2010年03月02日
米軍ヘルメットライナーキャップ
こんばんは。ビッキー池田です。今回は米軍のヘルメットライナーキャップ(CAP, COLD WEATHER, INSULATING, HELMET LINER)について紹介しようと思います。
ヘルメットライナーキャップは現存数が多く、低価格で売られていることが多いアイテムですが、人気もあまりないアイテムかと思います。また、あまり使用例も思い浮かばないことが多いのではないでしょうか。ヘルメットライナーキャップは寒冷地用の帽子で「ヘルメットライナー」と名前についているように、ヘルメットの下に着用できるものです。採用時期は資料不足で断定できませんが、最も古いもので1967年コントラクトのものは確認しました。おそらく1965年にM65フィールドジャケットと共に採用されていたのだと思います。
第1騎兵師団の写真で、1970年代のアメリカ本土での撮影と思われます。中央の兵士がヘルメットライナーキャップを使用しているのが確認でき、その右の人はチューブマフラー(SCARF, NECKWEAR, MAN'S , WOOL)を着用しているようです。
M1ヘルメットやPASGTヘルメット用として生産されていたと思いますが、戦車兵などのCVC(COMBAT VEHICLE CREWMEN)用のDH-132ヘルメットの下にヘルメットライナーキャップを着用した写真もあります。以下の写真は西ドイツで撮影されたものです。
また、ヘルメットの下に着用せずにヘルメットライナーキャップ単体で被ることも想定されています。
第101空挺師団の写真です。OD(OG-107)のM65フィールドジャケットとウッドランドパターンのBDUトラウザーズの組み合わせから、1980年代の写真と思われます。また、このようにヘルメットライナーキャップを単体で被る場合には耳あて部分を畳む場合が多いです。
室内であるためか、フィールドジャケットやフィールドトラウザーズを着用していないのにヘルメットライナーキャップとオーバーシューを着用という何とも微妙な格好です。彼が着ているユーティリティシャツの左腕には機甲部隊のSSIが取り付けられています。西ドイツで撮影された写真でしょうか。
ベースボールキャップなどのように徽章を取り付けることもありました。
はっきりと確認できませんが、この写真では耳あて部分に縫い付けられたパラオーバルの上に降下章を取り付け、それより下側に階級章を取り付けているようです。
ヘルメットライナーキャップにはOD色のものとウッドランドパターンのものがありました。まずはODのものを紹介します。
ラベルにはヘルメットの下に着用する場合とヘルメットライナーキャップ単体で着用する場合について記述されており、単体で着用する場合は耳あてを畳んでも良いと書かれています。なお、このヘルメットライナーキャップのコントラクトナンバーはDSA100-74-C-0096で、生産メーカーはRACHMAN MFG. CO.です。いつ頃までOD色のものが生産されていたかは不明ですが、1984年ロットのものは確認できました。
続いてウッドランド迷彩のものを紹介します。
ウッドランド迷彩のものがいつから生産され始めたかは不明ですが、ウッドランド迷彩のM65フィールドジャケットやフィールドキャップと同時期から生産が始まったと思われます。なお、この写真のヘルメットライナーキャップのコントラクトNoはSPO100-100-96-C-1049で、製造メーカーはCONTRACTOR, M &B HEADWEAR CO.です。
また、OD色のものにもウッドランド迷彩にもベルクロの大きさが違うものが存在します。1984年頃からベルクロが小さくなっているようですが、詳しくは不明です。ベルクロの大きいものを初期型、ベルクロの小さいものを後期型と分類しても良いかもしれません。
この写真でベルクロの小さいものが先ほど紹介したSPO100-96のもので、ベルクロが大きいものはDLA100-83-C-0503のALPHA INDUSTRIES, INC.のものです。
更に素材が違うものもあるようで・・・。
先ほどのDLA100-83のものは65%コットン35%ナイロンなのに対し、SPO100-96のものは80%コットン20%ナイロンとなっています。時期によって素材が違うのかと思いきや、DLA100-84で80%コットン20%ナイロンのものも存在するので、メーカーによる違いかと思われます。また、時期による違いかメーカーによる違いかは分かりませんが、名称が違うこともあるようです。今後もヘルメットライナーキャップについては調査を続けようと思います。
ヘルメットライナーキャップがいつまで生産されていたかは不明ですが、ウッドランドパターンのM65フィールドジャケットと同様に1996年頃までの生産と思われます。また、M65フィールドジャケットには3Cデザートパターンのものが存在しますが、ヘルメットライナーキャップで3Cデザート迷彩のものは確認したことがありません。
ヘルメットライナーキャップは現存数が多く、低価格で売られていることが多いアイテムですが、人気もあまりないアイテムかと思います。また、あまり使用例も思い浮かばないことが多いのではないでしょうか。ヘルメットライナーキャップは寒冷地用の帽子で「ヘルメットライナー」と名前についているように、ヘルメットの下に着用できるものです。採用時期は資料不足で断定できませんが、最も古いもので1967年コントラクトのものは確認しました。おそらく1965年にM65フィールドジャケットと共に採用されていたのだと思います。
第1騎兵師団の写真で、1970年代のアメリカ本土での撮影と思われます。中央の兵士がヘルメットライナーキャップを使用しているのが確認でき、その右の人はチューブマフラー(SCARF, NECKWEAR, MAN'S , WOOL)を着用しているようです。
M1ヘルメットやPASGTヘルメット用として生産されていたと思いますが、戦車兵などのCVC(COMBAT VEHICLE CREWMEN)用のDH-132ヘルメットの下にヘルメットライナーキャップを着用した写真もあります。以下の写真は西ドイツで撮影されたものです。
また、ヘルメットの下に着用せずにヘルメットライナーキャップ単体で被ることも想定されています。
第101空挺師団の写真です。OD(OG-107)のM65フィールドジャケットとウッドランドパターンのBDUトラウザーズの組み合わせから、1980年代の写真と思われます。また、このようにヘルメットライナーキャップを単体で被る場合には耳あて部分を畳む場合が多いです。
室内であるためか、フィールドジャケットやフィールドトラウザーズを着用していないのにヘルメットライナーキャップとオーバーシューを着用という何とも微妙な格好です。彼が着ているユーティリティシャツの左腕には機甲部隊のSSIが取り付けられています。西ドイツで撮影された写真でしょうか。
ベースボールキャップなどのように徽章を取り付けることもありました。
はっきりと確認できませんが、この写真では耳あて部分に縫い付けられたパラオーバルの上に降下章を取り付け、それより下側に階級章を取り付けているようです。
ヘルメットライナーキャップにはOD色のものとウッドランドパターンのものがありました。まずはODのものを紹介します。
ラベルにはヘルメットの下に着用する場合とヘルメットライナーキャップ単体で着用する場合について記述されており、単体で着用する場合は耳あてを畳んでも良いと書かれています。なお、このヘルメットライナーキャップのコントラクトナンバーはDSA100-74-C-0096で、生産メーカーはRACHMAN MFG. CO.です。いつ頃までOD色のものが生産されていたかは不明ですが、1984年ロットのものは確認できました。
続いてウッドランド迷彩のものを紹介します。
ウッドランド迷彩のものがいつから生産され始めたかは不明ですが、ウッドランド迷彩のM65フィールドジャケットやフィールドキャップと同時期から生産が始まったと思われます。なお、この写真のヘルメットライナーキャップのコントラクトNoはSPO100-100-96-C-1049で、製造メーカーはCONTRACTOR, M &B HEADWEAR CO.です。
また、OD色のものにもウッドランド迷彩にもベルクロの大きさが違うものが存在します。1984年頃からベルクロが小さくなっているようですが、詳しくは不明です。ベルクロの大きいものを初期型、ベルクロの小さいものを後期型と分類しても良いかもしれません。
この写真でベルクロの小さいものが先ほど紹介したSPO100-96のもので、ベルクロが大きいものはDLA100-83-C-0503のALPHA INDUSTRIES, INC.のものです。
更に素材が違うものもあるようで・・・。
先ほどのDLA100-83のものは65%コットン35%ナイロンなのに対し、SPO100-96のものは80%コットン20%ナイロンとなっています。時期によって素材が違うのかと思いきや、DLA100-84で80%コットン20%ナイロンのものも存在するので、メーカーによる違いかと思われます。また、時期による違いかメーカーによる違いかは分かりませんが、名称が違うこともあるようです。今後もヘルメットライナーキャップについては調査を続けようと思います。
ヘルメットライナーキャップがいつまで生産されていたかは不明ですが、ウッドランドパターンのM65フィールドジャケットと同様に1996年頃までの生産と思われます。また、M65フィールドジャケットには3Cデザートパターンのものが存在しますが、ヘルメットライナーキャップで3Cデザート迷彩のものは確認したことがありません。
米陸軍特殊部隊群用グリーンベレー(ベトナム戦争時)
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット
南ベトナム軍レンジャー部隊のマルーンベレー
米軍M1941ウールニットキャップ(ジープキャップ)
リーフパターンの帽子(ローカルメイド、民生品等)その2
ダックハンター迷彩の帽子(ローカルメイド、民生品等) その2
米軍ブロックパターンのスーベニアハット