2010年01月25日
米軍M1C空挺ヘルメット(第二次世界大戦型)
こんばんは。ビッキー池田です。今回は第2次世界大戦時のM1C空挺ヘルメットを紹介します。
第二次世界大戦時の米軍空挺部隊には独特の装備が多いですが、その中でも最も代表的なものはM1Cヘルメットではないでしょうか。ジャンプブーツやM42ジャンプジャケットはM43コンバットブーツやM43フィールドジャケットに取って代わられますが、M1CヘルメットはWWIIを通して使われ、朝鮮戦争やベトナム戦争初期にも使われます。そして、戦後の改良型はフリッツヘルメット(PASGTヘルメット)採用まで使われ続けました。
1941年から米陸軍の空挺部隊用に専用の降下ヘルメットとしてM1Cヘルメットが生産され始めました。ノルマンディにおけるオーバーロード作戦、オランダにおけるマーケット・ガーデン作戦などヨーロッパ戦線の第82空挺師団や第101空挺師団での使用がやはり有名でしょうか。
太平洋戦線で戦い、戦後日本に駐留した第11空挺師団でもやはり使用されました。
そして、上記のように1964年にP64空挺ヘルメットライナーが採用されるまでは使用が続き、朝鮮戦争やベトナム戦争でも使用されました。
なお、米軍以外ではインドシナ戦争におけるフランス軍での使用が確認できます。未確認ですが、南ベトナム軍でも使用されたのではないでしょうか。
戦後の改良型を除いてもM1Cヘルメットのバリエーションはかなりの数があります。知識不足ですし、自分のコレクションのM1Cヘルメットも1つだけなので、基本的なバリエーションだけをあげておきます。まず、ヘルメットのシェル部分のチンストラップ取り付け部分のループのバリエーションがD型で固定式の初期型、普通のM1ヘルメットと同型の固定式の中期型 、可動式の後期型の3種類がありました。
そして、ヘルメットのライナー部分はファイバー(紙)製ライナーの初期型とプラスチック製ライナーのものがあり、プラスチックライナーにはAストラップ(チンカップを取り付ける部分のストラップ)のバックルが小型の中期型と大型の後期型があります。
また、前線で普通のM1ヘルメットのライナーを改造して作ったリガーメイドのM1Cヘルメットのライナーも存在します。リガーメイドのものはライナーのリベットが17個ありますが、官給品のライナーではリベットは13個です。
さて、ここで1個しかない自分のコレクションのM1Cヘルメットを紹介します。本当は基本的なバリエーションをひととおり集めてからM1Cの記事を書きたかったのですが、M1Cは大変希少な上に高価なため1つだけの状態で更新することにしました。
近年のリペイントと思われますが、第82空挺師団隷下の第505パラシュート歩兵連隊のマーキング入りです。
ライナーはプラスチック製で、リベットが13個の官給品タイプです。また、使用者の名前と思われるマーキングがあり、このマーキングは当時のものと思われます。
チンストラップ取り付け用のループは可動式(後期型)で、チンストラップはカーキです。
AストラップはODで、Aストラップのバックルは大型のタイプ(後期型)となっています。
第二次世界大戦時の米軍空挺部隊には独特の装備が多いですが、その中でも最も代表的なものはM1Cヘルメットではないでしょうか。ジャンプブーツやM42ジャンプジャケットはM43コンバットブーツやM43フィールドジャケットに取って代わられますが、M1CヘルメットはWWIIを通して使われ、朝鮮戦争やベトナム戦争初期にも使われます。そして、戦後の改良型はフリッツヘルメット(PASGTヘルメット)採用まで使われ続けました。
1941年から米陸軍の空挺部隊用に専用の降下ヘルメットとしてM1Cヘルメットが生産され始めました。ノルマンディにおけるオーバーロード作戦、オランダにおけるマーケット・ガーデン作戦などヨーロッパ戦線の第82空挺師団や第101空挺師団での使用がやはり有名でしょうか。
太平洋戦線で戦い、戦後日本に駐留した第11空挺師団でもやはり使用されました。
そして、上記のように1964年にP64空挺ヘルメットライナーが採用されるまでは使用が続き、朝鮮戦争やベトナム戦争でも使用されました。
なお、米軍以外ではインドシナ戦争におけるフランス軍での使用が確認できます。未確認ですが、南ベトナム軍でも使用されたのではないでしょうか。
戦後の改良型を除いてもM1Cヘルメットのバリエーションはかなりの数があります。知識不足ですし、自分のコレクションのM1Cヘルメットも1つだけなので、基本的なバリエーションだけをあげておきます。まず、ヘルメットのシェル部分のチンストラップ取り付け部分のループのバリエーションがD型で固定式の初期型、普通のM1ヘルメットと同型の固定式の中期型 、可動式の後期型の3種類がありました。
そして、ヘルメットのライナー部分はファイバー(紙)製ライナーの初期型とプラスチック製ライナーのものがあり、プラスチックライナーにはAストラップ(チンカップを取り付ける部分のストラップ)のバックルが小型の中期型と大型の後期型があります。
また、前線で普通のM1ヘルメットのライナーを改造して作ったリガーメイドのM1Cヘルメットのライナーも存在します。リガーメイドのものはライナーのリベットが17個ありますが、官給品のライナーではリベットは13個です。
さて、ここで1個しかない自分のコレクションのM1Cヘルメットを紹介します。本当は基本的なバリエーションをひととおり集めてからM1Cの記事を書きたかったのですが、M1Cは大変希少な上に高価なため1つだけの状態で更新することにしました。
近年のリペイントと思われますが、第82空挺師団隷下の第505パラシュート歩兵連隊のマーキング入りです。
ライナーはプラスチック製で、リベットが13個の官給品タイプです。また、使用者の名前と思われるマーキングがあり、このマーキングは当時のものと思われます。
チンストラップ取り付け用のループは可動式(後期型)で、チンストラップはカーキです。
AストラップはODで、Aストラップのバックルは大型のタイプ(後期型)となっています。
この記事へのコメント
これはまた貫禄あります。ペイント付きがいいですね。使用者の名前入りが渋い逸品です。
Posted by Willard at 2010年02月01日 22:22
リペイントとはいえ、連隊のマーキング入りはかっこいいですよね。名前入りもなかなか綺麗な状態のものは手に入りません。戦後のM1ヘルメットはWWII時のものと比べて、あまりマーキングを入れないようで残念です。
Posted by ビッキー池田 at 2010年02月01日 23:45