2010年07月24日
4ポケットタイプのダックハンター迷彩ジャケット
こんばんは。ビッキー池田です。今回は4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを紹介します。
着用しているジーンズや後ろにある小型航空機からすると、AIR AMERICAの隊員たちでしょうか?右端の人が4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを着ています。ポケットが変わった形状ですし、全てのボタンは向きだしで、肩エポレットもついているもののようです。左端の人はSRU-21/Pサバイバルベストの下にダックハンター迷彩のジャケットを装着しているようですが、色合いが少し違うので右端の人が着用しているのとは別タイプかと思います。左から2番目の人はタイガーストライプのフライトスーツを着ていますが、他の人は全員迷彩ジャケットとジーンズという出で立ちなのが興味深い写真です。
年代などは不明ですが、SERE(Survival, Evasion, Resistance and Escape)コースの訓練中のグリーンベレー隊員です。左から3番目の人がダックハンター迷彩(ミッチェルパターン迷彩かもしれません)の4ポケットタイプのジャケットを着ています。1つ前の写真の人のものとは違うかと思いますが、こちらも肩エポレット付きでボタンがむき出しです。彼のカウボーイハットもダックハンター迷彩のものと思われます。また、彼の携行火器がPPS-43で左の2人の携行火器がM14というのも興味深いです。なお、左から2番目の隊員はショルダーストラップからして、マウンテンリュックサックを背負っているものと思われます。
詳細不明の写真ですが、ベレーが米軍式の右垂らしであることや右の人が米軍と南ベトナム軍の両方の降下章を付けていることから、おそらく1960年代中期頃のLLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)隊員かと思います。左の人が着ているダックハンター迷彩の4ポケットジャケットが大変興味深いです。前あわせのボタンが隠しボタンで肩エポレット付きという1stタイプのジャングルファティーグ風のスタイルになっています。使用されているボタンが13スターボタンであるという点も興味深いです。薄手の生地で、迷彩パターンもKAMO社のもののようなので、おそらくKAMO社のダックハンター迷彩かそのコピー品の生地を使用して作ったのだと思います。右胸の徽章はFULRO(Front Unifie pour la Lutte des Races Opprimes: 被制圧民族闘争統一戦線)のものだそうです。よって、彼は一般的なベトナム人(キン族)ではなく、モンタニヤードということになります。
なお、写真右の南ベトナム陸軍の大尉もしくは大佐の階級章を付けた人も1stタイプのTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風のスタイルのジャケットを着ていますが、こちらはおそらくダックハンター迷彩ではなく、ブラッシュパターン迷彩のものだと思います。1stタイプTCU風のブラッシュパターン迷彩のジャケットはダックハンター迷彩のものとは違い、LLDBや南ベトナム軍空挺部隊などで比較的多く使用されています。
さて、自分のコレクション紹介に入りますが、1着目はTCU型のものです。
袖口がストレートタイプですし、ポケットの角度も違いますが、TCU風のポケットが4つというスタイルです。肩エポレットが付いており、肩エポレット以外のボタンが全て露出していないので、2ndタイプのTCU風になっています。生地は韓国軍のHBT(ヘリンボーンツイル)生地のダックハンターパターンのもののようです。なお、開襟での着用を前提としているのか第1ボタンがありません。
襟の裏側の部分だけ違う迷彩生地が使用されていますが、こちらも韓国軍用のHBT生地のものです。
2種類の大きさが違うボタンが使用されていますが、なにやら透き通った素材のあまり見かけないタイプのボタンです。
パッチはローカルメイドのネームテープが付いています。「ROLLINGS」という明らかに韓国人ではない名前のネームテープなので、韓国軍生地で作られているものの、着用者はアメリカ人だったものと思われます。他には左胸にU.S. ARMYテープ(MARINESやAIR FORCEの可能性もありますが)と思われるパッチ跡が確認できるだけで、もともとSSIやスキルパッチは付いていなかったのかもしれません。
次はあまり見かけない民生品の4ポケットタイプハンティングジャケットです。民生品のダックハンターパターンのジャケットで4ポケットのものはM65フィールドジャケット型のものを除くとかなり珍しいと思います。
WORLD FAMOUSというブランドの100%コットン生地のダックハンターパターンのハンティングジャケットです。香港製ですが、香港のブランドというわけではなく、やはりアメリカの企業が香港の工場で生産したものと思われます。
迷彩パターンもやはり香港製のダックハンターパターンに良くみられる自分が「香港ハンティングパターン」と呼んでいる迷彩パターンです。
4ポケットタイプではありますが、香港製の胸ポケット1つ+裾ポケット2つという3ポケットタイプのハンタージャケットと裁断などがほぼ同じになっています。香港製3ポケットの胸ポケットを2つにしたという感じです。
もう2着TCU風のものを紹介しますが、ここからは自分のコレクションではなく、お世話になっているコレクターのM.C.YASUDA氏のコレクションです。
青っぽい彩色ですが、迷彩パターンとしては「香港ハンティングパターン」かと思います。こちらは自分のものと違って第1ボタンもありますし、袖口にボタンもあるので、自分のものよりもよりTCUに近いスタイルです。
こちらは変わった迷彩パターンで、全てのボタンがむき出しのタイプです。第1ボタンは省略されています。いったいどこの国で作られたものなのか大変気になるところです。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンターパターンのツナギ その1
着用しているジーンズや後ろにある小型航空機からすると、AIR AMERICAの隊員たちでしょうか?右端の人が4ポケットタイプのダックハンター迷彩のジャケットを着ています。ポケットが変わった形状ですし、全てのボタンは向きだしで、肩エポレットもついているもののようです。左端の人はSRU-21/Pサバイバルベストの下にダックハンター迷彩のジャケットを装着しているようですが、色合いが少し違うので右端の人が着用しているのとは別タイプかと思います。左から2番目の人はタイガーストライプのフライトスーツを着ていますが、他の人は全員迷彩ジャケットとジーンズという出で立ちなのが興味深い写真です。
年代などは不明ですが、SERE(Survival, Evasion, Resistance and Escape)コースの訓練中のグリーンベレー隊員です。左から3番目の人がダックハンター迷彩(ミッチェルパターン迷彩かもしれません)の4ポケットタイプのジャケットを着ています。1つ前の写真の人のものとは違うかと思いますが、こちらも肩エポレット付きでボタンがむき出しです。彼のカウボーイハットもダックハンター迷彩のものと思われます。また、彼の携行火器がPPS-43で左の2人の携行火器がM14というのも興味深いです。なお、左から2番目の隊員はショルダーストラップからして、マウンテンリュックサックを背負っているものと思われます。
詳細不明の写真ですが、ベレーが米軍式の右垂らしであることや右の人が米軍と南ベトナム軍の両方の降下章を付けていることから、おそらく1960年代中期頃のLLDB(Lực Lượng Đặc Biệt : 南ベトナム軍特殊部隊)隊員かと思います。左の人が着ているダックハンター迷彩の4ポケットジャケットが大変興味深いです。前あわせのボタンが隠しボタンで肩エポレット付きという1stタイプのジャングルファティーグ風のスタイルになっています。使用されているボタンが13スターボタンであるという点も興味深いです。薄手の生地で、迷彩パターンもKAMO社のもののようなので、おそらくKAMO社のダックハンター迷彩かそのコピー品の生地を使用して作ったのだと思います。右胸の徽章はFULRO(Front Unifie pour la Lutte des Races Opprimes: 被制圧民族闘争統一戦線)のものだそうです。よって、彼は一般的なベトナム人(キン族)ではなく、モンタニヤードということになります。
なお、写真右の南ベトナム陸軍の大尉もしくは大佐の階級章を付けた人も1stタイプのTCU(Tropical Combat Uniform : トロピカルコンバットユニフォーム)風のスタイルのジャケットを着ていますが、こちらはおそらくダックハンター迷彩ではなく、ブラッシュパターン迷彩のものだと思います。1stタイプTCU風のブラッシュパターン迷彩のジャケットはダックハンター迷彩のものとは違い、LLDBや南ベトナム軍空挺部隊などで比較的多く使用されています。
さて、自分のコレクション紹介に入りますが、1着目はTCU型のものです。
袖口がストレートタイプですし、ポケットの角度も違いますが、TCU風のポケットが4つというスタイルです。肩エポレットが付いており、肩エポレット以外のボタンが全て露出していないので、2ndタイプのTCU風になっています。生地は韓国軍のHBT(ヘリンボーンツイル)生地のダックハンターパターンのもののようです。なお、開襟での着用を前提としているのか第1ボタンがありません。
襟の裏側の部分だけ違う迷彩生地が使用されていますが、こちらも韓国軍用のHBT生地のものです。
2種類の大きさが違うボタンが使用されていますが、なにやら透き通った素材のあまり見かけないタイプのボタンです。
パッチはローカルメイドのネームテープが付いています。「ROLLINGS」という明らかに韓国人ではない名前のネームテープなので、韓国軍生地で作られているものの、着用者はアメリカ人だったものと思われます。他には左胸にU.S. ARMYテープ(MARINESやAIR FORCEの可能性もありますが)と思われるパッチ跡が確認できるだけで、もともとSSIやスキルパッチは付いていなかったのかもしれません。
次はあまり見かけない民生品の4ポケットタイプハンティングジャケットです。民生品のダックハンターパターンのジャケットで4ポケットのものはM65フィールドジャケット型のものを除くとかなり珍しいと思います。
WORLD FAMOUSというブランドの100%コットン生地のダックハンターパターンのハンティングジャケットです。香港製ですが、香港のブランドというわけではなく、やはりアメリカの企業が香港の工場で生産したものと思われます。
迷彩パターンもやはり香港製のダックハンターパターンに良くみられる自分が「香港ハンティングパターン」と呼んでいる迷彩パターンです。
4ポケットタイプではありますが、香港製の胸ポケット1つ+裾ポケット2つという3ポケットタイプのハンタージャケットと裁断などがほぼ同じになっています。香港製3ポケットの胸ポケットを2つにしたという感じです。
もう2着TCU風のものを紹介しますが、ここからは自分のコレクションではなく、お世話になっているコレクターのM.C.YASUDA氏のコレクションです。
青っぽい彩色ですが、迷彩パターンとしては「香港ハンティングパターン」かと思います。こちらは自分のものと違って第1ボタンもありますし、袖口にボタンもあるので、自分のものよりもよりTCUに近いスタイルです。
こちらは変わった迷彩パターンで、全てのボタンがむき出しのタイプです。第1ボタンは省略されています。いったいどこの国で作られたものなのか大変気になるところです。
以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1
OD色の帽子(ローカルメイド、民生品等)
タイガーストライプパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)
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ダックハンターパターンのツナギ その1
米陸軍特殊部隊群パッチ付きリーフ迷彩ジャケット
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
米陸軍特殊部隊群パッチ付きジャングルファティーグ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きユーティリティシャツ
米陸軍特殊部隊群パッチ付きヌードルパターン迷彩ジャケット
米軍手描き迷彩のジャングルファティーグ その3
米軍徽章付きユーティリティシャツ3rd&4thタイプその2
写真の方は好きに使って結構ですよ~。確かに本当に興味深いですね。