2010年08月14日
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
こんばんは。ビッキー池田です。今回は第二次世界大戦時の米軍で使用されていたアメリカ軍のM1941(M41)ウールニットキャップを紹介します。
M1941ウールニットキャップ(CAP, WOOL, KNIT, M1941)は1942年2月に採用された防寒用の帽子です。ビーニーキャップ(Beanie Cap)と当時は呼ばれていました。ジープキャップという呼び方がよく知られていますが、これは第二次世界大戦後にサープラス業者が名付けたもののようです。M1943フィールドジャケットなどと共にM1943フィールドキャップ(Cap, Field, Cotton, M1943)が採用されたことにより、ウールニットキャップは限定採用となりますが、WW2を通して使用例が見られます。なお、M1941ウールニットトーク(TOQUE, WOOL, KNIT M1941)というバラクラバが1942年3月に採用されましたが、こちらもM1943の登場でウールニットキャップと共に限定採用品となりました。
防寒用ということでヨーロッパ戦線での使用が主ですが、太平洋戦線でも使用例がありました。
正確な時期は不明ですが、HBT(ヘリンボーンツイル)作業服ではなくアメリカ陸軍のチノ(夏季・熱帯用のカーキ色制服)を着用しているので、太平洋戦争の比較的初期に米陸軍が撮った記念写真だと思います。右から2番目の上半身裸の隊員がウールニットキャップを被っていますが、頭だけ暑そうです。中央の3名が被っているのはHBTハットで、左端の隊員のはM1941(もしくはM1943)HBTキャップと思われます。また、画像を縮小したら見えなくなりましたが、右から3番目の人が被っているギャリソンキャップのパイピングが砲兵用の赤のようなので、彼らは砲兵隊のようです。砲兵部隊なのでHBTの作業服がまだ支給されていないだけで、本当はそれほど初期の写真ではないのかもしれません。
こちらも太平洋戦争初期の米陸軍と思われます。左端の人がウールニットキャップを被っており、彼は士官用のチノと士官用のトラウザーズベルトを使っているので、士官です。HBTハットやM1ヘルメットのライナーを被っている人もいます。
とはいえ、やはり欧州戦線での使用の方が多く確認できます。
もともとヘルメットの下に着用することが想定されていた帽子なので、ヘルメットの下に被った例も多いです。
写真右の第84歩兵師団の衛生兵がM1ヘルメットの下にウールニットキャップを被っているようです。はっきりと見えないので、もしかすると他の種類のキャップ帽かもしれませんが。彼が着ているのはM43フィールドジャケットでしょうか。左の装甲車はM8グレイハウンドのようです。正確な時期は不明ですが、第84歩兵師団がヨーロッパで活動していた時期と背景が冬であることを考えると、1944年末から1945年初頭のドイツで撮影された写真と思われます。
整備兵たちがP-47サンダーボルトに弾を入れています。このようにAAF(United States Army Air Forces : アメリカ陸軍航空軍)でも使用例がありました。写真左の人が被っています。しかし、AAFでは防寒用のニット帽としてA-4ウィンターキャップが採用されていたためか、それほどウールニットキャップは見かけません。写真中央の人はA-4を被っているようです。
なお、これらの写真は全て米陸軍の写真で、海軍や海兵隊での使用例があったかは分かりませんが、陸軍の装備を多数使用していた海兵隊であれば、使っていても不思議はないと思います。
それでは、自分のコレクションのM1941ウールニットキャップを紹介します。
ニット帽につばを付けたようなデザインです。
防寒性のため、縁の折り返し部分を下ろして耳を覆うこともできます。
ラベルにはサイズだけ表記されており、名称などは書かれていません。「""」の表記が無く、「M」や「L」とだけ書いているラベルが付いているものも確認されています。
ちなみにヤフーオークションでも1個実物ウールニットキャップを出品中ですので、良かったらご覧下さい!!
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f95408757
戦後も現在までジープキャップという名称で同様の形のつば付きニット帽が民間で生産されていますが、米軍で使用されていたかどうかは分かりません。しかし、米軍は様々な民生品のニット帽やバラクラバを使用してきたので、民生品のジープキャップが使用されていても不思議は無いと思います。
M1941ウールニットキャップ(CAP, WOOL, KNIT, M1941)は1942年2月に採用された防寒用の帽子です。ビーニーキャップ(Beanie Cap)と当時は呼ばれていました。ジープキャップという呼び方がよく知られていますが、これは第二次世界大戦後にサープラス業者が名付けたもののようです。M1943フィールドジャケットなどと共にM1943フィールドキャップ(Cap, Field, Cotton, M1943)が採用されたことにより、ウールニットキャップは限定採用となりますが、WW2を通して使用例が見られます。なお、M1941ウールニットトーク(TOQUE, WOOL, KNIT M1941)というバラクラバが1942年3月に採用されましたが、こちらもM1943の登場でウールニットキャップと共に限定採用品となりました。
防寒用ということでヨーロッパ戦線での使用が主ですが、太平洋戦線でも使用例がありました。
正確な時期は不明ですが、HBT(ヘリンボーンツイル)作業服ではなくアメリカ陸軍のチノ(夏季・熱帯用のカーキ色制服)を着用しているので、太平洋戦争の比較的初期に米陸軍が撮った記念写真だと思います。右から2番目の上半身裸の隊員がウールニットキャップを被っていますが、頭だけ暑そうです。中央の3名が被っているのはHBTハットで、左端の隊員のはM1941(もしくはM1943)HBTキャップと思われます。また、画像を縮小したら見えなくなりましたが、右から3番目の人が被っているギャリソンキャップのパイピングが砲兵用の赤のようなので、彼らは砲兵隊のようです。砲兵部隊なのでHBTの作業服がまだ支給されていないだけで、本当はそれほど初期の写真ではないのかもしれません。
こちらも太平洋戦争初期の米陸軍と思われます。左端の人がウールニットキャップを被っており、彼は士官用のチノと士官用のトラウザーズベルトを使っているので、士官です。HBTハットやM1ヘルメットのライナーを被っている人もいます。
とはいえ、やはり欧州戦線での使用の方が多く確認できます。
もともとヘルメットの下に着用することが想定されていた帽子なので、ヘルメットの下に被った例も多いです。
写真右の第84歩兵師団の衛生兵がM1ヘルメットの下にウールニットキャップを被っているようです。はっきりと見えないので、もしかすると他の種類のキャップ帽かもしれませんが。彼が着ているのはM43フィールドジャケットでしょうか。左の装甲車はM8グレイハウンドのようです。正確な時期は不明ですが、第84歩兵師団がヨーロッパで活動していた時期と背景が冬であることを考えると、1944年末から1945年初頭のドイツで撮影された写真と思われます。
整備兵たちがP-47サンダーボルトに弾を入れています。このようにAAF(United States Army Air Forces : アメリカ陸軍航空軍)でも使用例がありました。写真左の人が被っています。しかし、AAFでは防寒用のニット帽としてA-4ウィンターキャップが採用されていたためか、それほどウールニットキャップは見かけません。写真中央の人はA-4を被っているようです。
なお、これらの写真は全て米陸軍の写真で、海軍や海兵隊での使用例があったかは分かりませんが、陸軍の装備を多数使用していた海兵隊であれば、使っていても不思議はないと思います。
それでは、自分のコレクションのM1941ウールニットキャップを紹介します。
ニット帽につばを付けたようなデザインです。
防寒性のため、縁の折り返し部分を下ろして耳を覆うこともできます。
ラベルにはサイズだけ表記されており、名称などは書かれていません。「""」の表記が無く、「M」や「L」とだけ書いているラベルが付いているものも確認されています。
ちなみにヤフーオークションでも1個実物ウールニットキャップを出品中ですので、良かったらご覧下さい!!
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f95408757
戦後も現在までジープキャップという名称で同様の形のつば付きニット帽が民間で生産されていますが、米軍で使用されていたかどうかは分かりません。しかし、米軍は様々な民生品のニット帽やバラクラバを使用してきたので、民生品のジープキャップが使用されていても不思議は無いと思います。
米陸軍特殊部隊群用グリーンベレー(ベトナム戦争時)
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
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