーズ(試作品)

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は過去にご紹介したアメリカ軍のライトウェイトジャケットとライトウェイトトラウザーズの試作タイプをご紹介致します。


 過去にご紹介したようにライトウェイトジャケットとライトウェイトトラウザーズは太平洋戦争用に開発された戦闘服ですが、実線投入は間に合いませんでした。そして、ベトナム戦争で一部使用されたようです。試作タイプを過去にも1種類ご紹介しましたが、今回更にジャケットとトラウザーズ各1着ずつ試作タイプを入手したのでご紹介致します。


 パッと見にはあまり量産タイプとの違いが分かりにくいかもしれませんが、多数違いが有ります。


 例えば、通常のもの(写真左側)とは袖口の作りが違います。また、使われているボタンが全てウールフランネルシャツ(マスタードシャツ)などのものと同じ小型のものです。


 ガスフラップもあります。


 ポケットの形状が通常のもの(写真左側)と違い、完全に四角形です。


 そして、通常のもの(写真下側)とは違い、背中側上部の生地が二重になっており、襟の裏側のところにフード取り付け用と思われるボタンが付いています。

 四角形のポケット、ガスフラップ、フード取り付け用ボタンといった特徴はM43HBTジャケット(HBTジャケット2ndタイプ以降)にも見られる特徴ですので、ライトウェイトジャケットがM43HBTジャケットを参考に開発されたことが伺えます。


 そして、今回ご紹介する試作タイプのライトウェイトパンツもM43HBTパンツと似た特徴を持っています。


 M43HBTパンツと似ているのがこの時点でよく分かるかと思います。


 使われているボタンは通常のもの(写真左側)と同じですが、前あわせに使われている数が1個少なく5個です。これはM43HBTパンツとの共通点となります。また、前あわせのスタイルもM43HBTパンツのような作りです。


 やはり最大の特徴は通常のもの(写真上側)にはないカーゴポケットです。また、ハンドポケットの作りも違います。この高い位置についたカーゴポケットはM43HBTパンツとの共通点ですが、M43HBTパンツにはハンドポケットがありません。また、M43フィールドパンツのようにサスペンダー取り付け用と思われるボタンが腰周りに複数付いています。


 ちなみに今回入手したジャケットもパンツもサイズラベルらしきラベルが付いていたのですが、判読不能です。過去にご紹介した試作タイプのようにインチ表記のサイズなのか、S~Lのサイズなのか気になります。



 こちらの記事も参考にどうぞ。
米軍ライトウェイトジャケット&トラウザーズ
米軍T53-1テストサンプルライトウェイトジャケット
米軍T54-4テストサンプルブッシュジャケット


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Posted by ビッキー池田  at 00:09Comments(2)衣類