2010年09月25日
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
こんばんは。ビッキー池田です。今回はベトナム共和国(南ベトナム)のレンジャー部隊のベレーを紹介します。
南ベトナム軍レンジャー部隊(Biệt Ðộng Quân : BDQ)ではマルーン色(栗色)のベレー帽が採用されていました。ベトナム人の隊員と軍事顧問の双方で使用が見られます。
写真中央に立っている軍事顧問の大尉は南ベトナム軍の初期のリーフ系迷彩の戦闘服を着用しているようです。米軍と南ベトナム軍両方の大尉階級章が取り付けられています。
南ベトナム軍の他の部隊やフランス軍と同じで、ベレーは左に垂らすタイプです。レンジャー部隊のベレー章を取り付けて着用します。
1960年代初期のレンジャー隊員です。2人とも武器はM1ガーランドです。左の隊員は22mmライフルグレネードを携行しており、22mmライフルグレネードを発射するためにM1ガーランドにはグレネードランチャー(M7シリーズと思われます)が取り付けられています。また、左の隊員が背負っているのはM1945コンバットフィールドパックのようです。奥の隊員がフランス軍のリザードパターン迷彩のジャケットを着ているのも興味深いと思います。
米軍から派遣された軍事顧問以外にオーストラリア軍から派遣されたAATTV(Australian Army Training Team Vietnam)の軍事顧問でも着用が見られます。
オーストラリア軍は専門外なので、詳しくは分かりませんが、徽章から米軍の軍事顧問ではないと分かります。
左端のベトナム人隊員と中央の軍事顧問でベレーの形状が違います。南ベトナム軍のベレーには立ち上がりの高いタイプと低いタイプが存在し、着用者によっては変わった型のつけ方をする人もいました。軍事顧問のポケットパッチ、ガンベルト、リボルバーが興味深いです。
4人ともグリーンリーフ迷彩の戦闘服を着ていますが、ベレー章がばらばらです。このようにベレー章にはさまざまな種類があり、ベレー章には金属製のものもありました。前列右側の隊員の戦闘服には所属大隊が上部に書かれたタイプのSSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)を取り付けているようです。また、後列右側の隊員の右胸にはレンジャー部隊のスキルパッチが見えます。
ベレーにはベレー章以外のものも一緒につけることがありました。
ベレー章がよく見えませんが、ベレー章の横に南ベトナム軍の大尉の金属製階級章が付いています。このようにベレー章の横に南ベトナム軍の階級章を付けることもありました。彼の1stタイプのジャングルファティーグのジャケットの胸部分にも南ベトナム軍大尉の階級章が確認できます。他には茶革のM3ショルダーホルスターや私物のナイフ(トヨさんの情報により、ランドールM2と判明しました。情報提供ありがとうございます!)が興味深いところです。また、M1936ピストルベルトとM1956コンパス・ファーストエイドポーチが使われていることから、WW2時の装備とM1956装備が混用されていたとよく分かります。
こちらの軍事顧問の二等軍曹はベレー章の横に南ベトナム軍レンジャー部隊の部隊章のビア缶バッジを取り付けています。ベレー章と一緒にビア缶バッジをつけている例も稀にありました。彼の周辺にいるベトナム人隊員たちはレンジャー部隊の黒豹がペイントされたM1ヘルメットを被っています。
それでは、コレクションの紹介に入ります。
ベレー章は手刺繍のタイプでしょうか。
テーラーのラベルとサイズラベルも残っています。サイゴンのPHUC-THINHというテーラーのものです。
続いて2つ目です。
ベレー章は金モール刺繍ですが、模様の描き方がだいぶ甘いです。
偶然にもこちらのものも同じテーラーの生産品でした。
そして、最後の1個です。
残念ながら、金モールのベレー章にダメージがあります。テーラーはやはりサイゴンのテーラーで、HUNG-DAOという名前です。
なお、こちらのベレーはヤフーオークションにて出品中ですので、興味のある方はこちらへどうぞ!!また、明日9月26日のビクトリーショーでもこちらの商品は販売致しますので、ぜひご覧ください!!ブース番号はX226(Xブロックの226番)で、店の名前は「キャンプビッキー」です。詳しくは以下の会場配置図をご覧ください!!
南ベトナム軍レンジャー部隊(Biệt Ðộng Quân : BDQ)ではマルーン色(栗色)のベレー帽が採用されていました。ベトナム人の隊員と軍事顧問の双方で使用が見られます。
写真中央に立っている軍事顧問の大尉は南ベトナム軍の初期のリーフ系迷彩の戦闘服を着用しているようです。米軍と南ベトナム軍両方の大尉階級章が取り付けられています。
南ベトナム軍の他の部隊やフランス軍と同じで、ベレーは左に垂らすタイプです。レンジャー部隊のベレー章を取り付けて着用します。
1960年代初期のレンジャー隊員です。2人とも武器はM1ガーランドです。左の隊員は22mmライフルグレネードを携行しており、22mmライフルグレネードを発射するためにM1ガーランドにはグレネードランチャー(M7シリーズと思われます)が取り付けられています。また、左の隊員が背負っているのはM1945コンバットフィールドパックのようです。奥の隊員がフランス軍のリザードパターン迷彩のジャケットを着ているのも興味深いと思います。
米軍から派遣された軍事顧問以外にオーストラリア軍から派遣されたAATTV(Australian Army Training Team Vietnam)の軍事顧問でも着用が見られます。
オーストラリア軍は専門外なので、詳しくは分かりませんが、徽章から米軍の軍事顧問ではないと分かります。
左端のベトナム人隊員と中央の軍事顧問でベレーの形状が違います。南ベトナム軍のベレーには立ち上がりの高いタイプと低いタイプが存在し、着用者によっては変わった型のつけ方をする人もいました。軍事顧問のポケットパッチ、ガンベルト、リボルバーが興味深いです。
4人ともグリーンリーフ迷彩の戦闘服を着ていますが、ベレー章がばらばらです。このようにベレー章にはさまざまな種類があり、ベレー章には金属製のものもありました。前列右側の隊員の戦闘服には所属大隊が上部に書かれたタイプのSSI(Shoulder Sleeve Insignia : 肩用部隊章)を取り付けているようです。また、後列右側の隊員の右胸にはレンジャー部隊のスキルパッチが見えます。
ベレーにはベレー章以外のものも一緒につけることがありました。
ベレー章がよく見えませんが、ベレー章の横に南ベトナム軍の大尉の金属製階級章が付いています。このようにベレー章の横に南ベトナム軍の階級章を付けることもありました。彼の1stタイプのジャングルファティーグのジャケットの胸部分にも南ベトナム軍大尉の階級章が確認できます。他には茶革のM3ショルダーホルスターや私物のナイフ(トヨさんの情報により、ランドールM2と判明しました。情報提供ありがとうございます!)が興味深いところです。また、M1936ピストルベルトとM1956コンパス・ファーストエイドポーチが使われていることから、WW2時の装備とM1956装備が混用されていたとよく分かります。
こちらの軍事顧問の二等軍曹はベレー章の横に南ベトナム軍レンジャー部隊の部隊章のビア缶バッジを取り付けています。ベレー章と一緒にビア缶バッジをつけている例も稀にありました。彼の周辺にいるベトナム人隊員たちはレンジャー部隊の黒豹がペイントされたM1ヘルメットを被っています。
それでは、コレクションの紹介に入ります。
ベレー章は手刺繍のタイプでしょうか。
テーラーのラベルとサイズラベルも残っています。サイゴンのPHUC-THINHというテーラーのものです。
続いて2つ目です。
ベレー章は金モール刺繍ですが、模様の描き方がだいぶ甘いです。
偶然にもこちらのものも同じテーラーの生産品でした。
そして、最後の1個です。
残念ながら、金モールのベレー章にダメージがあります。テーラーはやはりサイゴンのテーラーで、HUNG-DAOという名前です。
なお、こちらのベレーはヤフーオークションにて出品中ですので、興味のある方はこちらへどうぞ!!また、明日9月26日のビクトリーショーでもこちらの商品は販売致しますので、ぜひご覧ください!!ブース番号はX226(Xブロックの226番)で、店の名前は「キャンプビッキー」です。詳しくは以下の会場配置図をご覧ください!!
米陸軍特殊部隊群用グリーンベレー(ベトナム戦争時)
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
残念ながらダガー規制で日本国内では入手が完全に
不可能になりましたが・・。
>イッシー様
南ベトナム軍のベレーはなかなか手に入りませんね。レンジャーのマルーンベレーは比較的手に入る方ですが、過去1年にヤフーオークションに出品されてのは自分のを除くと2~3個ほどだと思います。自分のは引き続きオークションに出品しますので、ぜひご検討ください!w
画像6の軍事顧問は良い感じに徽章をつけていますね。あとは右腕に過去にいた部隊のSSI、右胸に南ベトナム軍のスキルパッチを付ければ、更に良い感じだと思います。
>トヨ様
Vショー&ベトベトお疲れ様でした!
なるほど、ランドールM2でしたか。ナイフ類はまだまだ勉強不足で分かりませんでした。後ほど追記させて頂きます!
最近はガーバーmk.2なんかも規制で入手できなくなったようですね・・・。コレクターとしては実に残念です。