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Posted by ミリタリーブログ  at 

2010年01月01日

ドレスシャツ型のダックハンター迷彩ジャケット

 あけましておめでとうございます。ビッキー池田です。今年もよろしくお願い致します。さて、2010年最初の更新となりますが、今回はダックハンターパターンのドレスシャツ型シャツについての更新です。


 ダックハンターパターンの迷彩生地を使った民生品の衣類には様々なスタイルのものがありましたが、米軍のドレスシャツ(制服用のシャツ)やチノシャツのようなスタイルのものもありました。ドレスシャツ型のダックハンターパターンのシャツのベトナム戦争での使用は当時の写真で確認したことはありませんが、可能性としては使用されていてもおかしくありません。米軍将兵はユーティリティシャツなど胸ポケットが2つある服に慣れていましたが、民生品のダックハンターパターンのジャケットは胸ポケットが2つないものが多かったためです。なお、当時の写真では未確認と書きましたが、元軍事顧問の放出品でダックハンターパターンのドレスシャツに南ベトナム陸軍第3連隊第4大隊(ARVN第1歩兵師団隷下のようです)のポケットハンガーパッチを取り付けたものがあるので、やはり使われていたのだと思います。


 まずは有名なKAMO社製のものから紹介します。



 KAMO社のダックハンター迷彩のジャケットといえば、裾ポケット2つと胸ポケット1つがあるものが一般的で、ベトナム戦争でもそのタイプが使用されました。裾ポケット2つと胸ポケット1つのタイプはかなりの数が作られたようです。しかし、ドレスシャツ型のものはかなり希少なのではないでしょうか。


 使われているボタンが小型で他のKAMO社のダックハンター迷彩の衣類で使用されていないと思われるタイプです。また、ドレスシャツ型ということで袖にもボタンがあります。このドレスシャツ型とあわせるためのトラウザーズがKAMO社製で存在するかは不明です。


 次は10Xというメーカー(ブランド?)のものを紹介します。肩エポレット付きでもともと半袖で作られているようなので、大変興味深い仕様なのですが、残念なことに上から2番目のボタンと1番下のボタンが欠品しています。



 首のところのラベルの文字が残念ながらほとんど判読できません。写真では見えないと思いますが、うっすらとSMALL-REGULARとサイズが書かれているのはかろうじて分かります。おそらく他に生産国などが書かれていたと思うので残念です。


 やはりボタンは小型のものが使われています。また、生地の迷彩パターン的にはKAMO社のダックハンター迷彩のコピーです。しかし、彩色がKAMO社のものの5色に対して、茶色を多く使った4色になっています。


 メーカー名を強調したいのか、首のところ以外に服の側面部分にもメーカーラベルが付いている上に、迷彩と一緒に服のあちこちに10Xとプリントされています。


 最後にメーカー不明のものを紹介します。




 迷彩パターン的にはほぼKAMO社のコピーですが、矢印の部分の柄が省略されています。このようにKAMO社のダックハンター迷彩を真似たダックハンター迷彩では2つの柄が重なる部分の柄が省略されることが多いです。また、彩色もKAMO社のダックハンター迷彩の5色に対して、このジャケットの迷彩では4色となっています。




 以下の記事も参考にどうぞ。
ダックハンターの迷彩パターン考察
ダックハンタージャケット使用のスーベニアジャケット
ダックハンターパターンのM65フィールドジャケット その1
ダックハンターパターンのツナギ その1
韓国軍海兵隊のダックハンター迷彩ジャケット
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その1


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Posted by ビッキー池田  at 01:45Comments(2)衣類

2009年12月23日

米軍及び南ベトナム軍とUZI

 こんばんは。ビッキー池田です。今回は自分のコレクションは紹介せずにUZIサブマシンガンの米軍や南ベトナム軍での使用例について考えてみようと思います。


 UZIは言うまでもなく、イスラエルのIMI社(イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社)で開発されたサブマシンガンです。イスラエル軍はもちろんですが、多くの国に輸出され、軍や警察などに採用されました。ドイツ連邦共和国軍(西ドイツ軍)がMP2として採用したのやローデシア軍で使用されたのが有名でしょうか。また、イスラエル以外にベルギーのFN社や南アフリカ共和国でも生産されました。


 さて、アメリカでUZIというと、シークレットサービスでの使用が有名です。SWATを含むアメリカの警察でも使用されました。しかし、米軍での使用はあまりピンと来ない人が多いかと思います。スウェーディッシュK(スウェーデンのカールグスタフM45B)やMP5などと違って、確かにUZIは大規模には米軍で使用されなかったようです。しかし、それでも使用例はあります。



 この2枚の写真はベトナム戦争中の写真で、どちらもグリーンベレーのようです。このようにベトナム戦争中には米軍特殊部隊でUZIが使われていました。ベトナム戦争で米軍が使ったUZIはFN社製とも言われていますが、詳細は不明です。また、サプレッサーを装着したUZIも使われたと言われています。ただ、いずれにせよ、スウェーディッシュKやグリースガンなどと比べるとUZIの使用例が圧倒的に少なかったのは確かです。


 また、どういう経緯でウージーが使用されているのかは不明ですが、南ベトナム軍での使用も確認できます。

 テト攻勢後の写真で、ベトコンのグエン・ヴァン・レムを連行中の写真です。グエン・ヴァン・レムがこの後処刑されるのは大変有名ですが、彼を連行する南ベトナム兵の1人がウージーを持っています。なお、そのウージーを持った兵士はローカルメイドのマガジンポーチを使っていますし、右端の兵士は中国製の51式拳銃もしくは54式拳銃(トカレフTT-33の中国版)用と思われるホルスターを装着しており、大変興味深い写真です。


 さて、ベトナム戦争後もウージーは米軍で使用され続けたようです。


 ベトナム戦争中の写真にも見えますが、この2枚の写真は1980年頃に撮影された第7特殊部隊群の写真です。第7特殊部隊群は中南米地域での活動を担当した部隊で、1980年代にはエルサルバドルやホンジュラスなどで軍事顧問として同国軍を訓練していました。当時コロンビアやニカラグアといった中南米の多くの国でウージーは使われていたので、中南米で活動する第7特殊部隊群としてはウージーの扱いに慣れておく必要があったのかと思います。



 今後の更新では今回のような感じで当時の写真を使って銃の使用例を紹介していったりもしようと思います。軍装品を語る上で銃は切っても切れない関係ですから。最後にウージーの基本スペックを書いておきます。

全長:470mm(ストック展開時650mm)
銃身長:260mm
重量:3570g
ライフリング:4条右回り
使用弾薬:9mm×19mm
マガジン装弾数:20発、25発、32発、40発、50発
作動方式:シンプル・ブローバック方式、オープン・ボルト撃発
発射速度:650発/分
銃口初速:400m/秒
有効射程:200m



 以下の記事も参考にどうぞ。
ベトナム戦争時の米軍におけるトンプソンSMG
ベトナム戦争時の米軍におけるステンガン


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Posted by ビッキー池田  at 01:16Comments(0)銃関係