2010年07月13日
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その3
こんばんは。ビッキー池田です。今回はテーラーメイドと民生品のユーティリティシャツを紹介します。また、ビクトリーショーで当方のブースにいらっしゃった皆様ありがとうございました。

こちらは米空軍の軍事空輸軍団(Military Airlift Command : MAC)の写真で、分かりにくいですが、後列右端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの2ndタイプ型のシャツのポケットが、後列左端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの1stタイプ型のシャツのポケットより大きいので、おそらく官給品ではなく、民生品やテーラーメイド品ではないかと思います。
詳細は不明ですが、全員が左胸とベレー帽に降下章をつけているので、彼らはベトナム戦争時のPJ (Pararescue Jumper :パラシュート降下救難員)でしょうか。後列の3名と前列右端の軍曹(Staff Sargeant)は右胸にパラシュートリガー章(パラシュート整備資格章)をつけているほか、前列右端の軍曹は南ベトナム軍の降下章も右胸に付けています。また、前列右端の軍曹はもう1つスキルパッチをつけていますが、何かは分かりません。PJなので、エアクルー章あたりでしょうか。

このグリーンベレーの歩兵科大尉はOG-107ユーティリティシャツの4thタイプ型のユーティリティシャツを着ていますが、袖が袖口にボタンが無いストレートタイプなので、民生品やテーラーメイド品のようです。グリーンベレーのSSIが両腕についていますが、CIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)は付いていません。また、他には南ベトナム軍の降下章を右胸に取り付けている他、名前とU.S. ARMYはパッチではなく、刺繍のように見えます。
さて、今回紹介するユーティリティシャツは1stタイプ型、2ndタイプ型、3rdタイプ型が各1着なので、1stタイプ型から順番に紹介していこうと思います。


こちらの1stタイプ型ユーティリティシャツはタイのバンコクのMACYSというテイラーで作られたテイラーメイド品のようで、テイラーのラベルが付いています。

左胸ポケットフラップには官給品の1stタイプにはないペンの差し込み口があります。ボタンはOG-107ユーティリティトラウザーズや海兵隊のP53ユーティリティユニフォームのものと似ていますが、それよりも薄ぺっらいボタンです。なお、左胸ポケットのボタンのみ交換されています。縫い付けられたU.S. ARMYテープはコットンサテン生地のローカルメイド品です。

パッチはU.S. ARMYテープ以外剥がされていますが、左袖には第9歩兵師団や第1兵站司令部(1st Logistical Command)のような丸型のSSIと、第11機甲騎兵旅団や第18憲兵旅団のような盾形のSSIの跡があります。このユーティリティシャツの着用者は最低でも2つの部隊でこのシャツの使用を続けたようです。
続いて、2ndタイプ型です。



TROPPER製の民生品なのですが、どうも胸ポケットが歪んでいるように感じます。過去に紹介したTROPPER製の3rdタイプ型もポケットの裁断が適当なように感じるので、TROPPER製のものは作りが適当なのかもしれません。例によって官給品2ndタイプの特徴である背中側上部の縫い目は省略されています。

官給品2ndタイプの左胸ポケットフラップにはペンの差し込み口がありましたが、このTROPPER製のものにはありません。左胸には官給品の青いコットン生地に白い文字のU.S. AIR FORCEテープが縫い付けられており、その上にはスキルパッチが付いていたようですが、剥がされています。

右胸には左胸のU.S. AIR FORCEテープと同タイプのネームテープが縫い付けられており、ポケットには第21武装・電子機器飛行隊(21st Armament and Electronics Squadron)の部隊章が縫い付けられています。ネームテープの上にもスキルパッチが付いていたようですが、取り外されたようです。また、両袖には軍曹の階級章が縫い付けられています。
最後に3rdタイプ型です。

3rdタイプ型ですが、上で紹介した写真のグリーンベレー大尉のユーティリティシャツのように袖がストレートタイプになっています。ラベルやスタンプが見当たらないので、生産国などは分かりません。

左袖には第4歩兵師団のSSIが縫い付けられており、左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとCIBが縫い付けられています。

右袖には第101空挺師団のSSIが縫い付けられているので、左胸のCIBとあわせてベトナム戦争では第101空挺師団で実戦を経験していたのではないかと推測できます。もしくは第二次世界大戦を第101空挺師団で経験した古参者の着用品かもしれません。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

こちらは米空軍の軍事空輸軍団(Military Airlift Command : MAC)の写真で、分かりにくいですが、後列右端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの2ndタイプ型のシャツのポケットが、後列左端の人が着ているOG-107ユーティリティシャツの1stタイプ型のシャツのポケットより大きいので、おそらく官給品ではなく、民生品やテーラーメイド品ではないかと思います。
詳細は不明ですが、全員が左胸とベレー帽に降下章をつけているので、彼らはベトナム戦争時のPJ (Pararescue Jumper :パラシュート降下救難員)でしょうか。後列の3名と前列右端の軍曹(Staff Sargeant)は右胸にパラシュートリガー章(パラシュート整備資格章)をつけているほか、前列右端の軍曹は南ベトナム軍の降下章も右胸に付けています。また、前列右端の軍曹はもう1つスキルパッチをつけていますが、何かは分かりません。PJなので、エアクルー章あたりでしょうか。

このグリーンベレーの歩兵科大尉はOG-107ユーティリティシャツの4thタイプ型のユーティリティシャツを着ていますが、袖が袖口にボタンが無いストレートタイプなので、民生品やテーラーメイド品のようです。グリーンベレーのSSIが両腕についていますが、CIB(Combat Infantry Badge : 戦闘歩兵章)は付いていません。また、他には南ベトナム軍の降下章を右胸に取り付けている他、名前とU.S. ARMYはパッチではなく、刺繍のように見えます。
さて、今回紹介するユーティリティシャツは1stタイプ型、2ndタイプ型、3rdタイプ型が各1着なので、1stタイプ型から順番に紹介していこうと思います。
こちらの1stタイプ型ユーティリティシャツはタイのバンコクのMACYSというテイラーで作られたテイラーメイド品のようで、テイラーのラベルが付いています。
左胸ポケットフラップには官給品の1stタイプにはないペンの差し込み口があります。ボタンはOG-107ユーティリティトラウザーズや海兵隊のP53ユーティリティユニフォームのものと似ていますが、それよりも薄ぺっらいボタンです。なお、左胸ポケットのボタンのみ交換されています。縫い付けられたU.S. ARMYテープはコットンサテン生地のローカルメイド品です。
パッチはU.S. ARMYテープ以外剥がされていますが、左袖には第9歩兵師団や第1兵站司令部(1st Logistical Command)のような丸型のSSIと、第11機甲騎兵旅団や第18憲兵旅団のような盾形のSSIの跡があります。このユーティリティシャツの着用者は最低でも2つの部隊でこのシャツの使用を続けたようです。
続いて、2ndタイプ型です。
TROPPER製の民生品なのですが、どうも胸ポケットが歪んでいるように感じます。過去に紹介したTROPPER製の3rdタイプ型もポケットの裁断が適当なように感じるので、TROPPER製のものは作りが適当なのかもしれません。例によって官給品2ndタイプの特徴である背中側上部の縫い目は省略されています。
官給品2ndタイプの左胸ポケットフラップにはペンの差し込み口がありましたが、このTROPPER製のものにはありません。左胸には官給品の青いコットン生地に白い文字のU.S. AIR FORCEテープが縫い付けられており、その上にはスキルパッチが付いていたようですが、剥がされています。
右胸には左胸のU.S. AIR FORCEテープと同タイプのネームテープが縫い付けられており、ポケットには第21武装・電子機器飛行隊(21st Armament and Electronics Squadron)の部隊章が縫い付けられています。ネームテープの上にもスキルパッチが付いていたようですが、取り外されたようです。また、両袖には軍曹の階級章が縫い付けられています。
最後に3rdタイプ型です。
3rdタイプ型ですが、上で紹介した写真のグリーンベレー大尉のユーティリティシャツのように袖がストレートタイプになっています。ラベルやスタンプが見当たらないので、生産国などは分かりません。
左袖には第4歩兵師団のSSIが縫い付けられており、左胸にはコットン製のU.S. ARMYテープとCIBが縫い付けられています。
右袖には第101空挺師団のSSIが縫い付けられているので、左胸のCIBとあわせてベトナム戦争では第101空挺師団で実戦を経験していたのではないかと推測できます。もしくは第二次世界大戦を第101空挺師団で経験した古参者の着用品かもしれません。
以下の記事も参考にどうぞ。
戦後米軍ユーティリティシャツの基本バリエーション
米軍OG-107ユーティリティシャツ2ndタイプ
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rdタイプ&4thタイプ
米軍OG-507ユーティリティシャツ改造品
米軍ユーティリティシャツ(ローカルメイド、民生品等)その1
夏季・熱帯用ユーティリティ(ローカルメイド、民生品等)その1
米軍テストサンプルユーティリティシャツ

米陸軍特殊部隊群パッチ付きリーフ迷彩ジャケット
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
とりあえずOG-507上下揃いましたので後はOG-107の4タイプが全部そろえたいですねー!!やはり官給品は基本ですから!!こちらのブログのおかげでそれぞれのタイプの区別がつきますので実にありがたいです!!ってその前に見つけなければという話ですが・・・・
OG-507がそろったそうで、おめでとうございます!ぜひOG-107もコンプリートなさってください!!トラウザーズの方のバリエーションは当ブログで紹介していないので、分からなければご質問なさってください。意外に関東では古着屋さんに1stも2ndもおいてる感じですよ。