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Posted by ミリタリーブログ  at 

2011年04月13日

米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は前回のユーティリティシャツ前々回のヌードルパターンジャケットに引き続き、グリーンベレー隊員着用のジャングルファティーグのジャケットについてとなります。




 ベトナム戦争時のグリーンベレー隊員は他の米軍特殊部隊と違って、タイガーストライプよりTCU(Tropical Combat Uniform)の使用が多かったとされています。

 実戦時に着用のものの場合は基本的に徽章は付けないことが多かったです。

 しかしながら、ベトナム戦争初期の写真や基地などで撮影された写真では徽章を付けたものも多く確認できます。


 さて、ここで、自分のコレクションの紹介です。

 一見徽章が付いている以外は特に変わった点は無いよう見えますが、こちらは3rdタイプの中でも初期のガスフラップ付きのTCUです。コントラクトNoはDSA100-2093となっております。


 徽章の付き方はグリーンベレー隊員としては一般的な感じです。全ての徽章がサブデュードタイプで、マスターの降下章、ナイロン製U.S. ARMYテープ、メロウエッジのグリーンベレーSSIが縫い付けられています。ネームテープははがされています。


 さて、海外に派遣されて、現地の特殊部隊などと訓練を受けたグリーンベレー隊員は海外の部隊のスキルパッチを付けることがよくありました。特に多いのが降下章です。南ベトナム軍のものが有名ですが・・・。

 タイ王国に派遣された第46特殊部隊中隊の隊員はタイ軍の降下章をつけることがありました。

 そして、自分もタイ軍の降下章が付いたものを所有しております。

 こちらも3rdタイプです。裁断は袖の付け根と背中側上部がシングルで、肩部分と脇下と袖の裁断はダブルになっています。コントラクトナンバーはDSA-100-4081です。


 グリーンベレーのSSIのみフルカラーのメロウエッジ品で、他はサブデュードタイプの徽章です。兵科章、ベーシックの降下章、ナイロン製U.S, ARMYテープが縫い付けられています。


 ネームテープはコットン製で、スタンプを押したタイプです。そして、注目のタイ軍降下章はベースがポプリン生地のローカルメイド品と思われます。



 以下の記事もご参考にどうぞ。
米軍NAG(海軍軍事顧問群)ジャングルファティーグジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その1
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
ベトナム戦争時の米軍におけるトンプソンSMG
ベトナム戦争時の米軍におけるステンガン
米軍及び南ベトナム軍とUZI

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Posted by ビッキー池田  at 01:47Comments(2)衣類

2011年03月01日

米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ

 こんばんは。ビッキー池田です。キャンプ・ビッキーヤフーオークションの方が忙しく、なかなか更新できず申し訳ありません。アメリカ陸軍特殊部隊群(グリーンベレー)で着用されたOG-107ユーティリティシャツの4thタイプ(TCU型ボタン使用の3rdタイプ)をご紹介致します。


 トロピカルコンバットユニフォーム(TCU:通称ジャングルファティーグ)採用以前ですと、東南アジアで活動していたグリーンベレー隊員はOG-107の1stタイプ以前のユーティリティユニフォームをよく着用していました。この写真右のユーティリティユニフォームを着用したグリーンベレー大尉は兵科章が防空砲兵です。特殊部隊で防空砲兵は珍しいように感じますが、どういうわけか同時期の写真で他にも防空砲兵科のグリーンベレー隊員が複数確認できます。写真左のモンタニヤードはM51(M1951)フィールドジャケットを着用していますが、防寒用に着ているわけではなく、白いシャツの上から通常の戦闘服として着用しているようです。


 しかし、TCUが米軍に採用されたり、ダックハンター、タイガーストライプ、リーフといった迷彩服が普及されたりという理由で、3rdタイプや4thタイプをベトナム戦争時のグリーンベレー隊員が着ている写真は少ないです。着ている写真も基地の中など後方地域の写真が多いように思います。



 この写真は1967年11月18日にタイ王国で撮影された写真で、第46特殊部隊中隊の少尉がクロスボウ(ボウガン)を持っています。


 自分のコレクションの4thタイプには珍しい徽章が縫い付けられています。

 やはり注目すべきは右胸ポケットのパッチで・・・。


 右胸ポケットのパッチはフルカラーカットエッジの第82空挺師団のRECONDOスクールのパッチとなり、縫い付けられている関係で右胸ポケットは使用できません。着用者はRECONDOスクールの訓練課程を修了した隊員だったようです。右胸にはコットン製ネームテープ、右襟には中尉階級章、右袖にはメロウエッジの第173空挺旅団SSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)が縫い付けられています。


 左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとベーシック降下章とローカルメイド品のCIB(Combat Infantry Badge:戦闘歩兵章)、左襟には歩兵科兵科章、左袖にはメロウエッジのグリーンベレーのSSIが縫い付けられています。なお、このユーティリティシャツのコントラクトNoはDSA-100-3722で、裁断は全てダブルのタイプです。

 ちなみにこのユーティリティシャツと同一人物着用のフィールドジャケットも売られていましたが、そちらはRECONDO Schoolのパッチは付いていませんでした。


 ベトナムなどの東南アジア地域での3rdタイプ以降のユーティリティユニフォームの使用例は少ないと書きましたが、それ以外の地域では比較的多く確認できます。

 こちらは1976年に撮影された第1特殊部隊群(1st Special Force Group)の韓国分遣隊(Korea Detachment)の写真で、全員がユーティリティユニフォームを着ています。画質が荒くて分かりにくいですが、右胸に韓国陸軍の降下章や空輸特戦団(特戦司)の旅団パッチを付けた隊員もいるようです。なお、前列の左から2番目の人はグリーンベレー隊員ではなく空輸特戦団の隊員で、前列右端の人はKATUSA(Korean Augmentation Troops to the United States Army)の隊員となります。

 残念ながら旅団パッチは付いていませんが、韓国軍の降下章が付いたものを自分は入手しました。


 右胸には韓国陸軍の基礎降下章とコットン製ネームテープが縫い付けられています。


 左胸にはナイロン製のU.S. ARMYテープとCIB、左襟には歩兵科の兵科章、左袖にはメロウエッジのグリーンベレーのSSIが縫い付けられています。また、左胸には他に降下章、右袖には第173空挺旅団SSIが付いていたようです。ベトナム戦争を第173空挺旅団で経験した隊員がグリーンベレーに入り、韓国に駐留していたということになります。また、左袖のグリーンベレーのSSIの下には本来第82空挺師団のSSIが付いていたようです。


 襟のところにネームテープと同じCLAYという名前が書かれています。なお、このユーティリティシャツのコントラクトNoはDSA100-68-C-1926で、生産メーカーは「J.H. RUTER-REX MFG. CO., INC.」です。裁断は全てダブルのタイプとなります。


 前回のヌードルパターンの記事に引き続き、今回もグリーンベレー関係で来ましたが、次回の更新もおそらくグリーンベレー関係になるかと思います。



 以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプその1
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
ベトナム戦争時の米軍におけるトンプソンSMG
ベトナム戦争時の米軍におけるステンガン
米軍及び南ベトナム軍とUZI

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Posted by ビッキー池田  at 02:00Comments(2)衣類