2009年10月05日
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
こんにちは。ビッキー池田です。今回はベトナム戦争頃のローカルメイドや民生品のダックハンター迷彩の帽子について紹介します。
WWII時にはフロッグスキンパターンのポンチョ生地を使った帽子が作られました。WWII時の陸軍のユーティリティキャップ型のものや海兵隊の八角帽型のものなどがあります。ナム戦時にもポンチョ生地を使った帽子は作られていましたし、それ以外にも様々なダックハンター迷彩の生地で、様々な形状の帽子が作られました。
中でもよく知られているのはカウボーイハットスタイルのものではないでしょうか。この第1歩兵師団第28歩兵連隊第1大隊の偵察チームの写真では左端の人のカウボーイハットにローカルメイドの「RECONDO」と書かれたパッチが付いており、カウボーイハットの生地はベオガムパターンのものと思われます。なお、これは1967年に撮られた写真です。
カウボーイハット型のものの次に有名なのはキャップ帽型でしょうか。この写真では左の人がWWII時の陸軍のユーティリティキャップ型のものを被っています。1964年の写真です。右の無線機を持ったベトナム人のベレーが南ベトナム軍特殊部隊のものなので、左の人は特殊部隊担当の軍事顧問と思われます。ちなみに八角帽型のものも存在しましたが、南ベトナム軍では八角帽が全軍共通で使われていたので、陸軍や空軍所属の米軍軍事顧問も八角帽を被ることがありました。
ブッシュハット、ブーニーハット、ジャングルハットなどと呼ばれるタイプの帽子も使われていました。しかし、カウボーイハット型やキャップ帽型と比べると使用率は低いです。
右奥のモンタニヤード((山岳少数民族))と思われる人がカウボーイハット、もしくはブーニーハット型の帽子を被っています。ダックハンター迷彩のパラシュート生地で作られたもののようです。ちなみにこの写真のグリーンベレー隊員は茶革でバックル式のジャングルブーツを履いています。
このようにベレー帽タイプもあります。SEALsでの使用が確認されており、おそらくこれもSEALsの写真です。左奥の人はリーフパターンのベレーを被っています。このように迷彩生地を使ったベレーはSEALsでの使用が多いです。ダックハンターパターンは未確認ですが、リーフパターンのベレーの使用はLRRP隊員でも確認されています。
さて、今回紹介するのは自分が現在保有している5つです。まずはカウボーイハット型からいきます。
使われている生地はダックハンターパターンのパラシュート生地です。ローカルメイドのカウボーイハットやブーニーハットは顎紐が付いていないことが多いのですが、これにはあります。
つばを上向きに固定するためにボタンがついています。帽子の左右にボタンがあるものもありますが、これは片側のみです。そして、つばの裏側に「VIET-NAM」と書かれたパッチが縫い付けられています。この形で「VIET-NAM」と書かれたパッチは1950年代にMAAG(Military Assistance Advisory Group、軍事顧問団)がベトナムに派遣されていた頃から使われていたようです。
このように通気用のアイレット(ハトメ)が両側に2つずつ付いています。
次はやけにつばが長いキャップ帽型です。生地はKAMO社のコピー品と思われるものを使っています。
そして、サンハット型です。ベオガムパターンのバリエーションと同じ迷彩パターンで赤っぽい彩色の生地が使われています。彩色は不明ですが、上であげたキャップ帽を被ったBDQの軍事顧問の服と同じ迷彩パターンのようです。
続いてブーニーハット型です。KAMO社のコピー品と思われる生地が使われています。これのようにダックハンターのブーニーハットで擬装用ループが付いたタイプはナム戦であまり使われなかったようです。
顎紐が付いているほか、通気用のアイレットが左右に2つずつ付いています。
最後にもう1つブーニーハット型です。
生地はコットンサテン製で韓国軍のものと思われます。韓国軍では独自にパターンを変えたダックハンター迷彩の衣類を使用していました。しかもそのバリエーションはかなり多かったようです。そして、この生地は迷彩パターンと生地からして郷土予備軍用だと思います。ベトナム戦争中に米軍でも韓国軍のダックハンター迷彩の衣類は使用されていましたし、これは韓国軍の官給品ではなくローカルメイドのようなので一応ここで紹介してみました。
内側の生地は二重になっており、別の彩色でHBT生地のものになっています。しかし、生地を二重にした上に内側の生地が通気性の悪いHBT生地なので、外側についている通気用のアイレットが役割を果たさないのではないでしょうか・・・。
以下の記事も参考にどうぞ。
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンターの迷彩パターン考察
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
WWII時にはフロッグスキンパターンのポンチョ生地を使った帽子が作られました。WWII時の陸軍のユーティリティキャップ型のものや海兵隊の八角帽型のものなどがあります。ナム戦時にもポンチョ生地を使った帽子は作られていましたし、それ以外にも様々なダックハンター迷彩の生地で、様々な形状の帽子が作られました。
中でもよく知られているのはカウボーイハットスタイルのものではないでしょうか。この第1歩兵師団第28歩兵連隊第1大隊の偵察チームの写真では左端の人のカウボーイハットにローカルメイドの「RECONDO」と書かれたパッチが付いており、カウボーイハットの生地はベオガムパターンのものと思われます。なお、これは1967年に撮られた写真です。
カウボーイハット型のものの次に有名なのはキャップ帽型でしょうか。この写真では左の人がWWII時の陸軍のユーティリティキャップ型のものを被っています。1964年の写真です。右の無線機を持ったベトナム人のベレーが南ベトナム軍特殊部隊のものなので、左の人は特殊部隊担当の軍事顧問と思われます。ちなみに八角帽型のものも存在しましたが、南ベトナム軍では八角帽が全軍共通で使われていたので、陸軍や空軍所属の米軍軍事顧問も八角帽を被ることがありました。
ブッシュハット、ブーニーハット、ジャングルハットなどと呼ばれるタイプの帽子も使われていました。しかし、カウボーイハット型やキャップ帽型と比べると使用率は低いです。
右奥のモンタニヤード((山岳少数民族))と思われる人がカウボーイハット、もしくはブーニーハット型の帽子を被っています。ダックハンター迷彩のパラシュート生地で作られたもののようです。ちなみにこの写真のグリーンベレー隊員は茶革でバックル式のジャングルブーツを履いています。
このようにベレー帽タイプもあります。SEALsでの使用が確認されており、おそらくこれもSEALsの写真です。左奥の人はリーフパターンのベレーを被っています。このように迷彩生地を使ったベレーはSEALsでの使用が多いです。ダックハンターパターンは未確認ですが、リーフパターンのベレーの使用はLRRP隊員でも確認されています。
さて、今回紹介するのは自分が現在保有している5つです。まずはカウボーイハット型からいきます。
使われている生地はダックハンターパターンのパラシュート生地です。ローカルメイドのカウボーイハットやブーニーハットは顎紐が付いていないことが多いのですが、これにはあります。
つばを上向きに固定するためにボタンがついています。帽子の左右にボタンがあるものもありますが、これは片側のみです。そして、つばの裏側に「VIET-NAM」と書かれたパッチが縫い付けられています。この形で「VIET-NAM」と書かれたパッチは1950年代にMAAG(Military Assistance Advisory Group、軍事顧問団)がベトナムに派遣されていた頃から使われていたようです。
このように通気用のアイレット(ハトメ)が両側に2つずつ付いています。
次はやけにつばが長いキャップ帽型です。生地はKAMO社のコピー品と思われるものを使っています。
そして、サンハット型です。ベオガムパターンのバリエーションと同じ迷彩パターンで赤っぽい彩色の生地が使われています。彩色は不明ですが、上であげたキャップ帽を被ったBDQの軍事顧問の服と同じ迷彩パターンのようです。
続いてブーニーハット型です。KAMO社のコピー品と思われる生地が使われています。これのようにダックハンターのブーニーハットで擬装用ループが付いたタイプはナム戦であまり使われなかったようです。
顎紐が付いているほか、通気用のアイレットが左右に2つずつ付いています。
最後にもう1つブーニーハット型です。
生地はコットンサテン製で韓国軍のものと思われます。韓国軍では独自にパターンを変えたダックハンター迷彩の衣類を使用していました。しかもそのバリエーションはかなり多かったようです。そして、この生地は迷彩パターンと生地からして郷土予備軍用だと思います。ベトナム戦争中に米軍でも韓国軍のダックハンター迷彩の衣類は使用されていましたし、これは韓国軍の官給品ではなくローカルメイドのようなので一応ここで紹介してみました。
内側の生地は二重になっており、別の彩色でHBT生地のものになっています。しかし、生地を二重にした上に内側の生地が通気性の悪いHBT生地なので、外側についている通気用のアイレットが役割を果たさないのではないでしょうか・・・。
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