2010年07月31日
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
こんばんは。ビッキー池田です。今回はベトナム戦争時に作られたと思われるリーフパターン迷彩のベレー帽を紹介します。

第75レンジャーL中隊(L Company 75th Ranger)の隊員です。レンジャー部隊とLRRPでは比較的頻繁にリーフパターンのベレーが使用されていました。

レンジャーよりもリーフパターンのベレーの使用例がよく知られているのはNAVY SEALsでしょうか。手前のタイガーストライプ迷彩(Tadpole Dense PatternかTadpole Sparse Patternと思われます)を着た隊員がリーフパターンのベレーを被っています。デモリッションバッグを彼は携行していますが、武器がmk.23(ストーナーLMG)なので、デモリッションバッグの中身は爆薬などではなく、ベルトリンク弾薬やマガジンかもしれません。

Ranger、LLRP、SEALs以外でも稀にリーフパターンのベレーは使用されていました。この写真の彼らは背景の文字から分かるように海兵隊の第3フォースリコン(3rd Force Reconnaissance Company)のようです。彼らの多くがリーフパターンのベレー帽被っています。後列右端の隊員はゴム引きコットン(ビニロン)製のメディカルパックを持っているようですが、海兵隊には衛生兵がいないので、彼は海軍から派遣されたコーマン(CORPSMAN)かもしれません。また、後列左から2番目の隊員は左肩にナイフを装着しているようですが、海兵隊で一般的なKA-BARではなく、航空部隊用のサバイバルナイフのようです。航空部隊用のサバイバルナイフは特殊部隊隊員にもよく好まれていました。
さて、自分のコレクション紹介に入ります。



リップストップのグリーンリーフ生地を使用した者ですが、大変作りが甘いです。縫跡からすると、リーフ迷彩の戦闘服をばらして帽子にしたものと思われます。
2個目も大変作りが甘いものです。


おそらく本来は縁にサイズ調整用の紐が入っていたのだと思います。

ベレーフラッシュの縫い跡があり、縫い後のところに黄色い糸が残っているので、グリーンベレーの第1SFG(特殊部隊群)のベレーフラッシュがついていたのかもしれません。SFGでも稀に迷彩ベレーが使用されていました。なお、こちらのベレーはヤフーオークションにて出品中です!
さて、最後の1個はリーフ迷彩系の迷彩パターンですが、かわった色合いのものです。
この迷彩はフィリピン空軍の試作迷彩とされているSanforized Patternと思われます。

米海兵隊のスタンプが入っていることから、フィリピンに駐留していた米軍向けに作られたものと思われます。こちらの写真と先にあげた写真で色合いが違いますが、写真の関係ではなく実際に同じではありません。先にあげた写真の部分は退色しているようです。本来はこのようにもっと緑系の彩色のものとなります。ちゃんと革バンドが使われていたり、迷彩生地と裏地の間に綿のような生地が入っていたりとなかなかしっかりとした作りです。

やはり米軍式の右垂らしに作られています。このSanforizedパターンの迷彩自体の年代がわからないのですが、おそらく1970年代後期から1980年代のものではないでしょうか。このベレー以外に米空軍のパッチ付きのSanforizedパターンのテーラーメイドのジャケットを見たことがあるので、少なくともほぼ確実に米軍がフィリピンから撤退した1992年以前のものだと思います。
以下の記事も参考にどうぞ。
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンターパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
米軍ERDLグリーンリーフジャケット改造品

第75レンジャーL中隊(L Company 75th Ranger)の隊員です。レンジャー部隊とLRRPでは比較的頻繁にリーフパターンのベレーが使用されていました。

レンジャーよりもリーフパターンのベレーの使用例がよく知られているのはNAVY SEALsでしょうか。手前のタイガーストライプ迷彩(Tadpole Dense PatternかTadpole Sparse Patternと思われます)を着た隊員がリーフパターンのベレーを被っています。デモリッションバッグを彼は携行していますが、武器がmk.23(ストーナーLMG)なので、デモリッションバッグの中身は爆薬などではなく、ベルトリンク弾薬やマガジンかもしれません。

Ranger、LLRP、SEALs以外でも稀にリーフパターンのベレーは使用されていました。この写真の彼らは背景の文字から分かるように海兵隊の第3フォースリコン(3rd Force Reconnaissance Company)のようです。彼らの多くがリーフパターンのベレー帽被っています。後列右端の隊員はゴム引きコットン(ビニロン)製のメディカルパックを持っているようですが、海兵隊には衛生兵がいないので、彼は海軍から派遣されたコーマン(CORPSMAN)かもしれません。また、後列左から2番目の隊員は左肩にナイフを装着しているようですが、海兵隊で一般的なKA-BARではなく、航空部隊用のサバイバルナイフのようです。航空部隊用のサバイバルナイフは特殊部隊隊員にもよく好まれていました。
さて、自分のコレクション紹介に入ります。
リップストップのグリーンリーフ生地を使用した者ですが、大変作りが甘いです。縫跡からすると、リーフ迷彩の戦闘服をばらして帽子にしたものと思われます。
2個目も大変作りが甘いものです。


おそらく本来は縁にサイズ調整用の紐が入っていたのだと思います。

ベレーフラッシュの縫い跡があり、縫い後のところに黄色い糸が残っているので、グリーンベレーの第1SFG(特殊部隊群)のベレーフラッシュがついていたのかもしれません。SFGでも稀に迷彩ベレーが使用されていました。なお、こちらのベレーはヤフーオークションにて出品中です!
さて、最後の1個はリーフ迷彩系の迷彩パターンですが、かわった色合いのものです。
米海兵隊のスタンプが入っていることから、フィリピンに駐留していた米軍向けに作られたものと思われます。こちらの写真と先にあげた写真で色合いが違いますが、写真の関係ではなく実際に同じではありません。先にあげた写真の部分は退色しているようです。本来はこのようにもっと緑系の彩色のものとなります。ちゃんと革バンドが使われていたり、迷彩生地と裏地の間に綿のような生地が入っていたりとなかなかしっかりとした作りです。
やはり米軍式の右垂らしに作られています。このSanforizedパターンの迷彩自体の年代がわからないのですが、おそらく1970年代後期から1980年代のものではないでしょうか。このベレー以外に米空軍のパッチ付きのSanforizedパターンのテーラーメイドのジャケットを見たことがあるので、少なくともほぼ確実に米軍がフィリピンから撤退した1992年以前のものだと思います。
以下の記事も参考にどうぞ。
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンターパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
米軍ERDLグリーンリーフジャケット改造品

2010年07月24日
4ポケットタイプのダックハンター迷彩ジャケット
こんばんは。ビッキー池田です。今回は4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを紹介します。

着用しているジーンズや後ろにある小型航空機からすると、AIR AMERICAの隊員たちでしょうか?右端の人が4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを着ています。ポケットが変わった形状ですし、全てのボタンは向きだしで、肩エポレットもついているもののようです。左端の人はSRU-21/Pサバイバルベストの下にダックハンター迷彩のジャケットを装着しているようですが、色合いが少し違うので右端の人が着用しているのとは別タイプかと思います。左から2番目の人はタイガーストライプのフライトスーツを着ていますが、他の人は全員迷彩ジャケットとジーンズという出で立ちなのが興味深い写真です。

年代などは不明ですが、SERE(Survival, Evasion, Resistance and Escape)コースの訓練中のグリーンベレー隊員です。左から3番目の人がダックハンター迷彩(ミッチェルパターン迷彩かもしれません)の4ポケットタイプのジャケットを着ています。1つ前の写真の人のものとは違うかと思いますが、こちらも肩エポレット付きでボタンがむき出しです。彼のカウボーイハットもダックハンター迷彩のものと思われます。また、彼の携行火器がPPS-43で左の2人の携行火器がM14というのも興味深いです。なお、左から2番目の隊員はショルダーストラップからして、マウンテンリュックサックを背負っているものと思われます。

詳細不明の写真ですが、ベレーが米軍式の右垂らしであることや右の人が米軍と南ベトナム軍の両方の降下章を付けていることから、おそらく1960年代中期頃のLLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)隊員かと思います。左の人が着ているダックハンター迷彩の4ポケットジャケットが大変興味深いです。前あわせのボタンが隠しボタンで肩エポレット付きという1stタイプのジャングルファティーグ風のスタイルになっています。使用されているボタンが13スターボタンであるという点も興味深いです。薄手の生地で、迷彩パターンもKAMO社のもののようなので、おそらくKAMO社のダックハンター迷彩かそのコピー品の生地を使用して作ったのだと思います。右胸の徽章はFULRO(Front Unifie pour la Lutte des Races Opprimes: 被制圧民族闘争統一戦線)のものだそうです。よって、彼は一般的なベトナム人(キン族)ではなく、モンタニヤードということになります。
なお、写真右の南ベトナム陸軍の大尉もしくは大佐の階級章を付けた人も1stタイプのTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風のスタイルのジャケットを着ていますが、こちらはおそらくダックハンター迷彩ではなく、ブラッシュパターン迷彩のものだと思います。1stタイプTCU風のブラッシュパターン迷彩のジャケットはダックハンター迷彩のものとは違い、LLDBや南ベトナム軍空挺部隊などで比較的多く使用されています。
さて、自分のコレクション紹介に入りますが、1着目はTCU型のものです。


袖口がストレートタイプですし、ポケットの角度も違いますが、TCU風のポケットが4つというスタイルです。肩エポレットが付いており、肩エポレット以外のボタンが全て露出していないので、2ndタイプのTCU風になっています。生地は韓国軍のHBT(ヘリンボーンツイル)生地のダックハンターパターンのもののようです。なお、開襟での着用を前提としているのか第1ボタンがありません。

襟の裏側の部分だけ違う迷彩生地が使用されていますが、こちらも韓国軍用のHBT生地のものです。

2種類の大きさが違うボタンが使用されていますが、なにやら透き通った素材のあまり見かけないタイプのボタンです。

パッチはローカルメイドのネームテープが付いています。「ROLLINGS」という明らかに韓国人ではない名前のネームテープなので、韓国軍生地で作られているものの、着用者はアメリカ人だったものと思われます。他には左胸にU.S. ARMYテープ(MARINESやAIR FORCEの可能性もありますが)と思われるパッチ跡が確認できるだけで、もともとSSIやスキルパッチは付いていなかったのかもしれません。
次はあまり見かけない民生品の4ポケットタイプハンティングジャケットです。民生品のダックハンターパターンのジャケットで4ポケットのものはM65フィールドジャケット型のものを除くとかなり珍しいと思います。


WORLD FAMOUSというブランドの100%コットン生地のダックハンターパターンのハンティングジャケットです。香港製ですが、香港のブランドというわけではなく、やはりアメリカの企業が香港の工場で生産したものと思われます。

迷彩パターンもやはり香港製のダックハンターパターンに良くみられる自分が「香港ハンティングパターン」と呼んでいる迷彩パターンです。

4ポケットタイプではありますが、香港製の胸ポケット1つ+裾ポケット2つという3ポケットタイプのハンタージャケットと裁断などがほぼ同じになっています。香港製3ポケットの胸ポケットを2つにしたという感じです。
もう2着TCU風のものを紹介しますが、ここからは自分のコレクションではなく、お世話になっているコレクターのM.C.YASUDA氏のコレクションです。

青っぽい彩色ですが、迷彩パターンとしては「香港ハンティングパターン」かと思います。こちらは自分のものと違って第1ボタンもありますし、袖口にボタンもあるので、自分のものよりもよりTCUに近いスタイルです。

こちらは変わった迷彩パターンで、全てのボタンがむき出しのタイプです。第1ボタンは省略されています。いったいどこの国で作られたものなのか大変気になるところです。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1

着用しているジーンズや後ろにある小型航空機からすると、AIR AMERICAの隊員たちでしょうか?右端の人が4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを着ています。ポケットが変わった形状ですし、全てのボタンは向きだしで、肩エポレットもついているもののようです。左端の人はSRU-21/Pサバイバルベストの下にダックハンター迷彩のジャケットを装着しているようですが、色合いが少し違うので右端の人が着用しているのとは別タイプかと思います。左から2番目の人はタイガーストライプのフライトスーツを着ていますが、他の人は全員迷彩ジャケットとジーンズという出で立ちなのが興味深い写真です。

年代などは不明ですが、SERE(Survival, Evasion, Resistance and Escape)コースの訓練中のグリーンベレー隊員です。左から3番目の人がダックハンター迷彩(ミッチェルパターン迷彩かもしれません)の4ポケットタイプのジャケットを着ています。1つ前の写真の人のものとは違うかと思いますが、こちらも肩エポレット付きでボタンがむき出しです。彼のカウボーイハットもダックハンター迷彩のものと思われます。また、彼の携行火器がPPS-43で左の2人の携行火器がM14というのも興味深いです。なお、左から2番目の隊員はショルダーストラップからして、マウンテンリュックサックを背負っているものと思われます。

詳細不明の写真ですが、ベレーが米軍式の右垂らしであることや右の人が米軍と南ベトナム軍の両方の降下章を付けていることから、おそらく1960年代中期頃のLLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)隊員かと思います。左の人が着ているダックハンター迷彩の4ポケットジャケットが大変興味深いです。前あわせのボタンが隠しボタンで肩エポレット付きという1stタイプのジャングルファティーグ風のスタイルになっています。使用されているボタンが13スターボタンであるという点も興味深いです。薄手の生地で、迷彩パターンもKAMO社のもののようなので、おそらくKAMO社のダックハンター迷彩かそのコピー品の生地を使用して作ったのだと思います。右胸の徽章はFULRO(Front Unifie pour la Lutte des Races Opprimes: 被制圧民族闘争統一戦線)のものだそうです。よって、彼は一般的なベトナム人(キン族)ではなく、モンタニヤードということになります。
なお、写真右の南ベトナム陸軍の大尉もしくは大佐の階級章を付けた人も1stタイプのTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風のスタイルのジャケットを着ていますが、こちらはおそらくダックハンター迷彩ではなく、ブラッシュパターン迷彩のものだと思います。1stタイプTCU風のブラッシュパターン迷彩のジャケットはダックハンター迷彩のものとは違い、LLDBや南ベトナム軍空挺部隊などで比較的多く使用されています。
さて、自分のコレクション紹介に入りますが、1着目はTCU型のものです。
袖口がストレートタイプですし、ポケットの角度も違いますが、TCU風のポケットが4つというスタイルです。肩エポレットが付いており、肩エポレット以外のボタンが全て露出していないので、2ndタイプのTCU風になっています。生地は韓国軍のHBT(ヘリンボーンツイル)生地のダックハンターパターンのもののようです。なお、開襟での着用を前提としているのか第1ボタンがありません。
襟の裏側の部分だけ違う迷彩生地が使用されていますが、こちらも韓国軍用のHBT生地のものです。
2種類の大きさが違うボタンが使用されていますが、なにやら透き通った素材のあまり見かけないタイプのボタンです。
パッチはローカルメイドのネームテープが付いています。「ROLLINGS」という明らかに韓国人ではない名前のネームテープなので、韓国軍生地で作られているものの、着用者はアメリカ人だったものと思われます。他には左胸にU.S. ARMYテープ(MARINESやAIR FORCEの可能性もありますが)と思われるパッチ跡が確認できるだけで、もともとSSIやスキルパッチは付いていなかったのかもしれません。
次はあまり見かけない民生品の4ポケットタイプハンティングジャケットです。民生品のダックハンターパターンのジャケットで4ポケットのものはM65フィールドジャケット型のものを除くとかなり珍しいと思います。
WORLD FAMOUSというブランドの100%コットン生地のダックハンターパターンのハンティングジャケットです。香港製ですが、香港のブランドというわけではなく、やはりアメリカの企業が香港の工場で生産したものと思われます。
迷彩パターンもやはり香港製のダックハンターパターンに良くみられる自分が「香港ハンティングパターン」と呼んでいる迷彩パターンです。
4ポケットタイプではありますが、香港製の胸ポケット1つ+裾ポケット2つという3ポケットタイプのハンタージャケットと裁断などがほぼ同じになっています。香港製3ポケットの胸ポケットを2つにしたという感じです。
もう2着TCU風のものを紹介しますが、ここからは自分のコレクションではなく、お世話になっているコレクターのM.C.YASUDA氏のコレクションです。

青っぽい彩色ですが、迷彩パターンとしては「香港ハンティングパターン」かと思います。こちらは自分のものと違って第1ボタンもありますし、袖口にボタンもあるので、自分のものよりもよりTCUに近いスタイルです。

こちらは変わった迷彩パターンで、全てのボタンがむき出しのタイプです。第1ボタンは省略されています。いったいどこの国で作られたものなのか大変気になるところです。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1

2010年07月18日
米軍フルパッチ品タイガーストライプ迷彩ジャケット
こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のフルパッチのタイガーストライプ迷彩のジャケットを紹介します。

右の第5特殊部隊群の隊員は左胸ポケットにMIKE FORCEのC-4(IV Corps)のパッチを付けているほか、フルカラーの降下章とCIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)を付けているようです。おそらくネームテープとMIKE FORCEテープも付いていると思います。ベトナム人のMIKE FORCE隊員に空挺降下訓練をさせているところでしょうか。2人とも着用している戦闘服はTadpoleパターン系のタイガーストライプ迷彩だと思いますが、正確にどのパターンかは分かりません。
過去に掲載したタイガーストライプ迷彩の帽子の記事に使用した写真のアメリカ人もそうでしたが、マイクフォースではアメリカ人隊員もベトナム人隊員もタイガーストライプ迷彩の戦闘服にパッチを取り付けていることが結構多いです。
MIKE FORCE以外にパッチ付きのタイガーストライプ迷彩の使用例が多いのは南ベトナム軍海兵隊(Thủy Quân Lục Chiế : TQLC)で、南ベトナム軍海兵隊に派遣された米軍軍事顧問もよくパッチ付きのタイガーストライプ迷彩の戦闘服を着用しています。

この軍事顧問は南ベトナム軍海兵隊のSSI、南ベトナム海軍・海軍の少佐階級章、サブデュードタイプの降下章、U.S. MARINESテープ、ネームテープを取り付けているようです。U.S. MARINESテープはODの生地に黒い文字のタイプ、ネームテープは青い生地に白い文字のタイプと思われます。その他には確認できませんが、右胸ポケットにも南ベトナム軍海兵隊の部隊章を付けているかもしれません。また、同様に確認できませんが、襟には米軍の少佐階級章を付けている可能性があります。着用している戦闘服の迷彩パターンはVietnamese Marines Sparse Pattern(VMSパターン)もしくはVietnamese Marines Dense Pattern(VMDパターン)かと思われますが、この写真では判断できません。
MIKE FORCEと南ベトナム軍海兵隊以外となると一気に使用例が減りますが、その他の部隊でも時折パッチ付きのタイガーストライプ迷彩を確認できます。

この第199歩兵旅団(第199軽歩兵旅団)のLRRP(Long Range Reconnaisance)隊員はベースボールキャップとタイガーストライプ迷彩の戦闘服の襟にサブデュードタイプの黒色の二等軍曹金属製階級章を取り付けています。その他にも戦闘服にはネームテープ、U.S. ARMYテープ、CIB、第199歩兵旅団のSSI、LONG RANGE PATROLと書かれたスクロール型パッチが付いており、CIBが付いていることから右腕にもSSIが付けられているかもしれません。第199歩兵旅団のSSIとその上のLONG RANGE PATROLのパッチから、第71LRP歩兵分遣隊(71st Infantry Detachment (LRP))もしくは第51LRP歩兵F中隊(Co.F,51st Infantry (LRP))の所属のはずです。
また、彼が着ているタイガーストライプ迷彩の戦闘服の迷彩パターンはLate War, Heavyweight Dense Pattern(LHDパターン)もしくはLate War, Midweight Dense Pattern(LMDパターン)もしくはLate War, Lightweight Dense Pattern(LLDパターン)のいずれかと思われます。この3種類のパターンは迷彩パターンがまったく同じなので、当時の写真で判別することは大変困難です。
今回自分が紹介するものもLHDパターン、LMDパターン、LLDパターンのいずれかと思われます。


2ボタン式の胸ポケットが2つで、全てのボタンがむき出しという一般的なスタイルのタイガーストライプパターンのジャケットです。迷彩パターンはLHDパターン、LMDパターン、LLDパターンのいずれかなのですが、上記のようにこの3種類は迷彩パターンが共通になっています。この3種類のパターンの違いは色合いと生地の重量なのですが、比較対象となる服を持ち合わせていないので、どのパターンになるのか自分には判断できません。
なお、Late War Dense系のタイガーストライプパターンはその名のとおりベトナム戦争後期の1969年頃に登場したパターンで、韓国で生産されていたとされています。

左袖にはサブデュードタイプでカットエッジの第9歩兵師団)のSSIと4等特技兵のシェブロン(Specialist 4 : E4)とコットン製のU.S. ARMYテープが縫い付けられています。第9歩兵師団は1966年から1969年までメコンデルタ地帯で活動していたので、その時期に使用されてたものと思われます。

右袖に同じくサブデュードタイプでカットエッジの第1通信旅団(1st Signal Brigade)のSSIと4等特技兵のシェブロンが縫い付けられています。第1通信旅団1966年に南ベトナムで創設された部隊で、当然ながらベトナム戦争以前の戦争には参加していません。なお、この第1通信旅団SSIはローカルメイド品です。よって、このタイガーストライプパターンのジャケットの着用者は第1通信旅団所属時にベトナム戦争を経験し、その後に第9歩兵師団でもベトナム戦争を経験したものと思われます。

襟の部分のサイズスタンプはU.S. Sサイズとなっています。時折テーラーのラベルなどが付いたタイガーストライプパターンの戦闘服もありますが、このジャケットには他にスタンプやラベルはありません。

右の第5特殊部隊群の隊員は左胸ポケットにMIKE FORCEのC-4(IV Corps)のパッチを付けているほか、フルカラーの降下章とCIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)を付けているようです。おそらくネームテープとMIKE FORCEテープも付いていると思います。ベトナム人のMIKE FORCE隊員に空挺降下訓練をさせているところでしょうか。2人とも着用している戦闘服はTadpoleパターン系のタイガーストライプ迷彩だと思いますが、正確にどのパターンかは分かりません。
過去に掲載したタイガーストライプ迷彩の帽子の記事に使用した写真のアメリカ人もそうでしたが、マイクフォースではアメリカ人隊員もベトナム人隊員もタイガーストライプ迷彩の戦闘服にパッチを取り付けていることが結構多いです。
MIKE FORCE以外にパッチ付きのタイガーストライプ迷彩の使用例が多いのは南ベトナム軍海兵隊(Thủy Quân Lục Chiế : TQLC)で、南ベトナム軍海兵隊に派遣された米軍軍事顧問もよくパッチ付きのタイガーストライプ迷彩の戦闘服を着用しています。

この軍事顧問は南ベトナム軍海兵隊のSSI、南ベトナム海軍・海軍の少佐階級章、サブデュードタイプの降下章、U.S. MARINESテープ、ネームテープを取り付けているようです。U.S. MARINESテープはODの生地に黒い文字のタイプ、ネームテープは青い生地に白い文字のタイプと思われます。その他には確認できませんが、右胸ポケットにも南ベトナム軍海兵隊の部隊章を付けているかもしれません。また、同様に確認できませんが、襟には米軍の少佐階級章を付けている可能性があります。着用している戦闘服の迷彩パターンはVietnamese Marines Sparse Pattern(VMSパターン)もしくはVietnamese Marines Dense Pattern(VMDパターン)かと思われますが、この写真では判断できません。
MIKE FORCEと南ベトナム軍海兵隊以外となると一気に使用例が減りますが、その他の部隊でも時折パッチ付きのタイガーストライプ迷彩を確認できます。

この第199歩兵旅団(第199軽歩兵旅団)のLRRP(Long Range Reconnaisance)隊員はベースボールキャップとタイガーストライプ迷彩の戦闘服の襟にサブデュードタイプの黒色の二等軍曹金属製階級章を取り付けています。その他にも戦闘服にはネームテープ、U.S. ARMYテープ、CIB、第199歩兵旅団のSSI、LONG RANGE PATROLと書かれたスクロール型パッチが付いており、CIBが付いていることから右腕にもSSIが付けられているかもしれません。第199歩兵旅団のSSIとその上のLONG RANGE PATROLのパッチから、第71LRP歩兵分遣隊(71st Infantry Detachment (LRP))もしくは第51LRP歩兵F中隊(Co.F,51st Infantry (LRP))の所属のはずです。
また、彼が着ているタイガーストライプ迷彩の戦闘服の迷彩パターンはLate War, Heavyweight Dense Pattern(LHDパターン)もしくはLate War, Midweight Dense Pattern(LMDパターン)もしくはLate War, Lightweight Dense Pattern(LLDパターン)のいずれかと思われます。この3種類のパターンは迷彩パターンがまったく同じなので、当時の写真で判別することは大変困難です。
今回自分が紹介するものもLHDパターン、LMDパターン、LLDパターンのいずれかと思われます。
2ボタン式の胸ポケットが2つで、全てのボタンがむき出しという一般的なスタイルのタイガーストライプパターンのジャケットです。迷彩パターンはLHDパターン、LMDパターン、LLDパターンのいずれかなのですが、上記のようにこの3種類は迷彩パターンが共通になっています。この3種類のパターンの違いは色合いと生地の重量なのですが、比較対象となる服を持ち合わせていないので、どのパターンになるのか自分には判断できません。
なお、Late War Dense系のタイガーストライプパターンはその名のとおりベトナム戦争後期の1969年頃に登場したパターンで、韓国で生産されていたとされています。
左袖にはサブデュードタイプでカットエッジの第9歩兵師団)のSSIと4等特技兵のシェブロン(Specialist 4 : E4)とコットン製のU.S. ARMYテープが縫い付けられています。第9歩兵師団は1966年から1969年までメコンデルタ地帯で活動していたので、その時期に使用されてたものと思われます。
右袖に同じくサブデュードタイプでカットエッジの第1通信旅団(1st Signal Brigade)のSSIと4等特技兵のシェブロンが縫い付けられています。第1通信旅団1966年に南ベトナムで創設された部隊で、当然ながらベトナム戦争以前の戦争には参加していません。なお、この第1通信旅団SSIはローカルメイド品です。よって、このタイガーストライプパターンのジャケットの着用者は第1通信旅団所属時にベトナム戦争を経験し、その後に第9歩兵師団でもベトナム戦争を経験したものと思われます。
襟の部分のサイズスタンプはU.S. Sサイズとなっています。時折テーラーのラベルなどが付いたタイガーストライプパターンの戦闘服もありますが、このジャケットには他にスタンプやラベルはありません。

2010年07月13日
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その3
こんばんは。ビッキー池田です。今回はテーラーメイドと民生品のユーティリティシャツを紹介します。また、ビクトリーショーで当方のブースにいらっしゃった皆様ありがとうございました。

こちらは米空軍の軍事空輸軍団(Military Airlift Command : MAC)の写真で、分かりにくいですが、後列右端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの2ndタイプ型のシャツのポケットが、後列左端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの1stタイプ型のシャツのポケットより大きいので、おそらく官給品ではなく、民生品やテーラーメイド品ではないかと思います。
詳細は不明ですが、全員が左胸とベレー帽に降下章をつけているので、彼らはベトナム戦争時のPJ (Pararescue Jumper :パラシュート降下救難員)でしょうか。後列の3名と前列右端の軍曹(Staff Sargeant)は右胸にパラシュートリガー章(パラシュート整備資格章)をつけているほか、前列右端の軍曹は南ベトナム軍の降下章も右胸に付けています。また、前列右端の軍曹はもう1つスキルパッチをつけていますが、何かは分かりません。PJなので、エアクルー章あたりでしょうか。

このグリーンベレーの歩兵科大尉はOG-107ユーティリティシャツの4thタイプ型のユーティリティシャツを着ていますが、袖が袖口にボタンが無いストレートタイプなので、民生品やテーラーメイド品のようです。グリーンベレーのSSIが両腕についていますが、CIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)は付いていません。また、他には南ベトナム軍の降下章を右胸に取り付けている他、名前とU.S. ARMYはパッチではなく、刺繍のように見えます。
さて、今回紹介するユーティリティシャツは1stタイプ型、2ndタイプ型、3rdタイプ型が各1着なので、1stタイプ型から順番に紹介していこうと思います。


こちらの1stタイプ型ユーティリティシャツはタイのバンコクのMACYSというテイラーで作られたテイラーメイド品のようで、テイラーのラベルが付いています。

左胸ポケットフラップには官給品の1stタイプにはないペンの差し込み口があります。ボタンはOG-107ユーティリティトラウザーズや海兵隊のP53ユーティリティユニフォームのものと似ていますが、それよりも薄ぺっらいボタンです。なお、左胸ポケットのボタンのみ交換されています。縫い付けられたU.S. ARMYテープはコットンサテン生地のローカルメイド品です。

パッチはU.S. ARMYテープ以外剥がされていますが、左袖には第9歩兵師団や第1兵站司令部(1st Logistical Command)のような丸型のSSIと、第11機甲騎兵旅団や第18憲兵旅団のような盾形のSSIの跡があります。このユーティリティシャツの着用者は最低でも2つの部隊でこのシャツの使用を続けたようです。
続いて、2ndタイプ型です。



TROPPER製の民生品なのですが、どうも胸ポケットが歪んでいるように感じます。過去に紹介したTROPPER製の3rdタイプ型もポケットの裁断が適当なように感じるので、TROPPER製のものは作りが適当なのかもしれません。例によって官給品2ndタイプの特徴である背中側上部の縫い目は省略されています。

官給品2ndタイプの左胸ポケットフラップにはペンの差し込み口がありましたが、このTROPPER製のものにはありません。左胸には官給品の青いコットン生地に白い文字のU.S. AIR FORCEテープが縫い付けられており、その上にはスキルパッチが付いていたようですが、剥がされています。

右胸には左胸のU.S. AIR FORCEテープと同タイプのネームテープが縫い付けられており、ポケットには第21武装・電子機器飛行隊(21st Armament and Electronics Squadron)の部隊章が縫い付けられています。ネームテープの上にもスキルパッチが付いていたようですが、取り外されたようです。また、両袖には軍曹の階級章が縫い付けられています。
最後に3rdタイプ型です。

3rdタイプ型ですが、上で紹介した写真のグリーンベレー大尉のユーティリティシャツのように袖がストレートタイプになっています。ラベルやスタンプが見当たらないので、生産国などは分かりません。

左袖には第4歩兵師団のSSIが縫い付けられており、左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとCIBが縫い付けられています。

右袖には第101空挺師団のSSIが縫い付けられているので、左胸のCIBとあわせてベトナム戦争では第101空挺師団で実戦を経験していたのではないかと推測できます。もしくは第二次世界大戦を第101空挺師団で経験した古参者の着用品かもしれません。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

こちらは米空軍の軍事空輸軍団(Military Airlift Command : MAC)の写真で、分かりにくいですが、後列右端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの2ndタイプ型のシャツのポケットが、後列左端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの1stタイプ型のシャツのポケットより大きいので、おそらく官給品ではなく、民生品やテーラーメイド品ではないかと思います。
詳細は不明ですが、全員が左胸とベレー帽に降下章をつけているので、彼らはベトナム戦争時のPJ (Pararescue Jumper :パラシュート降下救難員)でしょうか。後列の3名と前列右端の軍曹(Staff Sargeant)は右胸にパラシュートリガー章(パラシュート整備資格章)をつけているほか、前列右端の軍曹は南ベトナム軍の降下章も右胸に付けています。また、前列右端の軍曹はもう1つスキルパッチをつけていますが、何かは分かりません。PJなので、エアクルー章あたりでしょうか。

このグリーンベレーの歩兵科大尉はOG-107ユーティリティシャツの4thタイプ型のユーティリティシャツを着ていますが、袖が袖口にボタンが無いストレートタイプなので、民生品やテーラーメイド品のようです。グリーンベレーのSSIが両腕についていますが、CIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)は付いていません。また、他には南ベトナム軍の降下章を右胸に取り付けている他、名前とU.S. ARMYはパッチではなく、刺繍のように見えます。
さて、今回紹介するユーティリティシャツは1stタイプ型、2ndタイプ型、3rdタイプ型が各1着なので、1stタイプ型から順番に紹介していこうと思います。
こちらの1stタイプ型ユーティリティシャツはタイのバンコクのMACYSというテイラーで作られたテイラーメイド品のようで、テイラーのラベルが付いています。
左胸ポケットフラップには官給品の1stタイプにはないペンの差し込み口があります。ボタンはOG-107ユーティリティトラウザーズや海兵隊のP53ユーティリティユニフォームのものと似ていますが、それよりも薄ぺっらいボタンです。なお、左胸ポケットのボタンのみ交換されています。縫い付けられたU.S. ARMYテープはコットンサテン生地のローカルメイド品です。
パッチはU.S. ARMYテープ以外剥がされていますが、左袖には第9歩兵師団や第1兵站司令部(1st Logistical Command)のような丸型のSSIと、第11機甲騎兵旅団や第18憲兵旅団のような盾形のSSIの跡があります。このユーティリティシャツの着用者は最低でも2つの部隊でこのシャツの使用を続けたようです。
続いて、2ndタイプ型です。
TROPPER製の民生品なのですが、どうも胸ポケットが歪んでいるように感じます。過去に紹介したTROPPER製の3rdタイプ型もポケットの裁断が適当なように感じるので、TROPPER製のものは作りが適当なのかもしれません。例によって官給品2ndタイプの特徴である背中側上部の縫い目は省略されています。
官給品2ndタイプの左胸ポケットフラップにはペンの差し込み口がありましたが、このTROPPER製のものにはありません。左胸には官給品の青いコットン生地に白い文字のU.S. AIR FORCEテープが縫い付けられており、その上にはスキルパッチが付いていたようですが、剥がされています。
右胸には左胸のU.S. AIR FORCEテープと同タイプのネームテープが縫い付けられており、ポケットには第21武装・電子機器飛行隊(21st Armament and Electronics Squadron)の部隊章が縫い付けられています。ネームテープの上にもスキルパッチが付いていたようですが、取り外されたようです。また、両袖には軍曹の階級章が縫い付けられています。
最後に3rdタイプ型です。
3rdタイプ型ですが、上で紹介した写真のグリーンベレー大尉のユーティリティシャツのように袖がストレートタイプになっています。ラベルやスタンプが見当たらないので、生産国などは分かりません。
左袖には第4歩兵師団のSSIが縫い付けられており、左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとCIBが縫い付けられています。
右袖には第101空挺師団のSSIが縫い付けられているので、左胸のCIBとあわせてベトナム戦争では第101空挺師団で実戦を経験していたのではないかと推測できます。もしくは第二次世界大戦を第101空挺師団で経験した古参者の着用品かもしれません。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

2010年07月05日
南ベトナム軍パッチ付きのM73ジャケット
こんばんは。ビッキー池田です。今回はARVN(Army of the Republic of Vietnam : 南ベトナム陸軍)のフルパッチのM73ジャケットを紹介します。軍事顧問物は何度か紹介しましたが、完全な南ベトナム軍物は当ブログ初登場です。
南ベトナム軍では様々なスタイルの戦闘服が使用されていました。それぞれに正式な名前はありませんでしたが、コレクターの間ではM59やM67といった名称が使われています。両肩の部分に当て布が付いているものをM59、無い物をM67と呼ぶのが一般的なようです。また、あまり一般的ではないようですが、M67の4ポケットタイプのことをM73とも呼びます。このM73という分類はリンクにもあるSGT-CさんのHPで紹介されていたので、自分もこの呼び方を採用しました。M67やM73という名称はあくまでもコレクターにおける俗称なので、1967年以前にもM67は見られますし、1973年以前にもM73を見かけます。また、当方ではSGT-Cさんの分類方式を採用して、4ポケットタイプでもジャングルファティーグ風のものはTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)型、ストレートポケットで隠しボタンのものはBDU(Battle Dress Uniform : バトルドレスユニフォーム)型と呼んでいく予定です。

LLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)の写真です。後列の左から2番目の人がODのM73型ジャケットを着ているものと思われます。

鹵獲品の国旗を持っての記念写真でしょうか。右から2番目の人がM73ジャケットを着ているようです。SSI付きのようですが、どこの部隊かは分かりません。右端の人も4ポケットタイプのジャケットを着ていますが、M73なのかTCU型なのかBDU型なのかは不明です。
自分は衛生部隊のM73ジャケットをコレクションしております。


このM73ジャケットの背中側にはウェストアジャスター(サイズ調整用のボタンタブ)がありますが、M73にはこのボタンタブがないものも存在します。また、このM73には肩エポレットがありませんが、肩エポレットが付いたものなど他にもM73は様々なスタイルで生産されていました。

左胸ポケットのポケットフラップにはペンの差し込み口があります。そして、気になる左袖のSSIですが、これはMedical Directorateのものです。適切な和訳が難しいので困りましたが、南ベトナム軍部隊の和訳でDirectorateを上層部と訳しているホームページがあったので、衛生上層部という翻訳はどうでしょうか?襟の階級章はサブデュードタイプになった黒色の金属製少尉階級章です。

開襟での着用を前提として作られているようで、米軍のTCUジャケットやユーティリティシャツなどにある第1ボタンがありません。また、右胸のスキルパッチは衛生部隊の後期型となり、ネームテープはコットンポプリン生地のものです。

TTSXQTのスタンプも入っていますが、だいぶ薄くなっています。
なお、M73ジャケットにあわせるトラウザーズは両サイドにカーゴポケットがある6ポケットタイプで、ポケットのボタンがむき出しのタイプとなりますが、自分は持っていません。
南ベトナム軍では様々なスタイルの戦闘服が使用されていました。それぞれに正式な名前はありませんでしたが、コレクターの間ではM59やM67といった名称が使われています。両肩の部分に当て布が付いているものをM59、無い物をM67と呼ぶのが一般的なようです。また、あまり一般的ではないようですが、M67の4ポケットタイプのことをM73とも呼びます。このM73という分類はリンクにもあるSGT-CさんのHPで紹介されていたので、自分もこの呼び方を採用しました。M67やM73という名称はあくまでもコレクターにおける俗称なので、1967年以前にもM67は見られますし、1973年以前にもM73を見かけます。また、当方ではSGT-Cさんの分類方式を採用して、4ポケットタイプでもジャングルファティーグ風のものはTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)型、ストレートポケットで隠しボタンのものはBDU(Battle Dress Uniform : バトルドレスユニフォーム)型と呼んでいく予定です。

LLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)の写真です。後列の左から2番目の人がODのM73型ジャケットを着ているものと思われます。

鹵獲品の国旗を持っての記念写真でしょうか。右から2番目の人がM73ジャケットを着ているようです。SSI付きのようですが、どこの部隊かは分かりません。右端の人も4ポケットタイプのジャケットを着ていますが、M73なのかTCU型なのかBDU型なのかは不明です。
自分は衛生部隊のM73ジャケットをコレクションしております。
このM73ジャケットの背中側にはウェストアジャスター(サイズ調整用のボタンタブ)がありますが、M73にはこのボタンタブがないものも存在します。また、このM73には肩エポレットがありませんが、肩エポレットが付いたものなど他にもM73は様々なスタイルで生産されていました。
左胸ポケットのポケットフラップにはペンの差し込み口があります。そして、気になる左袖のSSIですが、これはMedical Directorateのものです。適切な和訳が難しいので困りましたが、南ベトナム軍部隊の和訳でDirectorateを上層部と訳しているホームページがあったので、衛生上層部という翻訳はどうでしょうか?襟の階級章はサブデュードタイプになった黒色の金属製少尉階級章です。
開襟での着用を前提として作られているようで、米軍のTCUジャケットやユーティリティシャツなどにある第1ボタンがありません。また、右胸のスキルパッチは衛生部隊の後期型となり、ネームテープはコットンポプリン生地のものです。
TTSXQTのスタンプも入っていますが、だいぶ薄くなっています。
なお、M73ジャケットにあわせるトラウザーズは両サイドにカーゴポケットがある6ポケットタイプで、ポケットのボタンがむき出しのタイプとなりますが、自分は持っていません。
