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Posted by ミリタリーブログ  at 

2008年10月24日

米空軍M16用マガジンポーチ

 こんばんは。ビッキー池田です。今回はベトナム戦争時の空軍のM16の20連マガジン用のマガジンポーチを紹介します。


 M16の20連マガジン用のマガジンポーチといっても今回紹介するのはM1956装備やM1967装備のマガジンポーチではなく、M16のマガジンを2個収納できる空軍やMPなどで使用されていたタイプのマガジンポーチです。


 こちらは第18憲兵旅団の第716憲兵大隊の写真で、テト攻勢中の1968年1月31日の写真です。左の憲兵がM16の20連マガジン用のマガジンポーチを2個逆さ向きに装着しています。写真の2人でM1ヘルメットのペイントとブーツが違うのが興味深いです。


 この太平洋空軍のSPの写真では左から2番目のSPがM16の20連マガジン用マガジンポーチを使用しています。1970年代後期もしくは1980年代の極初期の写真です。このように空軍では長い間使われたマガジンポーチのようで、1970年代後期もしくは1980年代初期まで使用されていたことになります。


 このように陸軍の一般部隊で使用されていた例も稀に確認できます。この写真の2名の所属は第49偵察犬小隊です。他に陸軍特殊部隊でも使用例があったと聞きますが、自分自身は見たことがありません。


 それでは、このマガジンポーチのバリエーションを紹介します。


 左がビニロン(ゴム引きコットン)製で、右がコットン製の物になります。どちらも1つのポケットにM16の20連マガジンを1本ずつ入れるようにできています。


 どちらのタイプもこのようにピストルベルトを通せるようになっています。素材以外には両者の違いは基本的にはありませんが・・・。



 前者がビニロン製、後者がコットン製の物のボタンです。前者にだけ「LIFT THE DOT」と書かれていますが、全てのビニロン製の物のボタンに書かれているどころか、むしろ書かれていないボタンを使った物の方が多いようです。ナム戦後の海兵隊のファーストエイドポーチや空軍の航空機搭載用ファーストエイドポーチなどにも「LIFT THE DOT」と書かれた同じ開閉方式のボタンが使われていますが、これらのボタンより小さいボタンがこのマガジンポーチには使われています。あくまでも推測ですが、ナム戦後に生産された物には「LIFT THE DOT」と書かれたボタンが使われているのかもしれません。


 ゴム引きコットン製とコットン製のどちらが先に登場したかですが、ポーチ自体に何のプリントもラベルもないので、ポーチ自体を見てもそれはわかりません。素材のみの違いなので当時の写真などで判断するのも困難です。ただ、ゴム引きコットン製の素材ですが、ナム戦時の2QTキャンティーンポーチ後期型やメディカルバックに使用されているのと同じ素材です。2QTキャンティーンポーチ後期型とメディカルバックにもコットン製のものとゴム引きコットン製のものがあるので、それらは全て同じ時期に生産されていたのかもしれません。


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Posted by ビッキー池田  at 23:29Comments(4)ポーチ類