2010年05月10日
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のOG-507ユーティリティシャツの改造品について紹介します。なお、OG-507ユーティリティシャツはOG-107ユーティリティシャツの4thタイプと分類されることもありますが、OG-107ユーティリティシャツとは色と素材が違うので、別物として分類するのが正しいのではないでしょうか。
米軍での改造OG-507ユーティリティシャツの使用例を紹介したいのですが、画像が見つからないので、改造OG-107ユーティリティシャツの使用例をまず紹介します。
こちらのグリーンベレー大尉はOG-107ユーティリティシャツの1stタイプを半袖に改造しています。右胸ポケットのCIDGポケットパッチや左襟の南ベトナム陸軍レンジャー部隊(BDQ)の兵科章が特徴的です。
後にMACVの司令官となるウィリアム・ウェストモーランド少将です。階級がまだ少将なので、ベトナム戦争以前の写真と分かります。彼は1stタイプのOG-107ユーティリティシャツ(もしくはM47ユーティリティシャツかOD-7ユーティリティシャツ)に肩エポレットを増設しています。
以上のような半袖化や肩エポレット増設といった改造はOG-507ユーティリティシャツでも見られました。
こちらのOG-507ユーティリティシャツは肩エポレットを増設されています。コントラクトNoはDSA100-76-C-1206の1976年ロットで、生産メーカーは「SELMA APPAREL CORPORATION」です。
左肩のパッチ跡と肩エポレットです。このパッチ跡はおそらく第2歩兵師団のSSIだと思います。肩エポレット用の生地とボタンはOG-107ユーティリティユニフォームからとったようで、生地はOG-107色のコットンサテン生地、ボタンはプラスチック製の平ボタンです。
左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとベーシックのエアクルー章が縫い付けられています。右肩のSSIは第1航空旅団のものです。このシャツが1976年ロットであることを考えると、このユーティリティシャツの着用者は第1航空旅団に所属していたときにベトナム戦争へ行っていたと分かります。
続いては半袖に改造されたOG-507ユーティリティシャツです。
上級空兵(Senior Airman)の階級章付きのものとなりますコントラクトNoはDLA100-82-C-0506の1982年ロットで、生産メーカーは「MARTIN MFG. CO., INC.」です。
右胸ポケットの部隊章は空軍通信軍団((Air Force Communications Command)のものとなります。ネームテープはコットン製です。なお、空軍通信群団という名称は1979年11月15日から1993年5月27日まで使われた名称で1993年5月28日からは空軍司令・管制・通信・コンピューター局(Air Force Command, Control, Communications, and Computer Agency : AFC4A)という名称に変わりました。その後も1996年6月13日に空軍通信局(Air Force Communications Agency : AFCA)、2009年7月15日に空軍ネットワーク統合センター(Air Force Network Integration Center : AFNIC)と改変が続きます。
左胸ポケットの部隊章は第162通信群(162nd Communications Group)のもので、U.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものとなります。1980年代の米空軍のユーティリティシャツやBDUに縫い付けられたU.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものが多いです。
今回の記事はコレクターのアカトラ氏の助言により書くことができました。ご協力ありがとうございます。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その2
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その2
米軍テストサンプルユーティリティシャツ
米軍での改造OG-507ユーティリティシャツの使用例を紹介したいのですが、画像が見つからないので、改造OG-107ユーティリティシャツの使用例をまず紹介します。
こちらのグリーンベレー大尉はOG-107ユーティリティシャツの1stタイプを半袖に改造しています。右胸ポケットのCIDGポケットパッチや左襟の南ベトナム陸軍レンジャー部隊(BDQ)の兵科章が特徴的です。
後にMACVの司令官となるウィリアム・ウェストモーランド少将です。階級がまだ少将なので、ベトナム戦争以前の写真と分かります。彼は1stタイプのOG-107ユーティリティシャツ(もしくはM47ユーティリティシャツかOD-7ユーティリティシャツ)に肩エポレットを増設しています。
以上のような半袖化や肩エポレット増設といった改造はOG-507ユーティリティシャツでも見られました。
こちらのOG-507ユーティリティシャツは肩エポレットを増設されています。コントラクトNoはDSA100-76-C-1206の1976年ロットで、生産メーカーは「SELMA APPAREL CORPORATION」です。
左肩のパッチ跡と肩エポレットです。このパッチ跡はおそらく第2歩兵師団のSSIだと思います。肩エポレット用の生地とボタンはOG-107ユーティリティユニフォームからとったようで、生地はOG-107色のコットンサテン生地、ボタンはプラスチック製の平ボタンです。
左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとベーシックのエアクルー章が縫い付けられています。右肩のSSIは第1航空旅団のものです。このシャツが1976年ロットであることを考えると、このユーティリティシャツの着用者は第1航空旅団に所属していたときにベトナム戦争へ行っていたと分かります。
続いては半袖に改造されたOG-507ユーティリティシャツです。
上級空兵(Senior Airman)の階級章付きのものとなりますコントラクトNoはDLA100-82-C-0506の1982年ロットで、生産メーカーは「MARTIN MFG. CO., INC.」です。
右胸ポケットの部隊章は空軍通信軍団((Air Force Communications Command)のものとなります。ネームテープはコットン製です。なお、空軍通信群団という名称は1979年11月15日から1993年5月27日まで使われた名称で1993年5月28日からは空軍司令・管制・通信・コンピューター局(Air Force Command, Control, Communications, and Computer Agency : AFC4A)という名称に変わりました。その後も1996年6月13日に空軍通信局(Air Force Communications Agency : AFCA)、2009年7月15日に空軍ネットワーク統合センター(Air Force Network Integration Center : AFNIC)と改変が続きます。
左胸ポケットの部隊章は第162通信群(162nd Communications Group)のもので、U.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものとなります。1980年代の米空軍のユーティリティシャツやBDUに縫い付けられたU.S. AIR FORCEテープはナイロン製のものが多いです。
今回の記事はコレクターのアカトラ氏の助言により書くことができました。ご協力ありがとうございます。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その2
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その2
米軍テストサンプルユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きリーフ迷彩ジャケット
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
実はこういった衣服は上着は結構見るんですがズボンが無いんですよねー!!上下で揃えたいと思うのですがいつになるのか未定です・・・・・
中○商店さんに半袖は在庫してるみたいですよ~。おそらく店舗の方には長袖もあるかと思います。
ユーティリティユニフォームもジャングルファティーグも上衣はまだまだ現存していますが、トラウザーズの方はあまりありませんよね。しかし、OG-507やOG-107の後期のものであれば、2000~3000円程度で入手可能かと思います!
ビッキー殿はユーティリティにもお詳しく、コレクションも見事です。そこでかねてからの私の疑問にお答え頂ければ幸いです。
所謂、ユーティリティパンツの「2ndタイプ」と呼ばれる裾にドローコードを通す穴の設けられたものの制式なシャツはやはりポケットフラップが六角形の「2ndタイプ」シャツなのでしょうか?製造年代は「3rd」タイプのシャツが支給されていた時期と重なると思いますが、実際にはどの様な組み合わせで着用されていたかを教えて頂きたいと思います。宜しくお願いします。
ご質問を頂いたのに大変申し訳ないのですが、自分は全体的に被服類についてはジャケットやシャツといった上衣を中心に研究しているので、トラウザーズは知識不足です。また、当時の写真では2ndタイプ以降となるとどのタイプを着用しているのかほとんど見分けられません。
なので、あくまでも推測となりますが、製造年代が重なる2ndタイプのトラウザーズと3rdタイプのシャツを組み合わせていたのかと思います。と言いますのも1stや2ndという名称は米軍における正規の呼び方ではないので、上下で同タイプが支給されていたとは考えにくいためです。
また、ジャングルファティーグの着用例でジャケットが1stでトラウザーズが2nd以降ということがあるように、上下で年代がずれたものを使用することもあったかと思います。