2010年06月22日
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
こんばんは。ビッキー池田です。今回はベトナム戦争頃のローカルメイドや民生品のダックハンター迷彩の帽子について紹介します。
ちなみに・・・今回は本来南ベトナム陸軍レンジャー部隊(Biệt Ðộng Quân : BDQ)のフルパッチのダックハンター迷彩ジャケットについて紹介しようと思っていたのですが、迷彩パターンについて研究途上のため中止しました。この南ベトナム陸軍レンジャー部隊のダックハンター迷彩ジャケットは7月11日の第57回ビクトリーショーにおいて自分のブースで展示しようと思います。出店ブース番号はB-9(Bブロックの9番)で、ブース名は「キャンプビッキー」です!なお、BDQのジャケットはあくまでも展示品で、売り物は他に色々用意する予定となっています。ぜひ皆様いらしてください!!

先日の改造OG-507ユーティリティシャツの記事で載せた写真のグリーンベレー大尉と同一人物でしょうか。ベオガムパターンのキャップ帽と戦闘服を着用しているようです。ピストルベルトにはM1956コンパス・ファーストエイドポーチ後期型と共にリザーブ(補助)用のサバイバルキットポーチが付いています。

こちらの写真でダックハンター迷彩のカウボーイハットを被っている人もグリーンベレー隊員かと思います。モンタニヤードにデンマーク製のマドセンM1950(もしくはM1946)サブマシンガンの扱い方を教えているところのようです。グリーンベレーやモンタニヤードのSMG(サブマシンガン)というとスウェーディッシュK(スウェーデンのカールグスタフM45B)が有名ですが、マドセンSMGも使用されていました。このグリーンベレー隊員はKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケット(もしくはそのコピー品)を着用し、M1943コンバットブーツもしくは2バックル式ジャングルブーツを履いているようです。

1966年9月の写真のようで、LRRP隊員でしょうか?ダックハンター迷彩のベレーを被っています。使っているのがM3(もしくはM3A1)グリースガンだったり、横にBAR(ブローニングオートマチックライフル)があったりと物凄くベトナム戦争初期の雰囲気です。彼もKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケットもしくはそのコピー品を着用しています。ブーツは初期の黒革コンバットブーツのようです。
彼の左手の下あたりに見えるポーチがM16用のXM3バイポッドのポーチの3rdタイプ(コットン製で蓋つきのタイプ)に見えますが、違うかもしれません。もしXM3バイポッドのポーチだとしても、彼が使っているグリースガンにXM3バイポッドは使えないので、グリースガンのマガジンなどバイポッド以外のものを入れているのかと思います。

米海軍から南ベトナム海軍のジャンクフォースに派遣された軍事顧問と思われます。右の軍事顧問がダックハンター迷彩のブーニーハットをカウボーイハット風にかぶっているようです。左の軍事顧問はジャンクフォース用のブラックベレーを被り、M1943コンバットブーツを履いています。それに対して右の軍事顧問はサンダル履きです・・・。2人とも服は1stタイプのジャングルファティーグを着用しています。
さて、今回はベレー、ブーニーハット、カウボーイハットを1個ずつ紹介します。



こちらのベレーはベトナム戦争で使われたダックハンターパターンの中でもKAMO社のものと共に多く使われたベオガムパターンの生地で使われています。CIDGなどに支給されていたベオガムパターンの帽子は主にキャップ帽と思われるので、このベレーは当時の将兵の私物ではないでしょうか。右にも左にも垂らして被れるようになっていますが、しわの入り方からすると写真のように右に垂らした状態で使われていたものと思われます。


一方、このブーニーハットは韓国軍の郷土予備軍用ダックハンターパターンの生地が使われています。郷土予備軍の創設が1968年4月で、郷土予備軍向けのダックハンターパターンが1980年代まで生産されていたことを考えると、ベトナム戦争時のものではないかもしれません。郷土予備軍のダックハンターパターンにはHBT(ヘリンボーンツイル)生地のものとコットンサテン生地のものが存在しますが、このブーニーハットに使われている生地はコットンサテン生地の方です。ちなみにに過去に紹介した郷土予備軍用ダックハンターパターンのブーニーハットもかなり近い生地が使われています。

とはいえ、表記サイズが「7」であることから、このブーニーハットがベトナム戦争後の大韓民国製だとしても韓国軍の将兵向けではなく、在韓米軍の将兵向けだと思います。韓国人向けであれば、韓国式表記サイズの小や大と書くはずではないでしょうか。なお、このブーニーハットの内張りはM65フィールドジャケットのライナーの生地のようです。




最後にカウボーイハットですが、このカウボーイハットのダックハンターパターンはKAMO社のコピーのようです。彩色は全体的に茶色系の色ばかり使っています。ベトナム戦争時の写真でも茶色系の彩色のダックハンターパターンは確認できますが、写真の写り方によって色は変わってくるので、茶色系のダックハンターパターンがベトナム戦争で使われていたとは断言できません。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その1
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1
ちなみに・・・今回は本来南ベトナム陸軍レンジャー部隊(Biệt Ðộng Quân : BDQ)のフルパッチのダックハンター迷彩ジャケットについて紹介しようと思っていたのですが、迷彩パターンについて研究途上のため中止しました。この南ベトナム陸軍レンジャー部隊のダックハンター迷彩ジャケットは7月11日の第57回ビクトリーショーにおいて自分のブースで展示しようと思います。出店ブース番号はB-9(Bブロックの9番)で、ブース名は「キャンプビッキー」です!なお、BDQのジャケットはあくまでも展示品で、売り物は他に色々用意する予定となっています。ぜひ皆様いらしてください!!

先日の改造OG-507ユーティリティシャツの記事で載せた写真のグリーンベレー大尉と同一人物でしょうか。ベオガムパターンのキャップ帽と戦闘服を着用しているようです。ピストルベルトにはM1956コンパス・ファーストエイドポーチ後期型と共にリザーブ(補助)用のサバイバルキットポーチが付いています。

こちらの写真でダックハンター迷彩のカウボーイハットを被っている人もグリーンベレー隊員かと思います。モンタニヤードにデンマーク製のマドセンM1950(もしくはM1946)サブマシンガンの扱い方を教えているところのようです。グリーンベレーやモンタニヤードのSMG(サブマシンガン)というとスウェーディッシュK(スウェーデンのカールグスタフM45B)が有名ですが、マドセンSMGも使用されていました。このグリーンベレー隊員はKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケット(もしくはそのコピー品)を着用し、M1943コンバットブーツもしくは2バックル式ジャングルブーツを履いているようです。

1966年9月の写真のようで、LRRP隊員でしょうか?ダックハンター迷彩のベレーを被っています。使っているのがM3(もしくはM3A1)グリースガンだったり、横にBAR(ブローニングオートマチックライフル)があったりと物凄くベトナム戦争初期の雰囲気です。彼もKAMO社のダックハンター迷彩のハンティングジャケットもしくはそのコピー品を着用しています。ブーツは初期の黒革コンバットブーツのようです。
彼の左手の下あたりに見えるポーチがM16用のXM3バイポッドのポーチの3rdタイプ(コットン製で蓋つきのタイプ)に見えますが、違うかもしれません。もしXM3バイポッドのポーチだとしても、彼が使っているグリースガンにXM3バイポッドは使えないので、グリースガンのマガジンなどバイポッド以外のものを入れているのかと思います。

米海軍から南ベトナム海軍のジャンクフォースに派遣された軍事顧問と思われます。右の軍事顧問がダックハンター迷彩のブーニーハットをカウボーイハット風にかぶっているようです。左の軍事顧問はジャンクフォース用のブラックベレーを被り、M1943コンバットブーツを履いています。それに対して右の軍事顧問はサンダル履きです・・・。2人とも服は1stタイプのジャングルファティーグを着用しています。
さて、今回はベレー、ブーニーハット、カウボーイハットを1個ずつ紹介します。
こちらのベレーはベトナム戦争で使われたダックハンターパターンの中でもKAMO社のものと共に多く使われたベオガムパターンの生地で使われています。CIDGなどに支給されていたベオガムパターンの帽子は主にキャップ帽と思われるので、このベレーは当時の将兵の私物ではないでしょうか。右にも左にも垂らして被れるようになっていますが、しわの入り方からすると写真のように右に垂らした状態で使われていたものと思われます。
一方、このブーニーハットは韓国軍の郷土予備軍用ダックハンターパターンの生地が使われています。郷土予備軍の創設が1968年4月で、郷土予備軍向けのダックハンターパターンが1980年代まで生産されていたことを考えると、ベトナム戦争時のものではないかもしれません。郷土予備軍のダックハンターパターンにはHBT(ヘリンボーンツイル)生地のものとコットンサテン生地のものが存在しますが、このブーニーハットに使われている生地はコットンサテン生地の方です。ちなみにに過去に紹介した郷土予備軍用ダックハンターパターンのブーニーハットもかなり近い生地が使われています。
とはいえ、表記サイズが「7」であることから、このブーニーハットがベトナム戦争後の大韓民国製だとしても韓国軍の将兵向けではなく、在韓米軍の将兵向けだと思います。韓国人向けであれば、韓国式表記サイズの小や大と書くはずではないでしょうか。なお、このブーニーハットの内張りはM65フィールドジャケットのライナーの生地のようです。
最後にカウボーイハットですが、このカウボーイハットのダックハンターパターンはKAMO社のコピーのようです。彩色は全体的に茶色系の色ばかり使っています。ベトナム戦争時の写真でも茶色系の彩色のダックハンターパターンは確認できますが、写真の写り方によって色は変わってくるので、茶色系のダックハンターパターンがベトナム戦争で使われていたとは断言できません。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その1
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1

米陸軍特殊部隊群用グリーンベレー(ベトナム戦争時)
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
パターン自体が初期に使われていただけあって資料の写真も貴重ですねー!!3枚目の写真見てビックリしましたがBARが使われていたんですねー!!
4枚目の写真のような1thタイプのジャングルファティーグがあんなに綺麗に写っている写真もはじめて見ました!!映画「グリーンベレー」ではおなじみですが、実際の写真でしかもカラーで見るのは初めてです!!
コレクションもすごいですが紹介のための写真も実にすごいです!!
ベトナム戦争後期になるにつれてダックハンターの使用は減っていきますが、一部ではかなり後期の方でも使われていたりします。
第二次世界大戦時の米軍の主力として使われた銃の多くはベトナム戦争でも使用例があります。しかし、その中でもBARは扱いづらかったためか、比較的見かけることが少ないです。