2010年09月04日
米軍M1&M2カービン用マガジンポーチ(30連マガジン用)
こんばんは。ビッキー池田です。今回はアメリカ軍のM1カービンやM2カービン用のマガジンポーチを紹介します。前々回(15連マガジン用)は15連マガジン用のものについて紹介しましたが、今回は30連マガジン用のものの紹介です。
第二次世界大戦中のM1カービンは基本的に15連マガジンを使用していましたが、30連マガジンが後に採用されます。そして、30連マガジンの採用とあわせて、30連マガジン用のマガジンポーチも採用されました。朝鮮戦争やベトナム戦争で15連マガジン用のマガジンポーチと共に使用例が見られます。

1950年夏に撮影された米海兵隊の写真で、左から3番目の人の左腰に30連マガジン用マガジンポーチが確認できます。

ベトナム戦争中の写真です。MIKE FORCEやCIDGでしょうか?手前のM1956コンパス・ファーストエイドポーチを大量に携行している人が1つ30連マガジン用マガジンポーチを携行しているようです。何のためにM1956コンパス・ファーストエイドポーチを大量に携行しているのかはっきりしませんが、M1カービンやM2カービンの15連マガジンを入れているのかもしれません。

こちらのUZIサブマシンガンを持ったグリーンベレー隊員もM1カービンやM2カービンの30連マガジン用マガジンポーチを携行しています。UZIのマガジンに使う手頃なマガジンポーチが手に入らず、代わりにこのマガジンポーチを使用しているのでしょうか。
このようにベトナム戦争で30連マガジン用のマガジンポーチは使用が見られますが、あまり使用例が多くありません。15連マガジン用のマガジンポーチやM1956マガジンポーチと一緒にM1カービンやM2カービンを使用している例の方が多いように思います。
さて、30発マガジン用のマガジンポーチのバリエーションとしては初期型と後期型の2種類か確認されています。

写真左の初期型は15発マガジン用のマガジンポーチの後期型を改造したものです。OD(OD SHADE #7)のものしか自分は確認したことがありませんが、もしかするとカーキ(OD SHADE #3)のものをベースにしたものも存在するかもしれません。また、後期型(写真右)についてもODのものだけ確認したことがあります。

どちらもベルトループ式で、下の方にはダブルフックワイヤーの装備品を装着可能なアイレット(ハトメ)が付いています。

フラップ(蓋)を開けた状態だと初期型(写真左)の方がだいぶ長くなります。初期型のフラップの一部にスタンプが残っており、これからも15発用マガジンポーチの後期型を改造したことが分かります。この写真の後期型はスタンプにあるように、1950年ロットです。
以下の記事も参考にどうぞ。
米軍M1&M2カービン用マガジンポーチ(15連マガジン用)
第二次世界大戦中のM1カービンは基本的に15連マガジンを使用していましたが、30連マガジンが後に採用されます。そして、30連マガジンの採用とあわせて、30連マガジン用のマガジンポーチも採用されました。朝鮮戦争やベトナム戦争で15連マガジン用のマガジンポーチと共に使用例が見られます。

1950年夏に撮影された米海兵隊の写真で、左から3番目の人の左腰に30連マガジン用マガジンポーチが確認できます。

ベトナム戦争中の写真です。MIKE FORCEやCIDGでしょうか?手前のM1956コンパス・ファーストエイドポーチを大量に携行している人が1つ30連マガジン用マガジンポーチを携行しているようです。何のためにM1956コンパス・ファーストエイドポーチを大量に携行しているのかはっきりしませんが、M1カービンやM2カービンの15連マガジンを入れているのかもしれません。
こちらのUZIサブマシンガンを持ったグリーンベレー隊員もM1カービンやM2カービンの30連マガジン用マガジンポーチを携行しています。UZIのマガジンに使う手頃なマガジンポーチが手に入らず、代わりにこのマガジンポーチを使用しているのでしょうか。
このようにベトナム戦争で30連マガジン用のマガジンポーチは使用が見られますが、あまり使用例が多くありません。15連マガジン用のマガジンポーチやM1956マガジンポーチと一緒にM1カービンやM2カービンを使用している例の方が多いように思います。
さて、30発マガジン用のマガジンポーチのバリエーションとしては初期型と後期型の2種類か確認されています。
写真左の初期型は15発マガジン用のマガジンポーチの後期型を改造したものです。OD(OD SHADE #7)のものしか自分は確認したことがありませんが、もしかするとカーキ(OD SHADE #3)のものをベースにしたものも存在するかもしれません。また、後期型(写真右)についてもODのものだけ確認したことがあります。
どちらもベルトループ式で、下の方にはダブルフックワイヤーの装備品を装着可能なアイレット(ハトメ)が付いています。
フラップ(蓋)を開けた状態だと初期型(写真左)の方がだいぶ長くなります。初期型のフラップの一部にスタンプが残っており、これからも15発用マガジンポーチの後期型を改造したことが分かります。この写真の後期型はスタンプにあるように、1950年ロットです。
以下の記事も参考にどうぞ。
米軍M1&M2カービン用マガジンポーチ(15連マガジン用)

使用例が少ないということはM16の30連マガジン同様カービン用の30連マガジンの数が少なかったみたいですね~!!開発技術が無いわけではなかったと思うんですがどうして最初から30連のマガジンを作らなかったのか結構不思議に思ってます!!
初期も後期も欲しいと思って探してみるとありませんね・・・。
30連マガジン自体はそれなりに使っているように思います。M1956マガジンポーチにも30連マガジンは入るはずなので、それで30連マガジン用マガジンポーチをあまり使っていないのではないでしょうか。
M1カービンは開発当初、20連マガジンと一緒に開発されていました。それ以前の計画段階では50連マガジン使用ということで開発されていたかと思います。装弾数は15発程度で十分と当初は考えられていたのかと思います。M2カービンはフルオートなので、15発では足りないということで、30連マガジンが登場したのかと思います。
(このあたりはちょっと資料が見つからないので、うろ覚えで書いています。間違っていたら申し訳ありません)
色はOD、15連用のポーチを長くしたような形でドットボタンが2つあります。US表記と内側にスタンプ(消えかけ)もありレプリカやローカル系にはない造り。米軍支給品にあったのでしょうか?
ホッケンベリー様が仰るようなタイプのM1カービン用のマガジンポーチは見たことがありません。写真をみなければどうとも言えませんが、他の用途のポーチかローカルメイド品ではないでしょうか?